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僕の読書感想文
定価 ¥1,980
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
| 発売年月日 | 2008/12/12 |
| JAN | 9784336050892 |
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僕の読書感想文
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
図書館の新刊コーナーに入っていた。知っている人もいるだろうが、近田春夫はミュージシャンである。少しえらの張った風貌はテレビ向きで、タレント活動もしていたようだ。近頃は歌謡曲評論家としても知られている。演奏も一度か二度聴いたことがあるが、知的な印象を受けた。 「僕の読書感想文」という小学生の宿題風のタイトルがみょうに気になって、手にとってみた。一つの文章が四百字詰原稿用紙三枚というから、ちょうど「青少年読書感想文コンクール」の規定枚数である。採りあげられている本はヴァラエティにとんでいて、まさに何でもあり。SFが好きなようで、フィリップ・K・ディックは二冊採りあげている。 98年から2008年まで、月刊誌「家庭画報」に連載してきたものをまとめた本だ。表紙カバーの折り込みに刷られた著者略歴によると、近田氏とは同い年。サイケデリックだとか、ヒッピー、ヘイト・アシュベリーなどという言葉の踊る本文に、すっかり同窓会気分に浸ってしまった。 東京生まれで、高校生のときに「女性版平凡パンチ」にイカレて、履歴書代わりの感想を書いて出版社に売り込みに行ったというから、当時からいいものを見抜く感性にすぐれていたのだろう。「女性版平凡パンチ」つまり後の「アンアン」である。その雑誌を編集していたのがアート・ディレクターの堀内誠一。後にその編集室に出入りを許されているというから、本物である。 書評家としての力量だが、本人は謙遜しているが、上のエピソードからも分かるとおり、この人の身上はセンスのいいところだ。イラストレーターの小林泰彦が雑誌に描いていたイラストにヨット部の先輩が紹介されていたのを発見したコメントが「やっぱり泰彦さんは先輩を選んだな、と思った。子供は生意気にも「この人は判ってる!」と思ったのだった」なのだ。 五十の坂をこえてからは、さすがにノスタルジックになるらしく、しきりに昭和を恋しがっている。特に日本語の変化が気になるようだ。読書感想文というタイトル通り、気張らず素直に読んでいるところが好感が持てる。みんなでわいわいがやがやするのが苦手で、食事も本を片手に一人でとるのが好きだとか。そんな時の相手になる軽めの本も紹介されているのは勿論のこと。 文章の最後に、キメの一言が来る。これがけっこういける。一つだけ紹介して筆を置こう。筒井康隆の『巨船ベラス・レトラス』の書評の最後である。「この本を読み、一つだけ作者にしてみたい質問が生じた。とるに足らぬ話でもやたらと味わいのある小説というものがある。この味わいというものだけがこの作品に希薄なのは何故なのだろうか……。」 見た目はパッとしないが、いざ使ってみると切れ味の鋭いナイフのような、近頃めずらしいめっけ物である。同年配の諸兄にお薦めしたい。
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著者が読んだ一冊の本につき3ページの感想、というあっさりとした書評本。もともと音楽をやられている方なので、その手の本が多く小説は少ない。けれど、鳥類学とか政治とかあらゆるジャンルも鏤められていて、やはり本を読む人っていうのは知的好奇心の幅が尽きないのだなーと改めて納得。
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音楽関係に偏らない、幅広いジャンルの本が紹介されているが、「読んでみたい」と思わせる点においては、近年ナンバーワンかも。
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