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あなたの苦手な彼女について ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2008/12/10 |
JAN | 9784480064592 |
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あなたの苦手な彼女について
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商品レビュー
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表題の「あなた」とは、男を指す。曰く「男には、関心のある女と、関心のないどうでもいい女がいる。後者の女が、男女平等などの権利を声高に叫んだところで、男たちは、そんなのどうでもいい、と言わざるを得ない」。そのどうでもいいことに強い主張するどうでもいい女たちは、男にとって「苦手な彼女...
表題の「あなた」とは、男を指す。曰く「男には、関心のある女と、関心のないどうでもいい女がいる。後者の女が、男女平等などの権利を声高に叫んだところで、男たちは、そんなのどうでもいい、と言わざるを得ない」。そのどうでもいいことに強い主張するどうでもいい女たちは、男にとって「苦手な彼女」となる。というようなことが、本書の主張。まあ、言ってみれば「田島陽子」論といったところか? 確かに彼女が自分のデスクの隣だったら、苦手だろうなー。
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自分はどこかに所属している。だからこそ自分の思いは受け入れられるはずだと思うからこそ、人は孤独を感じるのです。 孤独とはつまり、自分はどこかに所属しているはずなのに、その所属が見つからないという思いだからです。 我こう思うゆえに我あり。お前こう思うゆえに我なし
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高度成長を迎えた1970年代にウーマン・リブの運動が起こり、フェミニズムが男性による女性の差別を告発してから40年が経った現在から振り返って、なぜ男女をめぐる問題はこのような状況に立ち至ったのかを考察している本です。 著者はまず、男性は「自分の恋愛の対象になる女」と「自分の恋愛...
高度成長を迎えた1970年代にウーマン・リブの運動が起こり、フェミニズムが男性による女性の差別を告発してから40年が経った現在から振り返って、なぜ男女をめぐる問題はこのような状況に立ち至ったのかを考察している本です。 著者はまず、男性は「自分の恋愛の対象になる女」と「自分の恋愛の対象にならない女」を選別しており、前者だけが「女」で後者は「どうでもいい」と思っていることを指摘します。そして、男性にとってフェミニズムは、「どうでもいい」女が、何を「女」とするかは私たちが決める、と主張している運動だったと言います。「どうでもいい」女が、従来の社会の男性優位を告発し、女性の社会参加や社会進出を口にしても、男にとっては、「どうでもいい女をどう位置づけるか」が分からないという状況に置かれてしまうことになったと著者は主張しています。 後半では、1970年代の高度成長を達成する以前の日本社会で、長く男性優位が問題として取り上げられてこなかった理由を探っています。 もちろん、現在の社会が完全に男女の不平等を撤廃することに成功したとは言えない以上、フェミニズムの役割はまだ終わってはいないのでしょうが、「男女平等」をめざす運動の具体的な着地点が分かりにくくなってしまっていることの背景に、本書で語られているような問題が控えているのかもしれないと思います。
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