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漢和辞典に訊け! ちくま新書
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漢和辞典に訊け! ちくま新書

円満字二郎【著】

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漢和辞典に訊け! ちくま新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2008/12/10
JAN 9784480064622

漢和辞典に訊け!

¥715

商品レビュー

3.6

16件のお客様レビュー

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2019/10/12

面白かったー!舟を編む、を読んでからの辞書マイブームが来そうだ。また買ってないけど漢和辞典、あーこの漢和辞典読んでみたいな、っていうマニアックな購買意欲を持つことができた。 そっかー、漢和辞典って、漢字と大和言葉、つまり中国語と日本語の辞書的な意味合いもあるのかあと思った。漢字...

面白かったー!舟を編む、を読んでからの辞書マイブームが来そうだ。また買ってないけど漢和辞典、あーこの漢和辞典読んでみたいな、っていうマニアックな購買意欲を持つことができた。 そっかー、漢和辞典って、漢字と大和言葉、つまり中国語と日本語の辞書的な意味合いもあるのかあと思った。漢字でこれだけ、文化や民族の価値観が分かるものなのか、というのが面白い。 漢字の日本に馴染んできた歴史がわかって面白かった。言葉がテーマの本って、やっぱり私たちがどういうふうに認識を深めてきたのか、ということが解き明かせるから面白いなあと思う。 漢和辞典だけのルールとか、編纂方針とか、辞書づくりの大変さとか、本作りへの興味も満たされてよかった。とくに、ひくのが大変、というところが、それで今までの人たちが分類とかいっぱい頑張ってなるべく使いやすくしようとしたその涙ぐましい努力がいい。 また、完全に効率的なやり方がないからこその、その手間の部分も、なんかいい。効率的でなくてもよくて、いっぱい寄り道をしてもいい、というのが肩の力が抜けるというか、辞書の懐の深さ、そういう辞書の存在自体が、ほっとする価値観でもある。楽しかった。 ひらがなというか、やまと言葉派ではあるのだけど、この本を読んで漢字も面白いなと思った、三位一体、意味と音を、形で繋ぐというのが面白い考え方だった。 あ、あと敗戦後にそもそも漢字って画数多くて非効率的やねんだから日本負けるねん、っていうめちゃくちゃな理論で漢字を減らしたのはなんてアホらしいと思ったけど効率性を掲げる人たちの言いそうなことだなと思った。 効率的な社会なんて、個性が死んで面白くない。へんな字が残ってて欲しい。そこに文化が残されていて欲しい。ことばの多様性は文化と思想と、私たちの自由の象徴でもある。戦争なんか強くなくていい、いつまでも敗戦気分で日本を恥じるのはやめて、自国の文化と他国の文化を大事にすることの楽しさに気づいて欲しい。 日本語って、漢字もあるしひらがなもカタカナもあるし、すごくいい言語だと思う。見た目がかっこいい、デザインとしても究極にイケてる言語だと思う。 旧字から新字にいくつかの言葉がひっくるめられたなんて、考えるだけで悲しい。統一はしなくていい、そもそも人が、一緒くたにできるものじゃない、カオスで独特な、唯一のものなんだから。使う人が多様なんだから言葉も多様であるべきで、そこを統一しようとすると、使う人も統一できるという腐った上っ面だけの現実にあわない、すげーダッサい考えとシステムになってしまってダサい民族になるからやだ。つまりなんていうか日本語は最高にクールだと思う。辞書が好きな人にもこれから好きになる人にもおすすめ。

Posted by ブクログ

2018/03/03

出版社で長年漢和辞典の編集にたずさわってきた著者が、国語辞典や英和辞典にくらべるとすこしとっつきにくい印象のある漢和辞典の魅力を語っている本です。 本書を手にとるような読者であれば、多少とも漢字についての関心をもっているはずであり、そうした読者にとってはすこしもの足りなさを感じ...

出版社で長年漢和辞典の編集にたずさわってきた著者が、国語辞典や英和辞典にくらべるとすこしとっつきにくい印象のある漢和辞典の魅力を語っている本です。 本書を手にとるような読者であれば、多少とも漢字についての関心をもっているはずであり、そうした読者にとってはすこしもの足りなさを感じさせる内容ではないかという気もします。とはいえ、著者の漢和辞典に対する思いがユーモアをまじえて語られており、おもしろく読むことができました。

Posted by ブクログ

2017/06/23

漢和辞典の超初心者向け入門書。あっという間に読了。 それでもいくつかの漢字に関して「おぉ、そうだっのか!」という話はあった。 藤堂先生と白川先生の辞書をもっと使わなくてはと思った。

Posted by ブクログ