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だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日 幻冬舎アウトロー文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2008/12/02 |
JAN | 9784344412422 |
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だから山谷はやめられねえ
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商品レビュー
3.5
18件のお客様レビュー
大学卒業ごの進路を決めかねた青年が、とりあえず大学院に進み、山谷や飯場で仕事をしてみた体験記。 青年によくあるモラトリアムと言ってしまえばそれまでだが、フリーターではなく、日雇い労働者の生活を体験して彼らの考え方に触れてみようと思うところが、面白い。 あとがきによれば、2008年...
大学卒業ごの進路を決めかねた青年が、とりあえず大学院に進み、山谷や飯場で仕事をしてみた体験記。 青年によくあるモラトリアムと言ってしまえばそれまでだが、フリーターではなく、日雇い労働者の生活を体験して彼らの考え方に触れてみようと思うところが、面白い。 あとがきによれば、2008年には番組製作会社で仕事をしているということだが、良質のドキュメント作品を是非つくってもらいたい。
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さいわいなことにというべきか、未だ私には縁のない世界のお話である。飯場やドヤの生活を、言いと思うが絶対イヤだと思うのか、読む人の反応は真っ二つに分かれそうだな。おそらく著者が経験した部分より、さらに酷く、闇が深い部分も多くあるのだろうが。
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大学院生だった筆者が、山谷や飯場での生活を送ることで、実際に生活している労働者の生の声をすくい上げているのが本書の特徴である。 実際に生活が送るとは言っても、筆者には帰れる家があるので、労働者たちとは少し心持ちが違う。 だからこそ、客観的に見られているというところもあるが。 本書...
大学院生だった筆者が、山谷や飯場での生活を送ることで、実際に生活している労働者の生の声をすくい上げているのが本書の特徴である。 実際に生活が送るとは言っても、筆者には帰れる家があるので、労働者たちとは少し心持ちが違う。 だからこそ、客観的に見られているというところもあるが。 本書を読むまで、僕は山谷にいる人も飯場にいる人も全て日雇い労働者というくくりでしか見られていなかった。 山谷は何度か散歩がてら寄ったことはあるが、確かに異様な感じはあった。 だからこそ、「ここではたくさんの日雇い労働者たちが貧困にあえいで苦労しているんだな」と思っていた。 だが、本書を読むと、どうやらそういうことでもないようだ。 本書で登場する山谷の住民は、ほとんどが好きで山谷に住まっている。 彼らは、サラリーマンのような、規則正しい生活や財産などには興味がなく、最低限の生活をして酒を飲みながらなんとなく日々を過ごす。 そして、飯場で働く男たちは、山谷にいる日雇い労働者たちを見下す。 同じ日雇い労働者だが、下には下がいると思い、線引きをして精神的に安心しているのだ。 これは決して日雇い労働者同士の話ではないと思う。 サラリーマンだって、ホームレスや日雇い労働者のことを見下す。 家庭があり、財産があり、家がある。 同じ労働者なのに、見下すことで安心感を得ている人もいる。 本書を読んで感じることは、「普通の暮らしをしていない人たちの暮らしがわかった」とか、「自分はそうなりたくないな」とかではない。 僕が感じたのは、「あえてそのような暮らしを望む人たちがいるから、山谷や飯場という場所が現代でも存在するのではないか」ということだ。
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