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クラン先生、猛獣たちを診る(下) パリの獣医さんが語る動物との絆 ハヤカワ文庫NF
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2008/11/25 |
JAN | 9784150503437 |
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クラン先生、猛獣たちを診る(下)
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読書録「クラン先生、猛獣たちを診る(下)」 4 著者 ミシェル・クラン 訳 中西真代 出版 早川書房 p321より引用 “でもわたしたちはわたしたちとともに自然 と、想像もつかぬほどの長きにわたって自然 が生み続けてきた動物たちを救わずに、自分 たちを救うことなどないことを、...
読書録「クラン先生、猛獣たちを診る(下)」 4 著者 ミシェル・クラン 訳 中西真代 出版 早川書房 p321より引用 “でもわたしたちはわたしたちとともに自然 と、想像もつかぬほどの長きにわたって自然 が生み続けてきた動物たちを救わずに、自分 たちを救うことなどないことを、少なくとも 垣間見ている。わたしたちは動物と共に生き ていくか、あるいは、動物と共に滅びるかだ。 ” 目次より抜粋引用 “雌の白熊の肢の下で 犀のコンプレックス 元旦とわたしのヘラジカ 病院の虎 虐殺されたライオンたち” 獣医師である著者による、自伝ノンフィク ションエッセイ。 著者と狩猟愛好家との軋轢から人と動物と のより良い関係についてまで、命がけな出来 事でも穏やかに描かれています。 上記の引用は、最終章での一節。 地球自体を、調節機能を備えた一つの生命体 として捉える「ガイア仮説」というのがあり ます。それを元に考えると、何がしかの役割 を持つ臓器や体組織として、地球上の生物た ちが存在するのなら、そのうちの一つの種が 滅んでしまうのは、他にも必ず影響が出てく るものなのではないでしょうか。人は地球の がん細胞などという言い方を聞いたこともあ りますが、そうならないようにしたいもので す。もしがん細胞のようであっても、せめて 宿主を滅ぼしてしまわないように、程々に存 在していければいいのですが。 治療していたライオンに、実は麻酔が効い ていなかったり。ケープタウンムースに吹き 飛ばされて、ちょっと空を飛んだり。命がけ にも程がある著者のエピソードですが、ゆっ たりとした語り口に翻訳されているので、恐 怖感はあまりありません。ただやはり生々し さは強いので、そこが好みの分かれどころと なるのではないでしょうか。 人と動物の関係について、ゆっくりと考え るもとになる一冊でしょう。 ーーーーー
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猛獣と戦ったり、病気と闘ったり、小さくてもろい動物と戦ったり、世間と戦ったり。 とにかくクラン獣医師はあらゆるものと戦っている。 本人に一本筋が通っているので読んでいてぶれることがない。すごい、と思う。 ただやっぱりこの訳者の文は変に硬くて読み難いんだよなぁ。
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新年最初の更新は、この素晴らしい一冊(実際には上下なので二冊であるが)。 上巻に引き続き、パリの傑出した獣医クラン先生の熱く、あたたかく、冷静な活躍をユーモアと共に描き、更にそれ以上に動物たちとの絆というものをつくづく感じ入る。 フランスで出版されてから、もう30年以上たつことに...
新年最初の更新は、この素晴らしい一冊(実際には上下なので二冊であるが)。 上巻に引き続き、パリの傑出した獣医クラン先生の熱く、あたたかく、冷静な活躍をユーモアと共に描き、更にそれ以上に動物たちとの絆というものをつくづく感じ入る。 フランスで出版されてから、もう30年以上たつことになるが、当時既に、野生動物や自然が滅ぼされていくことを危惧し、この地球、そして人間の未来への警鐘を鳴らしていた洞察の鋭さは、今こそ強く響くものである。 原題の『わたしを人間にしてくれたあの動物達』というように“人間が人間らしくあるには動物がそばにいることが不可欠だ”というクラン先生の持論には、絆や愛情についての言及と共に深いものがある。面白いだけでなく、実にいろいろなことを示唆してくれる。何より、動物たちに学ぶことは多いのです。
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