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地元学をはじめよう 岩波ジュニア新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2008/11/20 |
JAN | 9784005006090 |
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地元学をはじめよう
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商品レビュー
3.8
11件のお客様レビュー
地元学って何だろう。地元学をすすめるために必要なこととは。 まさに,「地元学」を始めようとする人たちのための入門書です。ですから,その取り組み方もしっかり書いてあります。まるで、小学校の総合学習の手引き書のようです。それくらい「すぐに使える」内容です。 「地元学」について...
地元学って何だろう。地元学をすすめるために必要なこととは。 まさに,「地元学」を始めようとする人たちのための入門書です。ですから,その取り組み方もしっかり書いてあります。まるで、小学校の総合学習の手引き書のようです。それくらい「すぐに使える」内容です。 「地元学」について,著者は次のように述べています。 地元学派,あるものを探します。ないものねだりではなく,あるもの探しなのです。あるものは目に見えるので,写真を撮り,それは何かと,地元の人たちに聞いていきます。そして,驚いたこと気づいたこと別に絵地図をつくります。つくった絵地図を見て,これはどういうことなのかをさらに書いていきます。この取り組みから,それまで見えなかったことが見えてくるのです。そして結局は,自分が見えてくるのです。(本書,p.213) 過疎化が激しくて,もうぽしゃっていくしかないと地元の人が思っているような土地。そんなところで,どのように地域おこしをしていくのか。その方法論が示されています。もっとも,産業化していくようなところまでの指南書ではありませんが,いくつかの事例から,その方向は示してくれています。 あたりまえこそすごいことだ。あたりまえにあるものを探そう。でも,外の人でないと気づきにくいから,外の人たちといっしょに調べよう。あるもの探しだ。何もないところから,新しいものは生まれない。新しいものとは,あるものとあるものの新しい組み合わせなのだ。(本書,p.23) 地元の人たちにとっては当たり前すぎて空気のようになっているものこそ,その土地の特徴であり,他地域と差別化できる部分かもしれません。それを気づかせてくれるのは,地元の人ではなく外から来た人,観光客だったりするわけです。 そういえば,娘の学生時代の友達が,はじめて釣りをしたときに大変感動していたことがありました。海の近くに育った娘にとっては小学生のころから釣りは当たり前。その当たり前に喜ぶ友達の姿。 もうひとつ,こんな視点も大切だと思います。 私は,経済には三つあるといっています。 1 お金の貨幣経済 2 手伝いあう結(ゆい),もやいなどの共同する経済 3 家庭菜園で野菜をつくり,先祖に供える花も育て,海・山・川の幸を採取して食べたりする自給自足の経済 です。豊かさはお金だけではなくて,共同と自給自足の経済の総和であったはずなのに,いつ,お金だけが豊かさを計る尺度になってしまったのでしょうか。(本書,p.14) お給料だけ見ると田舎暮らしはそんなにたいしたことはないかもしれない。でも,ゆったりした自分の家に住み,海や山で遊び(採取し),ご近所からお裾分けを頂いたりすることまで含めると,なんと豊かなことでしょう。 じつは,地元学はポジショニングのことなのです。自分がいまどこにいるかわかるから,自分が見えてくるのです。やることも見えてくるから,自信がついてくるようです。(本書,p.210)
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大事なことは住んでいるところを住んでいる人が説明できること アイデンティティ閉塞症 変化をゆっくり馴染ませるためには地域と自分を知り地域の個性や特徴を把握していること、そうやって自分の地域に自信を持つことが大事。 あるものを活かす。足元にあるものを確認し意味を把握して昔ながらの知恵特風を含めて新しく組み合わせていく。地域の持っている力と人の持っている力を引き出す。 事実に驚け、それは何故かと深く考えよ 地元にあるものを探したら次にそれはどういうものなのかを深く考えていく。見えるものからそれまで見えなかったことをわかるようにしていく。 地域の人にこれはなんですか、なんと呼びますか、何に使いますかと聞く 地元の人の言葉で記録する
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水俣市などを具体例として、地元や田舎を活性化させるための工夫の仕方のひとつとしての地元学について知れた。地元学で、地方にあるものを見つけると地方への愛着が湧き、地元に留まるようになったり、住民が活き活きしたりすることに驚いた。実際私が小学校の時に学区探検に行き、校区への理解が深まり、校区が少し好きになった経験があるので、小学校の時の校区探検の意味のひとつに気づくことが出来たと思う。
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