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おカネが変われば世界が変わる 市民が創るNPOバンク
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | コモンズ |
発売年月日 | 2008/11/15 |
JAN | 9784861870538 |
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おカネが変われば世界が変わる
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
地域や環境をはじめとするソーシャルビジネスやコミュニティビジネスに関わる人は総じて、経済やファイナンスの概念が弱い人が多いと感じる。ぜひこの話を頭に入れて、自然や地域、人と向き合ってほしいと思う。
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日本ではどれだけNPOがお金を集めにくいかを訴え続けている本。 個人がNPOに出資するとき、またNPOが個人や団体に投資するとき両方においてお金の流れを制限する法律がある。個人がお金を出資するとき、出資する個人は配当を得られない、もしくは配当があって無限責任を負わなければなら...
日本ではどれだけNPOがお金を集めにくいかを訴え続けている本。 個人がNPOに出資するとき、またNPOが個人や団体に投資するとき両方においてお金の流れを制限する法律がある。個人がお金を出資するとき、出資する個人は配当を得られない、もしくは配当があって無限責任を負わなければならない。さらに団体の経営情報を監査などによって透明化し、それを出資者にわかりやすいように情報を開示しなければならない。また出資をしても出資者はどこに投資するかの議決権を持つことができない。 逆にNPO法人がどこかにお金を投資するとき、そのNPOは貸金法(?)に乗っ取って、団体を「正当な金利でお金を貸す組織」であることを証明するページに団体の情報を載せなければならない。これにもお金がかかる。しかしNPOにそのようなお金を払う余裕はない。 しかしこれらNPOを制限する法律は完全に邪魔なものとはいえない。たとえば出資者が議決権を持てない法律に関しては、「出資したお金は公のお金である」という精神に由来している。これに関しては矛盾を感じながらも共感してしまった。 コミュニティバンクにはその地域に住む人々が当事者意識を持って、つまり「リスク」を負ってその地域に対してコミットすることができる。地域の問題と、住民をつなげてくれるものである。そこが一番大事であると思った。 コミュニティバンクが日本でなんで育ちにくいか、また海外ではどのように成功しているのか、わかりやすくまとめられている一冊だと思います。
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銀行に預けているお金は、国債に投資されて、どこかの利用者が少ない橋やトンネルに化けているとしたらどう思うだろうか? 「自分のお金を自分の目が届く使われ方に」となると、企業に投資するという手がありますが、別の1つの形としてNPOバンクが考えられます。 この本は、これから根付くで...
銀行に預けているお金は、国債に投資されて、どこかの利用者が少ない橋やトンネルに化けているとしたらどう思うだろうか? 「自分のお金を自分の目が届く使われ方に」となると、企業に投資するという手がありますが、別の1つの形としてNPOバンクが考えられます。 この本は、これから根付くであろう日本のNPOバンクについて書いてあります。他に類がない本で、この手の話に興味がある方へは一読の価値ありではないでしょうか。 近い考えでは、社会的責任投資(SRI)があります。投資信託などで投資できますね。では銀行はどうでしょうか。銀行にも社会的責任に共感し行動しているところがあります。例えばエコ関連企業を応援する銀行です。ただし、そうした企業へ融資するのではなく、預金残高の一部や金利の一部を銀行からNPO団体に寄付するそうです。 NPOバンクと呼ばれるNPO団体は、直接貸出しを行います。NPOバンクといっても、それは1つのNPOではなく、全国にいろいろな理念と名称のNPOバンクがあって、規模も出資総額で1000万円くらいのところから2億円くらいまでいろいろある。貸出し先の事業も、環境だけでなく、福祉や介護から地域活性化までと多岐にわたる。 せっかくの良い仕組みなのに、制度上の問題を抱える。NPOバンクは法令上の銀行ではなく、それゆえ預金者から預金を預かって利子をつけるというビジネスができない。その多くは出資者から無配当・無利子で出資を募るという組合形式を取っている。残念ながら預金保険の対象にはならず、元本の保証はない。融資については、銀行ではない以上、貸金業法によって規制を受ける。 こういう状況ではあるけれど、社会的な金融インフラという意味で、僕はこのNPOバンクの可能性を感じるのです。投資において、株主資本という形をとると、株主の期待と事業主の想いがズレることがあるから、適正だと思われる利益(すなわち配当)と社会的責任のバランスを取るのが容易ではない(しかし不可能ではない)。 これが銀行のような形式だと、一定の利息を返してもらえばよいから、事業主が利益に走り過ぎることは防げるし、株主による配当要求に屈することもあるまい。屈するとはちょっと皮肉な表現だが、少なくともコミュニケーションの行き違いで、配当が少なすぎるという誤解が生じることはあるまい。 参考(ボクのブログ):http://d.hatena.ne.jp/ninja_hattorikun/20100501/1272692116
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