システムトレード勝利の方程式 FX&日経225先物

今井雅人, システムトレード研究チーム【著】

• 販売会社／発売会社: 日本実業出版社
• 発売年月日: 2008/11/20
• JAN: 9784534044501

商品レビュー

2016/09/09

　読後思ったのは、現代は資産運用に二重の「かけ算」を個人が使える、とても恵まれた時代なんだということ。
　アインシュタインが述べたように、複利運用による資産の増加は広く知られたものだ。
　もう一つは、自身の労働力とは独立してコストなく機械に稼がせるというSFじみたことが、現代なら個人がパソコン一つでシステムトレードを行うという方法で叶うというのだ。
　本書はそのための堅実な手法を、丹念に分析して模索した結実を明かしてくれている。
素人向けではないが、わかる者ならこの本が私たちの資産形成の礎に使えることが読み取れるだろう。

2013/04/30

システムトレードの基本的な考え方，そして作り方の概要までを説明した本．
実際の所，然程本格的な分析でなくても，Excelを利用して同等の分析を自分で行うことは十分にできると思う．
ストラテジーやパラメータの最適化の考え方はもちろん参考になるが，それ以上に大事なのは，この本が，FXと日経先物という異なる代表的な相場でその有効性を検証して見せている点である．
つまり，私を含めて，裁量のトレードを長くやってきた投資家にとっては，システムトレードというのが有効であることを信じきれないのだ．
この不信感というと言い過ぎかも知れないが，私にはこの本がシステムトレードに対する疑念を，丁寧に解きほぐしてくれているように感じられた．
いくつかシステムトレードの本を読んだが，最初にこの本を読んでいれば，もう少し早い段階で素直にシステムトレードを試してみる気になっていたような気がする．

2010/05/14

2010.5.14-5.19
図書館

システムの基本的な考え方をふまえたうえで、運用し続けられる精神的にやさしいシステムを作りを目指しているのが、とても現実的に感じた。
データ量が多く、いちいち細かく見ていかないにしても、説得力があります。
個別のテクニカル指標の解説を省略してることも中級者にはかえって読みやすいかも。
但し、紹介、解説されている225のシステムはほとんどが勝率4割程度。この厳し過ぎる現実をどう受け入れるかが肝のような気がした。