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直筆で読む「人間失格」
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直筆で読む「人間失格」
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商品レビュー
4.6
10件のお客様レビュー
思春期の私に大きな衝撃を与えた作品。15年以上ぶりに読みました。 小説を直筆原稿で、というか、活字以外で読むという経験を実はほとんどしていないということに気づく。内容以前に受け取る雰囲気が大分違う。メディアはメッセージです。 太宰治の推敲を重ね、表現に迷いながら紡ぎたざれた文...
思春期の私に大きな衝撃を与えた作品。15年以上ぶりに読みました。 小説を直筆原稿で、というか、活字以外で読むという経験を実はほとんどしていないということに気づく。内容以前に受け取る雰囲気が大分違う。メディアはメッセージです。 太宰治の推敲を重ね、表現に迷いながら紡ぎたざれた文章であることがよく分かります。この作品はこの本の原稿の前に草稿がいくつかあるということで大枠の骨格は定まった状態での表現の推敲だったようですので、原稿を書いては破って捨て、というようなステレオタイプはこの本を見ても分からない訳ですが、それでも言葉のプロたる小説家であってもこれだけの迷いを重ねながら作品を作り上げているということにはやはり面白みを感じます。
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何度か草稿を重ねた上での原稿なので、 すでに書くべき物の骨格は定まっていて、 文章の言い回し、伝わり方などに推敲が重ねられている。 特に主人公である葉蔵の心境には細心の注意を払っていて、 彼は達観した識者などではなく、文字通り『道化』として 読むものに人間としての生き方を説いて...
何度か草稿を重ねた上での原稿なので、 すでに書くべき物の骨格は定まっていて、 文章の言い回し、伝わり方などに推敲が重ねられている。 特に主人公である葉蔵の心境には細心の注意を払っていて、 彼は達観した識者などではなく、文字通り『道化』として 読むものに人間としての生き方を説いている。 原稿用紙に直筆で何度も何度も書き直すからこそ 文学は傑作たり得る気がした。 ワープロでは、磨き抜かれた生の文章に勝てない。
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[ 内容 ] 本書は、太宰治の代表作「人間失格」の直筆原稿を、写真版で完全収録したものである。 この「人間失格」の直筆原稿は、太宰の死後、遺された家族の手で、太宰本人が愛用した着物の生地を使い表装された和綴じ本四冊から直接撮影したものである。 今回その原稿が寄贈されている日本近代...
[ 内容 ] 本書は、太宰治の代表作「人間失格」の直筆原稿を、写真版で完全収録したものである。 この「人間失格」の直筆原稿は、太宰の死後、遺された家族の手で、太宰本人が愛用した着物の生地を使い表装された和綴じ本四冊から直接撮影したものである。 今回その原稿が寄贈されている日本近代文学館(東京都目黒区)の協力により、従来綴じ込まれていて見ることのできなかった部分の撮影にも成功。 本書をひもとけば、誰もが原稿用紙の全体を閲覧でき、太宰本人の訂正、書き込みのすべてが見られるようになった。 「人間失格」はもう活字では何度も読んだ、初めてだがこの機会に読んでみたい、久しぶりに読んでみようか、本書はあらゆる読者のニーズに「直筆」で応える一冊である。 [ 目次 ] 直筆原稿の魅力 直筆「人間失格」 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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