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宮尾本 平家物語(2) 白虎之巻 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2008/11/06 |
JAN | 9784167287108 |
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宮尾本 平家物語(2)
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
こういう物語は、登場人物の誰かに共感して、その思いをわけあうのではなくて、いろんな人の群像を眺め、そこからいろんなものを感じるとこに面白さがあるんだろうな。 この巻は、平家の絶頂期とそこに陰りが見え始める頃。
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第二巻。 平治の乱のあと、建春門院を介しての後白河上皇との蜜月、娘徳子の入内を機に武家一門にとってこの上もない繁栄を成し遂げる。 それもつかの間、建春門院の死に嫡男重盛の死から一門に翳りが見え始める。 そんな中、無理やりの福原遷都でこの巻は終わる。
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二巻は時子が主人公みたいに話の中心になることが多くて清盛の影はちょっとうすい? 天皇に入内した徳子の懐妊のためにあの手この手を尽くすあたりは生々しくて面白い。 継子ではなく我が子の徳子を入内させたいという時子の思いもすごく生々しい。時子は外で生まれた子も受け入れているのだけれ...
二巻は時子が主人公みたいに話の中心になることが多くて清盛の影はちょっとうすい? 天皇に入内した徳子の懐妊のためにあの手この手を尽くすあたりは生々しくて面白い。 継子ではなく我が子の徳子を入内させたいという時子の思いもすごく生々しい。時子は外で生まれた子も受け入れているのだけれど、きれいごとだけでは片付けられない、鬱勃としたものがあるというのは、やはり否定できないのだと思う。 平家の栄華に翳りが出始め、鹿ケ谷の陰謀、以仁王の変と続く事件が起こる。この時点では平家の力が他を圧倒しているが、これからどうほころびが出て行くのか読み進めるのが楽しみ。 常盤と義経の話も出てくる。義朝の末子が影ながら育ち、奥州まで赴くというのはこれだけですごい冒険譚なのだけれど、平家の立場で考えると、こんな危険分子をなぜ早く手を打たなかったのかと思う。この辺りが戦国時代と違うところなのかもしれない。
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