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日本語が亡びるとき 英語の世紀の中で
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2008/11/07 |
JAN | 9784480814968 |
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日本語が亡びるとき
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※このレビューにはネタバレを含みます
中学生の国語の授業時間が週三時間。フランスやドイツは週五時間。 日本人は何よりもまず日本語ができるようになるべきであるという前提。 「表音主義」話し言葉をそのまま書き表すものと規定。あいうえおの五十音と最低限度の漢字さえおぼえれば文章を書けるようになる。 国語教育の理想をすべての国民が書けるところに設定。読まれるべき言葉を読む国民を育てるところに設定しなかった。ところが文化とは読まれるべき言葉を継承することでしかない。時代によって異なるがどの時代にも引き継がれて読まれるべき言葉がある。そして、それを読み継ぐのが文化である。 国語など自然に学べるものという誤解。書き言葉の本質が読むことにあるのを否定し、文化というものが読まれるべき言葉を読むことにあるのを否定し、ついに教科書から漱石や鴎外をおいだそうとまでした。 日本語は書き言葉としては世にも特異な表記法をもつ。漢字という表意文字と自分たちの表音文字を混ぜて書く。さらにひらがなとカタカナの二種類の表音文字がある。 そのうえ、漢字を音読み、訓読みという二種類の読み方をする。その音読みも訓読みも複雑である。 日本人は日本語を大切にしょうとはしてこなかった。そう思わなくても日本列島の意地理的条件が、長い間、人知れず日本語を守ってくれていた。 「日本語と日本文化は絶対、大丈夫。もしこの程度のことで(英語を第二公用語とする案)ダメになる日本語、日本文化なら、はようそうなったらええんや」 ヨーロッパ人は、他民族の侵略に次ぐ侵略という過酷な歴史を生きてきたうちに、自分たちの国を「発見」してきた。 いくら文化財などを壊しても「我々は…日本を見失うはずはない」と思っているうちに日本の都市の風景はどうなったか? 日本語も同様。「絶対、大丈夫」ではない。護られなかった言葉は亡びてしまう。 日本の国語教育は日本近代文学を読み継がせるのに主眼を置くべきである。 西洋語の翻訳から新しい日本語の「出版語」(なるべく多くの読者に読んでもらえるよう、規範性をもって市場で流通するにいたった書き言葉)を生むため、そして、その言葉で西洋の衝撃を受けた日本の現実について語るため、日本語の古層を掘り返し、日本語が持つあらゆる可能性を探りながら花開いてきた。日本近代文学を読む習慣さえつければ、近代以前の日本語へさえも朧気に通じる。 「古典とのつながりを最小限に保つ」みながそのつながりを保っているほど、日本語は生きている。 世界で言語的孤立をなくすため、バイリンガルの育成は必要。主義主張が正確に伝わるように。でも、国民すべてがそうなる必要はない。外国人に道を聞かれて答える程度でいい。一部の人(選ばれた人)がバイリンガルに。
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うーん、思っていたより難しい内容でした。 多感な年頃に、親の仕事の都合で 海外での生活を余儀なくされた… という著者の境遇は、米原万里さんに似ていますね。 その境遇から英語嫌いになり、フランス語に傾倒し 帰国してからは日本語を使う作家になった。 そんな著者が書いた、日本語の過去と...
うーん、思っていたより難しい内容でした。 多感な年頃に、親の仕事の都合で 海外での生活を余儀なくされた… という著者の境遇は、米原万里さんに似ていますね。 その境遇から英語嫌いになり、フランス語に傾倒し 帰国してからは日本語を使う作家になった。 そんな著者が書いた、日本語の過去と未来の話。 いくら英語を拒絶しても 国際社会で意思疎通をしようと思ったら 英語を使うのがいちばんてっとりばやい。 少し前までは「英語なんて」と言っていた フランスの社会でも、 だんだんと英語の勉強をするようになってきた。 本当にねぇ…実際、 やっぱり一番意思疎通ができるのは、英語なんですよね。 第二外国語同士がコミュニケーションを とりたいと思った時に、 カタコトでも英語がわかるというのは大きい。 でも、私は英語以外の言語も好きだし もちろん日本語も大好きだし。 国際言語としての英語は英語として それぞれの国の言語を大切にすることも大切だと思います。 だいたい「英語」っつても、 強いのはアメリカ英語だしね〜。 『ハリー・ポッター』だって、イギリス英語から 翻訳されてアメリカで出版されてるんでしょう? そうそう、この本では、小説に関しても検証されています。 日本の小説が海外で評価を得られているのは 優れた翻訳があったから。 日本語で読める人の数が限られている以上 英語に訳してくれる人がいなければ 評価もしてもらいようがない。 英語で書く作家が「そのまま」評価対象になるのに それ以外の言語で書く作家は 自分の書いた言葉そのものでは評価してもらえない。 なんと不自由なことか! …というようなことも書かれています。 まぁ、確かにそうだけど、前向きに考えたら 「村上春樹の小説が原書で読みたいから 日本語を勉強したい」って人が これから増えてくるかもしれないじゃないですか! そのためにも、日本人も 日本語を大切にしなくっちゃ…ですね。
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エッセイと言い切れるほどではないし、評論というほど固いわけでもない。読後感は小説に近い。書かれていることが正しいとか善いとか、そういう基準ではなく、明快でおもしろく読める。 読み終わったあとは「本当にそうか?」と疑問に思うこともいろいろ頭に浮かぶけど、読んでるあいだはつい説得さ...
エッセイと言い切れるほどではないし、評論というほど固いわけでもない。読後感は小説に近い。書かれていることが正しいとか善いとか、そういう基準ではなく、明快でおもしろく読める。 読み終わったあとは「本当にそうか?」と疑問に思うこともいろいろ頭に浮かぶけど、読んでるあいだはつい説得されそうになる。されてもいいのだが。この説得力の源は小説的なものだと思う。物語のなかの殺人犯にも感情移入してしまうことがあるようなものというか。そこまで悪いたとえを出すことないが。
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