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スマイリーと仲間たち ハヤカワ文庫NV439
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スマイリーと仲間たち ハヤカワ文庫NV439

ジョン・ル・カレ(著者), 村上博基(著者)

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スマイリーと仲間たち ハヤカワ文庫NV439

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1987/04/10
JAN 9784150404390

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商品レビュー

3.9

11件のお客様レビュー

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2020/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

決着がついた、ということに驚いた。「スクールボーイ閣下」の終わり方を思えばむべなるかな、とも思うが、終わりのない──既にグレートではないにしろ──ゲームなのだと思っていた。 第一部の敗北は最後までスマイリーを打ちのめしており、読者もその苦い響きを忘れることができない。それでも、カーラの敗北はスマイリーの敗北であり、だから来るな!撃て!と思わずにはいられない。 全編を通して、最早世界の主役ではない英国、という感覚が見えるところがあり、その傲慢な自意識も面白かった。 シリーズが進むほど読みやすくなる作品。

Posted by ブクログ

2019/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スマイリー三部作完結。 これが一番文章が読みやすかった気がする。 スマイリーがひとりで動く場面が多く、視点が安定してたのも読みやすかった要因かもしれないけど。 ちゃんとカーラとの決着はついたものの、手放しで喜べるような終わり方ではく、哀愁が漂う終わり方なのが作者らしくて良い。 ティンカー〜…から結構かかったけどやっと読み終わった。 達成感というか…なんというかこみあげてくるものがある。

Posted by ブクログ

2016/11/30

スマイリー三部作完結編で、旧ソ連の宿敵〝カーラ〟との最終的決着までを描く。重厚な筆致は更に磨きが掛けられており、ル・カレ独自の世界がゆっくりと始動する。前作の漠然とした分かりにくさは消え、より引き締まった構成ではあるが、集中力を欠くと挫折しかねない。タイトル通り、物語はスマイリー...

スマイリー三部作完結編で、旧ソ連の宿敵〝カーラ〟との最終的決着までを描く。重厚な筆致は更に磨きが掛けられており、ル・カレ独自の世界がゆっくりと始動する。前作の漠然とした分かりにくさは消え、より引き締まった構成ではあるが、集中力を欠くと挫折しかねない。タイトル通り、物語はスマイリーに主軸を置いている。かつての仲間が犠牲となっていく非情な諜報戦のただ中で、老体に鞭打ちながら真相を求めて歩む孤独な後ろ姿は、影の存在でありつつも、自国他国問わず真っ先に国家の使い捨ての駒となるスパイの悲哀を物語っている。 冷たい怒りを抑えつつも、或る瞬間には滲み出てしまう吐露に、終わりなき闘いの不毛ぶりが表れている。実体がほとんど明らかにされていなかった〝カーラ〟が、ようやく姿を現す終盤のシーンは、本作のみならず三部作全体を通してのクライマックスであろう。「勝つ」ためには、自らも薄汚い手段を取らざるを得なかったスマイリーに去来する思いは、苦く空しい。

Posted by ブクログ

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