言いたいことが、なぜ言えないのか？ 意見の対立から成功を導く対話術 ダイアローグスマートPro〈アカウンタビリティとイネーブラー〉

ケリー・パターソン他(著者), J.グレニー他(著者)

• 販売会社／発売会社: トランスワールドジャパン
• 発売年月日: 2005/10/13
• JAN: 9784925112451

商品レビュー

2012/09/02

若かりし日に読んだ本、押入れをまさぐっていて見つけた。
若くナイーブだった自分は人間関係で悩んでいたらしい、本の端に書き込みがあって、対立する二人のどちらが悪いのじゃない、お互いの対応が悪いのだとか書いてあるのです、当時の僕の青い意見だけど、この本の本質は大雑把にいえばそういうものだとおもってます。

対立不和のパターンを論理的観点から説明し(多くの対立で勝手に相手を約束破ったり悪さして裏切られたとか思い込んでいる)、本質的にはお互いが問題や能力や資源の不足で約束の不履行が起こっているのだから話し合ってお互いの問題を解決しましょという方針を立てて単純なプロセスを提示する本です。

今思えばこれは交渉的なプロセスで、人心操作のプロ(僕はそうじゃないですが)なら意識せずに行っているものですが、これを具体的かつ論理的に説明してモデルやプロセスを提案していることが素晴らしい。
交渉ごとを少しだけ体験した社会人の今では新鮮さを少し欠くけど、また読み返しては吟じて見たいので星三つ。

2008/04/12

読書の目的
取引先でも、社内でも、友人関係でも、よくある
「本当はこう言いたいけど、この人、怒ってしまいそう、人間関係崩しそう・・・」
って感じで自分の中だけにとどめたり、関係ない第三者に愚痴をこぼすだけ・・・
そのへんのコミュニケーションのコツを学ぶ！
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●沈黙や暴力はリスクが大きく、マイナスしか残らない。
「緊迫した対話」を実行することで、人間関係を良好にしたり、問題解決をしよう。

●１　自分の中でストーリーをつくる「何について話すのか」「話すべきか」
　２　お互いのギャップを示す＜キーワードは安心・プロセス共有・質問で終える＞
　３　モチベーション×能力（影響力＜６つのソース＞）の軸にそって課題把握する。
　４　問題解決のためのフォローアップ実行計画をつくる
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言いたいことをなんのためらいもなくズバズバいう人、すごいなあと思っていましたが、
そんな人になることを薦めている本ではありません。（人格変えろって話になると思うので・・）
あくまでも「お互いの目的を共有して、ともに解決する」という、
問題解決の基本を実践していくための対話の本質が書いてありました。

コミュニケーションの対立は、おたがいが事実をもとに勝手につくりあげた
ストーリーの食い違いから起こるもの。
上記の１，２，３，４のステップは、お互いの目的を一致させ、新しいストーリーを作り上げる
ことで、人間関係の円滑化や問題解決に結びつけます。
特に、「人をモチベートするのはすごく単純なこと。難しいと考えるから、権力や力を使って
よりこじらせてしまう」というのは目から鱗でした。

これ、結構ヒット作！！