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狼花 新宿鮫Ⅸ カッパ・ノベルス
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2008/10/23 |
JAN | 9784334076795 |
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
馴れ合いを嫌って単独で動き、気づかれないうちに犯人に迫り逮捕してしまうという警察官が新宿署にいる。その名と捜査法から、人は彼を「新宿鮫」と呼ぶ。 キャリア警察官でありながら、上層部と対立したことが原因でずっと新宿署の警部に留め置かれている孤高の刑事・鮫島の活躍を描く警察サスペ...
馴れ合いを嫌って単独で動き、気づかれないうちに犯人に迫り逮捕してしまうという警察官が新宿署にいる。その名と捜査法から、人は彼を「新宿鮫」と呼ぶ。 キャリア警察官でありながら、上層部と対立したことが原因でずっと新宿署の警部に留め置かれている孤高の刑事・鮫島の活躍を描く警察サスペンス。シリーズ9作目。再読。 * * * * * シリーズの区切りとなる作品にふさわしい、密度の濃い内容でした。 日本の裏社会の勢力図の変化や、警察機構の苦慮など、興味深くまとめられていました。 ( こういうところが大沢氏のうまさだと思います。) さらに、鮫島と仙田 (間野) 、鮫島と香田のやりとりがまた興味深かった。それぞれの見地では正しいがゆえに平行線を辿る互いの主張。緊張感を孕む論戦も見所の1つです。 ところで、タイトルの「狼花」とは作品のキーパーソンである明蘭のことですが、3人の男たちもまた、「狼」として描かれています。鮫島・仙田・香田。孤独のなか、己の矜持を守って行動する男たちです。 シリーズを通じて鮫島の宿敵であり、奇妙な信頼感で鮫島と結ばれてもいた仙田と香田。言わば鮫島と対をなす2人が本作でともに舞台を降りてしまいました。仙田は死に、香田は辞職で。その意味でシリーズにひと区切りつける作品であると言えるのではないでしょうか。 ( 初読のときは、かなりの衝撃でした。) さらに次作で鮫島は、唯一の理解者である桃井と恋人の晶を失うことになります。 もしかしてシリーズの終焉に向かっているのかと思うと、そこはかとない寂しさを感じながら読了しました。
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宿命のライバル仙田との最終対決‼︎ ひょっとして香田も本作でおしまい? これで盛り上がらないはずがないね( ´ ▽ ` )ノ。 前数作がイマイチだっただけに、快心の一作と言える( ´ ▽ ` )ノ。 いっそ、これがシリーズ最終巻になったらよかったかも!?( ´ ▽ ` )ノ
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大沢在昌著「新宿鮫Ⅸ狼花」を読みました。 「新宿鮫」シリーズの待望の新作、9巻目になりました。 新宿署の孤高の刑事鮫島が今回闘う相手は、元公安の国際犯罪者、不法滞在の中国人女性、麻薬マーケットでビジネスを進める暴力団幹部、ライバルのエリート警察官。 これらの登場...
大沢在昌著「新宿鮫Ⅸ狼花」を読みました。 「新宿鮫」シリーズの待望の新作、9巻目になりました。 新宿署の孤高の刑事鮫島が今回闘う相手は、元公安の国際犯罪者、不法滞在の中国人女性、麻薬マーケットでビジネスを進める暴力団幹部、ライバルのエリート警察官。 これらの登場人物がさまざまに絡みながら、スリリングな展開の中で、鮫島の刑事生命をかけるような決断が迫られます。 警察組織という厳しい世界の中で、エリートの道を外れながら、信念を持って刑事としての正しい道を突き進もうとする主人公の生き方はとてもかっこよく、あこがれてしまいます。 これだけ、不正や偽装などがはびこっている世の中で、正しいことを貫き通していくことが小説の中だけではないことを願ってやまない今日この頃です。 主人公の恋人との距離がますます離れてきてしまっていることが、次回あたりでどうなるのか、気になるところでもあります。
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