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外交 UP選書16
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 1968/09/01 |
JAN | 9784130050166 |
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商品レビュー
4.3
11件のお客様レビュー
日経新聞のコラムで紹介のあった外交に関しての古典であります。外交官に向いていないのは、狂信的な宗教者、そして 法律家、らしい。善、悪の二元論では対応が難しいのが、外交。 この本は、外交官を目指す若い方々にには、必読の一冊かも知れません。また、著者ニコルソンが参考にしている、元ネタ...
日経新聞のコラムで紹介のあった外交に関しての古典であります。外交官に向いていないのは、狂信的な宗教者、そして 法律家、らしい。善、悪の二元論では対応が難しいのが、外交。 この本は、外交官を目指す若い方々にには、必読の一冊かも知れません。また、著者ニコルソンが参考にしている、元ネタが、幕末の日本で活躍した、英国の外交官`アーネスト・サトウ`が書いた一冊というのが、面白い。 時代は変われど、外交官に求められる美徳は、変わらないようです。
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年末の大掃除をしていたら学生時代の課題図書が出てきた。古典なので、外交=欧州の上流階級の社交といった部分も多く読み返す必要はあまりない印象だったが、「理想的な外交官」の章に関しては仕事をするすべての人、とくに交渉を職責とする人にとって今も有効ではと思う。 1、 誠実。「(欺瞞に...
年末の大掃除をしていたら学生時代の課題図書が出てきた。古典なので、外交=欧州の上流階級の社交といった部分も多く読み返す必要はあまりない印象だったが、「理想的な外交官」の章に関しては仕事をするすべての人、とくに交渉を職責とする人にとって今も有効ではと思う。 1、 誠実。「(欺瞞による勝利は)敗北した側に、憤怒の感情と、復讐の欲望と怨恨を残す」。相手が不正直であればこちらも同様であってよい、とのマキャヴェリの見解に同意してはならない。「他人はそうであるかもしれないが、お前はそうであってはならない」(“Aliis licet: tibi non licet”)を肝に銘ずべき。 2、 正確さ。「職業外交官は、『知的不正確』を持ち合わすことはまれであるが、『道徳的不正確』にはきわめて陥りやすい」。 3、 平静と忍耐。「機嫌よくしていなければならず、あるいは少なくとも不機嫌を完全に抑えていることができなければならない。そして忍耐強くなければならない」。「忍耐は交渉者が成功するための不可欠な資質である。風は時々逆風とならざるをえない。そのとき港に入るためには、進路を転じなければならない」。 4、 謙虚さ。「自惚れの結果、・・・ある問題について、交渉者自身より長い経験を有するかもしれない人々の意見を無視しがちになる。また、現に交渉している相手からの御追従や攻撃に反応しやすくなる」。 5、 忠誠。国家への忠誠は、外交官としてはもちろん必須だろう。ビジネスパーソンとしても顧客忠実義務の履行なくしてよい仕事はできないだろう。 遠い道のりですなあ。 ちなみにさらに昔はギリシア哲学やラテン語の素養が大事だったらしい。それはまあいいってことで。
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やっと読み終わりました。 業務的に関連した仕事に就いたので、アマゾンで取り寄せてちょこちょこ読んでました。 外交理論の古典です。 主に外交自体の歴史と、外交官の歴史と、そこから導き出される帰納法的な教訓について書かれています。外務省の人とか、商社で海外駐在してビジネス立ち上げる...
やっと読み終わりました。 業務的に関連した仕事に就いたので、アマゾンで取り寄せてちょこちょこ読んでました。 外交理論の古典です。 主に外交自体の歴史と、外交官の歴史と、そこから導き出される帰納法的な教訓について書かれています。外務省の人とか、商社で海外駐在してビジネス立ち上げる人には有用だと思いますが、自分には時期尚早だったなーと。 根本にある概念は、現代の外交を「技術的側面/交渉的側面」と「政策的側面」に分けて考える必要があり、前者は外交官の専売特許ですが、そもそも国家として・組織として何をするのか?という政策的側面は、国民や代表する政治家・議会を以て方向性を決定しなければならない(翻って旧世代の外交は、両者とも絶対君主や外交官・貴族等、一部分のエスタブリッシュが担っていた)という前提が根本にはあり、著書では前者の面に絞って様々な歴史・経験から帰納法的に法則を抽出して外交と外交官というものを記述していました。 その他、個別で印象に残ったのは、「…駐在国とぴったり同化する必要もないし、実際同化してはならないのだ…」という部分で、これが現場重視の考え方とそれを諌める考え方を両者内包していて、一般的な業務にも引用できる考え方だなと思いました。
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