外交 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2020/08/15

日経新聞のコラムで紹介のあった外交に関しての古典であります。外交官に向いていないのは、狂信的な宗教者、そして 法律家、らしい。善、悪の二元論では対応が難しいのが、外交。 この本は、外交官を目指す若い方々にには、必読の一冊かも知れません。また、著者ニコルソンが参考にしている、元ネタ...

日経新聞のコラムで紹介のあった外交に関しての古典であります。外交官に向いていないのは、狂信的な宗教者、そして 法律家、らしい。善、悪の二元論では対応が難しいのが、外交。 この本は、外交官を目指す若い方々にには、必読の一冊かも知れません。また、著者ニコルソンが参考にしている、元ネタが、幕末の日本で活躍した、英国の外交官`アーネスト・サトウ`が書いた一冊というのが、面白い。 時代は変われど、外交官に求められる美徳は、変わらないようです。

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2019/01/01

年末の大掃除をしていたら学生時代の課題図書が出てきた。古典なので、外交=欧州の上流階級の社交といった部分も多く読み返す必要はあまりない印象だったが、「理想的な外交官」の章に関しては仕事をするすべての人、とくに交渉を職責とする人にとって今も有効ではと思う。 1、 誠実。「(欺瞞に...

年末の大掃除をしていたら学生時代の課題図書が出てきた。古典なので、外交=欧州の上流階級の社交といった部分も多く読み返す必要はあまりない印象だったが、「理想的な外交官」の章に関しては仕事をするすべての人、とくに交渉を職責とする人にとって今も有効ではと思う。 1、 誠実。「(欺瞞による勝利は)敗北した側に、憤怒の感情と、復讐の欲望と怨恨を残す」。相手が不正直であればこちらも同様であってよい、とのマキャヴェリの見解に同意してはならない。「他人はそうであるかもしれないが、お前はそうであってはならない」(“Aliis licet: tibi non licet”)を肝に銘ずべき。 2、 正確さ。「職業外交官は、『知的不正確』を持ち合わすことはまれであるが、『道徳的不正確』にはきわめて陥りやすい」。 3、 平静と忍耐。「機嫌よくしていなければならず、あるいは少なくとも不機嫌を完全に抑えていることができなければならない。そして忍耐強くなければならない」。「忍耐は交渉者が成功するための不可欠な資質である。風は時々逆風とならざるをえない。そのとき港に入るためには、進路を転じなければならない」。 4、 謙虚さ。「自惚れの結果、・・・ある問題について、交渉者自身より長い経験を有するかもしれない人々の意見を無視しがちになる。また、現に交渉している相手からの御追従や攻撃に反応しやすくなる」。 5、 忠誠。国家への忠誠は、外交官としてはもちろん必須だろう。ビジネスパーソンとしても顧客忠実義務の履行なくしてよい仕事はできないだろう。 遠い道のりですなあ。 ちなみにさらに昔はギリシア哲学やラテン語の素養が大事だったらしい。それはまあいいってことで。

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2012/06/03

やっと読み終わりました。 業務的に関連した仕事に就いたので、アマゾンで取り寄せてちょこちょこ読んでました。 外交理論の古典です。 主に外交自体の歴史と、外交官の歴史と、そこから導き出される帰納法的な教訓について書かれています。外務省の人とか、商社で海外駐在してビジネス立ち上げる...

やっと読み終わりました。 業務的に関連した仕事に就いたので、アマゾンで取り寄せてちょこちょこ読んでました。 外交理論の古典です。 主に外交自体の歴史と、外交官の歴史と、そこから導き出される帰納法的な教訓について書かれています。外務省の人とか、商社で海外駐在してビジネス立ち上げる人には有用だと思いますが、自分には時期尚早だったなーと。 根本にある概念は、現代の外交を「技術的側面/交渉的側面」と「政策的側面」に分けて考える必要があり、前者は外交官の専売特許ですが、そもそも国家として・組織として何をするのか?という政策的側面は、国民や代表する政治家・議会を以て方向性を決定しなければならない(翻って旧世代の外交は、両者とも絶対君主や外交官・貴族等、一部分のエスタブリッシュが担っていた)という前提が根本にはあり、著書では前者の面に絞って様々な歴史・経験から帰納法的に法則を抽出して外交と外交官というものを記述していました。 その他、個別で印象に残ったのは、「…駐在国とぴったり同化する必要もないし、実際同化してはならないのだ…」という部分で、これが現場重視の考え方とそれを諌める考え方を両者内包していて、一般的な業務にも引用できる考え方だなと思いました。

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2012/03/10

外交とは何か?外交官とはどうあるべきか?に関して歴史的に書かれた本。カリエールの『外交談判法』と同じく外交官にとって最も重要なものは「誠実さ」であると述べている

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2012/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 外交官という職業が成立するまでの経緯と外交官の仕事を、主にイギリスの例を通じて説明している。初版が第二次大戦前なので、若干、内容が古い気もするが、歴史的経緯や当時の外交官の振る舞い、求められる資質など、参考になる部分も多々あると思う。…素人なので正しい認識かどうかは定かでないが。  直接外交とは関係がないが、ちょっとびっくりすることは、当時の日本が五大国のひとつに数えられていること。明治維新から半世紀程度で世界のトップに登りつめるなんて、いったいどんな無茶なことを当時の日本はやらかしたのだろうかと、本当に感心させられると同時に空恐ろしくもなる。  優秀な外交官を得るために、試行錯誤が繰り返されてきた歴史はひとつの教訓にもなると思う。なぜなら、現代でも優秀な外交官というのは希少な存在だろうから。

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2011/09/13

 対外政策と外交交渉の違いなど、今の日本が煮詰まってしまっている諸分野に当てはまる話も多い。  有名な外交官の7つの資質もそうだが、民主的外交の記述も今の世の中を見事に言い表している。曰く「将来、経験不足のため、対外政策に関し、感情的なあるいは感傷的な見解をとる外相や首相が現れる...

 対外政策と外交交渉の違いなど、今の日本が煮詰まってしまっている諸分野に当てはまる話も多い。  有名な外交官の7つの資質もそうだが、民主的外交の記述も今の世の中を見事に言い表している。曰く「将来、経験不足のため、対外政策に関し、感情的なあるいは感傷的な見解をとる外相や首相が現れることは起こりうることである」  古めかしいし、西欧至上主義が鼻につくが、それでいて、本書の指摘は的の中心をとらえて外さない。

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2011/09/11

外交論の古典。まず外交と対外政策の区別をし、両者を違うものとするところから議論が始まっている。 個人的にぐっと来たところは外交は専門家が行うことであるため、それの訓練を受けてきた、あるいは専門の人が従事すべきというところであり、ここの記述が現在の日本外交にかなりの不安を覚えた。 ...

外交論の古典。まず外交と対外政策の区別をし、両者を違うものとするところから議論が始まっている。 個人的にぐっと来たところは外交は専門家が行うことであるため、それの訓練を受けてきた、あるいは専門の人が従事すべきというところであり、ここの記述が現在の日本外交にかなりの不安を覚えた。 外交の特質を述べており、外交に興味がある人は必読と言えるのではないか。

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2012/04/08

19C終わり~20C初頭にかけて、ヨーロッパ諸国では大衆民主主義の発展に伴い、戦争と外交の形態が大きく変容した。それまで極一部のエリートに握られていた外交の主導権は徐々に民衆の手へとシフトしていく。 本書はそんな変革期にイギリス外交官として活躍したHarold Nicolson...

19C終わり~20C初頭にかけて、ヨーロッパ諸国では大衆民主主義の発展に伴い、戦争と外交の形態が大きく変容した。それまで極一部のエリートに握られていた外交の主導権は徐々に民衆の手へとシフトしていく。 本書はそんな変革期にイギリス外交官として活躍したHarold Nicolsonによる外交論であり、1939年の初版に加筆修正を加えた第三版(1961)の邦訳である。 ニコルソンはギリシャ以来の「外交」の成立過程を概説するとともに、第一次大戦を分岐点として外交を「旧外交」と「新外交」とに区分する。そして新外交のあり方に警鐘を鳴らしたうえで理想的な外交官像、ヨーロッパ各国の外交姿勢の特徴を描き出し、新たな外交のかたちを模索する。 個人的には交通・通信技術がいくら発達しようとも、新聞社や企業が国外に支社を設置するように外交官が必要であるというニコルソンの主張にしっくりきた。やはり最後は生身の人間同士のコミュニケーションと信頼関係が歴史を動かすのだろうか。

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2011/04/24

 20世紀初頭にイギリス外務省の外交官として活躍し、パリ講和会議に代表団として参加した経験を持つハロルド・ニコルソンによる外交論の古典。 【構成】 第1章 組織的外交の起源 第2章 外交理論の発達 第3章 旧外交から新外交への変遷 第4章 民主的外交 第5章 理想的な外交官 第...

 20世紀初頭にイギリス外務省の外交官として活躍し、パリ講和会議に代表団として参加した経験を持つハロルド・ニコルソンによる外交論の古典。 【構成】 第1章 組織的外交の起源 第2章 外交理論の発達 第3章 旧外交から新外交への変遷 第4章 民主的外交 第5章 理想的な外交官 第6章 ヨーロッパ外交の諸類型 第7章 外交慣行における最近の変化 第8章 外向的手続きの要領 第9章 外務職 第10章 外交用語 エピローグ 外交今昔(1961年Foreign Affairs誌採録)  本書の初版が書かれたのは第二次大戦前夜の1938年。既に古典となったニコルソンの外交論であるが、本書の肝である立法的過程である「対外政策」と外交官による「外交交渉」の区別というのは、現在にあっても面白い。  ニコルソン自身は、代表民主制に担保される民主的な対外政策よりは、玄人の外交官によってのみ為される「外交交渉」の第一次大戦の前後における変化に重点をおいて述べたかったように見受けられる。  実務をこなす上での外交官の行動や思考を垣間見ることができる一方で、「対外政策」への理論的な考察はあまり行われていない。

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2012/02/11

外交官にならんとする者の「バイブル」と呼ばれる本だけあって、読みごたえあり。 細谷雄一の指摘する旧外交・新外交(民主外交)の区別は、1939年時点の分析としてはとても鋭いものがある。

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