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自殺されちゃった僕 幻冬舎アウトロー文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2008/10/09 |
JAN | 9784344412200 |
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自殺されちゃった僕
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商品レビュー
2.5
10件のお客様レビュー
我ながら「今頃?」と思いつつ、文庫版の古本を買って読了。 刊行当時話題になった(と記憶している)実録本。 雑誌編集者が友人である漫画家、 先輩であり師匠でもある編集者、そして、事実婚の妻――と、 短い期間に立て続けに三人もの身近な人物に自死されてしまい、 その衝撃と苦しみから立ち...
我ながら「今頃?」と思いつつ、文庫版の古本を買って読了。 刊行当時話題になった(と記憶している)実録本。 雑誌編集者が友人である漫画家、 先輩であり師匠でもある編集者、そして、事実婚の妻――と、 短い期間に立て続けに三人もの身近な人物に自死されてしまい、 その衝撃と苦しみから立ち直ろうともがく姿が描出されている。 彼・彼女らは何故、死を選んだのか。 ①友人=漫画家ねこぢるの場合: 恐らく生真面目な性格故、 こなしてもこなしても舞い込み続ける仕事の依頼を 無下に断れず、過労によって精神が疲弊し、 物事を正常に判断することが出来なくなった結果だったのでは。 ②先輩=師匠でもある編集者の場合: ドラッグをやめられず、二度の離婚を経験し、 借金も抱えていたそうなので、 追い込まれて限界を迎えたためだったのか。 ――と、想像できる。 ①については大いに同情するが、②は自業自得というか……。 よくわからないのが、③妻の死。 元々(結婚前から)希死念慮があったのなら、 早い段階で医療のレールに乗っていれば もう少し当人にも周囲にとっても マシな展開が期待できたのでは……とも思うが、 それ以前に、著者が妻への愛を語るにしては 具体的なエピソードがほとんど述べられておらず、 妻の人となりに掴みどころがないので、 著者が空回りしている印象を受けてしまう。 言い方は悪いが、著者のあり様は、 映画・小説・漫画などの一ジャンル《難病もの》における、 近いうちに亡くなるかもしれない―― あるいは闘病の末に亡くなった――美少女を、 何も出来ずにただオロオロして見ていただけの男…… みたいなのだ。 さて、唐突にやや古い本の購入を思い立ったのは、 文庫版に精神科医・春日武彦先生の解説が付されており、 しかもかなり辛辣な内容だと、遅蒔きながら知ったからだった。 はっきり言って、 最後のデザートたるべきそのページが今回のメインで、 著者が綴った手記はダラダラした小皿料理の羅列のようなものだった。 ――で、春日先生の筆致は期待どおり凄まじくシビアだった。 もちろん一定の配慮というか、 耳かき一杯分くらいの優しさは感じられるが。 著者の本文中に、 某女性編集者が本稿のダイジェストを読んで、 > 他人の立場から言うと、この原稿に書かれている > 早紀さん[著者の妻の名]を好きにはなれないですね。 > 〔略〕生きにくくなったら死んじゃう。 > はっきり言って同情できません。 と告げたとのエピソードがあるのだが、 春日先生も同意見だそうだ。 私もそこで大きく頷いてしまった。 それにしても、 ねこぢるの夫である山野一さんの著者への優しさが尊い。 天使か仏か、というぐらい……。
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妻を含めた3人の知人に自殺によって先立たれた作者が綴った本。 ドラッグ、トランス、サブカルチャー。作者たちが生きた時代を知る事も出来るし、奥さんへの深い愛に胸が苦しくなります。 自殺の是非を含め、誰もが一度目を通す価値のある本だと思います。 生きる事を選んだ吉永さんをとても...
妻を含めた3人の知人に自殺によって先立たれた作者が綴った本。 ドラッグ、トランス、サブカルチャー。作者たちが生きた時代を知る事も出来るし、奥さんへの深い愛に胸が苦しくなります。 自殺の是非を含め、誰もが一度目を通す価値のある本だと思います。 生きる事を選んだ吉永さんをとても素晴らしいと思います。これからも生きて下さい。
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愛する人、自分の一番の理解者に死なれた時、残されたものはこんなに辛いんだっていう真っ当な痛みは読んでいて居た堪れなくなるほどであり、できれば一生経験したくないと正直思った。でも、3人の才能多き故人を振り返るくだりでは、どうしてもとんがった才能ゆえの自死であり、普通とは違うから、常...
愛する人、自分の一番の理解者に死なれた時、残されたものはこんなに辛いんだっていう真っ当な痛みは読んでいて居た堪れなくなるほどであり、できれば一生経験したくないと正直思った。でも、3人の才能多き故人を振り返るくだりでは、どうしてもとんがった才能ゆえの自死であり、普通とは違うから、常人の感覚とは違うから自死を選んだという、才能を尊ぶゆえの死という、自死の肯定化ともとれる感覚に襲われる。なので、最後の精神科医の先生の批判的解説は、ある意味なんとなくぶれちゃった読者の感覚を引き戻す働きになっているのかもしれない。私はこの本を読んで、自殺のことよりもやっぱりクスリは駄目だよって改めて感じました。
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