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ボン書店の幻 モダニズム出版社の光と影 ちくま文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2008/10/10 |
| JAN | 9784480424662 |
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ボン書店の幻
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ボン書店の幻
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商品レビュー
4.3
19件のお客様レビュー
戦前の日本の小さな出版社、ボン書店を営んでいた鳥羽茂の実話を追ったノンフィクションは、読者に深い感動を与えます。著者は古書店の店主であり、1920-1930年代のモダニズム文献に関する豊富な知識を背景に、鳥羽の足跡を丹念に辿ります。短い生涯を熱く生きた青年の姿が描かれ、彼の情熱が伝わってきます。特に、文庫版のために加えられた「少し長いあとがき」は、感動的なクライマックスとして多くの読者の心に響き、涙を誘うと評判です。控えめながらも力強い文章が、鳥羽への思いをしっかりと表現しており、読むほどにその魅力に引き込まれます。この作品は、過去の文献や出版事情に興味がある方にも、新たな発見をもたらす一冊です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
本書が世に出た平成初期からおよそ半世紀前に一瞬の光芒を放って消えた出版社とその社主を追うノンフィクション。まだ二十代の若者だった鳥羽茂という詩人にして出版人が遺した詩書の造本の見事さは本書のモノクロページからも片鱗がうかがえるのだが、稀覯本としてもてはやされるまでの書を世に出した...
本書が世に出た平成初期からおよそ半世紀前に一瞬の光芒を放って消えた出版社とその社主を追うノンフィクション。まだ二十代の若者だった鳥羽茂という詩人にして出版人が遺した詩書の造本の見事さは本書のモノクロページからも片鱗がうかがえるのだが、稀覯本としてもてはやされるまでの書を世に出した男の痕跡が、わずか五十年、同年代の存命者も多くいる中ここまで綺麗に消え去るものなのか。 若くして詩歌などの食えない道に入り込み、採算も度外視した趣味的な出版を野心的に追究するとすれば金持ちの道楽息子を想像してしまうが、著者がその生い立ちを追えども現れるのは薄く淡い影のようなイメージばかり‥鳥羽自身は文筆家としてまとまったものを残していない。しかしその事が逆に、謎めいた造本の美しさで著者の心を騒がせ、本書によって彼の唯一無二とも言える芸術性を陰画のように炙り出したとも言えるのではないか。 人生とは不思議なもの、棺を覆ってなお定まらずというところか。
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2022.5.29市立図書館 TLでみかけたおすすめに興味を持ち、予約を入れて借りた。 単行本は1992年9月、白地社。2008年の文庫化にあたり、出版後十年を経てからの新たな出会い・進展などを記した20ページ余の「文庫版のための少し長いあとがき」が付け加えられた。 モダニズム...
2022.5.29市立図書館 TLでみかけたおすすめに興味を持ち、予約を入れて借りた。 単行本は1992年9月、白地社。2008年の文庫化にあたり、出版後十年を経てからの新たな出会い・進展などを記した20ページ余の「文庫版のための少し長いあとがき」が付け加えられた。 モダニズムの時代に風花のように舞って消えていったちいさな出版社を探す物語だった。書店というよりとてもちいさな編集所兼印刷所のような形で、たったひとりで、ほとんど命がけと言っていいぐらいすべてを捧げて、自分なりにこだわった本を作り続けた人物、鳥羽茂を追う。 作ったもの(著者名と作品)は残っても、それを世に出すべく企画して印刷して製本して売った人のことはこうまで忘れられてしまうのだな...という著者(古書店主)の疑問にはっとさせられ、刊行した本や雑誌の奥付や署名記事に情報を求め、わずかな痕跡をたどって関係者に手紙を出したり訪ねたりしながら、その人生を想像して肉付けしていく著者の執念にこちらもすっかりまきこまれてしまった。 1992年の刊行は、謎が多いままながらも、手を尽くして一段落したということでまとめたのだろうけれど、刊行されたことからさらに縁者に話がつながって、著者のおもいに天の魂が応えたかのようなみごとな幕切れで著者の長い旅も終わりを迎えた。本にして世に問うということの意義がこれほどに感じられる出来事はそうないのではないだろうか。 このようにほとんど忘れられてしまう存在であってもその後の文学が展開していく上でかけがえのない人は他にもおそらくたくさん埋もれているのだろう。そして今も現在進行形でそういう貢献は少なからずあるのだろう(昔に比べれば、オンデマンド出版や少部数での個人出版の選択肢や可能性はずいぶん広がっているだろうとは思うが)。そうした無名の活動の上に、いまの、そして未来のさまざまな文学や文化があるのだということをこれからは心に留めていたい。 私自身はモダニズム詩にはまったく明るくはないが、ボン書店ゆかりの詩の同人の中に最近別のところで名前を聞くようになった「左川ちか」の名があったので、また別の芋づるがみつかったような気がしている。
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戦前、モダニズム詩を出版する小さなボン書店という出版社があった。その出版社を営んでいた、鳥羽茂という人物を追いかけた、一種のノンフィクション。 筆者の内堀弘さんは古書店の店主。1920-1930年代のモダニズム文献を主に扱われている。本書の背景となっている時代の古書事情や出版事情...
戦前、モダニズム詩を出版する小さなボン書店という出版社があった。その出版社を営んでいた、鳥羽茂という人物を追いかけた、一種のノンフィクション。 筆者の内堀弘さんは古書店の店主。1920-1930年代のモダニズム文献を主に扱われている。本書の背景となっている時代の古書事情や出版事情に対しての深い知見は、驚きだ。 本書は、もともと1992年に白地社という出版社から出版されたもの。その後、2008年にちくまから文庫化された。文庫化された際に加えられた「文庫版のための少し長いあとがき」が、ある意味で、本書のハイライトだ。ネタバレになるので、内容については触れないが、最後の部分は、涙が出てきた。 他にはない味わいを持った本。お薦めだ。
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