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小公子 岩波文庫
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小公子 岩波文庫

フランシス・ホジソン・バーネット(著者), 若松賤子(訳者)

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小公子 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1939/08/05
JAN 9784003233115

小公子

¥550

商品レビュー

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2009/02/17

小公子、というタイトルだがこれって老人が主人公だね。完全無欠の愛くるしい天使のような、人畜無害の象徴たる美少年フォントルロイとの出会いに、怒りと奢りと疑いの塊だったじじいがたちまち、孫馬鹿の慈善家に変貌するくすぐったいおかしさが微笑ましい。じいさんのデレデレ具合がかなりすごい。孫...

小公子、というタイトルだがこれって老人が主人公だね。完全無欠の愛くるしい天使のような、人畜無害の象徴たる美少年フォントルロイとの出会いに、怒りと奢りと疑いの塊だったじじいがたちまち、孫馬鹿の慈善家に変貌するくすぐったいおかしさが微笑ましい。じいさんのデレデレ具合がかなりすごい。孫に「僕、あなたみたいになりたいんです。」って言われて「俺のようにだと!?」と動揺して赤くなったり、おじいちゃんは人の為になる事ばかりしててすごいですねえと無垢な尊敬を浴びて心にもないのに慈善を施したり、孫自慢したさに遠乗りしたり人前でほっぺくっつけてみたり、すごい。老人がここまで作り替えられてしまったのは、単なる孫馬鹿であるだけでなく、人間にとってどうしても必要なものを少年が与えたからである。それは信頼と愛情によって認められることだ。私は貴方が素晴らしい人間だと思っていますし、そんな貴方が大好きですよ、というメッセージが人が自分自身と周りの人間を大事にするためには、どうしても必要なのだ。これが子供時代に不足するとのちのちまでその人は言い様のない不満を抱えて生きることになる。恐らくこの老人もそのようなまま生きて、それを取り返すには天使レベルの信頼と愛情でなければいけなかったのだろう。それにしても、孫にとって一番になりたいからって、母親に嫉妬するなよ・・・。訳者の若松賤子についての記述もなんだか良かった。

Posted by ブクログ

2009/02/16

恐ろしく訳が古式めいている! 旧字だけでなく「〜したまう」が「〜し玉う」、「〜してくれて」が「〜して呉れて」、「〜だね」が「〜だねい」とか。 「し玉う」なんてちょっと予想してなかった品の良さ。 愛くるしい天使のような、人畜無害の美少年に、疑うことと怒ること、偉ぶることしかしらない...

恐ろしく訳が古式めいている! 旧字だけでなく「〜したまう」が「〜し玉う」、「〜してくれて」が「〜して呉れて」、「〜だね」が「〜だねい」とか。 「し玉う」なんてちょっと予想してなかった品の良さ。 愛くるしい天使のような、人畜無害の美少年に、疑うことと怒ること、偉ぶることしかしらない老人がとたんにほだされていく。 「小公女」はふわふわした少女が鋼のように己を貫いてサバイバルする話、 「秘密の花園」は傷ついた子供(と大人、屋敷)の再生の話だったが、 こちらは最純な子供に老人、大人の側が癒されていく話。 じいさんの後半のでれでれ具合がたまらなく可愛い。 しかし母親に嫉妬するなよ(笑)

Posted by ブクログ

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