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男が女を盗む話 紫の上は「幸せ」だったのか 中公新書

立石和弘【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2008/09/25
JAN 9784121019653

男が女を盗む話

¥220

商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2020/12/08

ものすごく面白かった!院生のときに『雨月物語』の女性像に対する先行研究に「それは理想化されているのではないか。て本当にそうなのか?」と喧喧諤々した日が懐かしくなりました。 物語文学における盗まれる女性の考察に、女性には男性達の理想が投射され、その幻想性と現実の軋み(=嫁盗みのも...

ものすごく面白かった!院生のときに『雨月物語』の女性像に対する先行研究に「それは理想化されているのではないか。て本当にそうなのか?」と喧喧諤々した日が懐かしくなりました。 物語文学における盗まれる女性の考察に、女性には男性達の理想が投射され、その幻想性と現実の軋み(=嫁盗みのもう一人の当事者であるはずの女性はその時どう思っていたのか)が描かれている、という視点で考察をするのが女性研究者ではないという驚きもありました。 こういう論点って女性側から提起されるのかなと思っていたのでとても面白かったです。 原典に典拠をとって文法から考察して読み解かれているので、軟派なフェミニズム文学論とは一線を画して安心して読める一冊でした。 著者の立石先生の一般向けの著書があればどんどん読んでいきたいです!

Posted by ブクログ

2019/03/09

なかなか面白いテーマを扱っているが、「光源氏の身勝手」や「紫の上の心境が語られていない」などの今となってはベタベタな記述が多く、月並み退屈この上ない。女を盗んだ男が「日常(秩序)」に帰っていく、などと言う指摘もつまらない。やはり研究者、やたらと理は組み立てているが、それはそれだけ...

なかなか面白いテーマを扱っているが、「光源氏の身勝手」や「紫の上の心境が語られていない」などの今となってはベタベタな記述が多く、月並み退屈この上ない。女を盗んだ男が「日常(秩序)」に帰っていく、などと言う指摘もつまらない。やはり研究者、やたらと理は組み立てているが、それはそれだけと言う感が否めない。また、天皇制などと言う言葉を安易に使って物語構造論を立てるなどの粗忽(錯誤?)も見える。P196に本著の主題がある。構造主義の虚無への頽落(そんなこと言ったら何でも、、、という)、とでも言いたくなるこの虚しさ。必死で源氏物語を読んでいるのだろうに、これだけか、、、このために時間を使っているのか、、これだけか、、、これがあなたの学問か?これがあなたの人生か? 

Posted by ブクログ

2017/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

源氏物語において「光源氏が幼い紫の上を略奪するように連れて来た」というプロットは有名だが、同様の略奪婚は他の物語にも多い。元来、略奪婚は男性的ロマン(熱愛等)で粉飾されがちだが、この視点を反転させ、略奪される女性から見た場合は異なる解釈が可能になる。以上の観点から本書は叙述されている。◆かかる反転したモノの見方は興味深く、現実に起こる事象(著者は新潟女子監禁事件を引き合いに出すが)の解釈にも有益。また、源氏物語のテクストだけでなく、映画等の二次創作から説明する本書の手法は、判り易さという意味で有効だ。 もっとも、ラカン(?)の精神分析の道具だて(象徴界や現実界など)での説明・解釈は、その有効性がわからず、説得力を持つかどうかも不明。そもそも精神分析の手法を知らない者(まさに私)にとっては意味不明だし、その手法の有効性に依存するような説明はあまりいい方法とは思えないのだが…。 2008年刊行。著者は青山学院大学等非常勤講師。

Posted by ブクログ

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