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鉄の時代 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅰ-11
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2008/09/30 |
JAN | 9784309709512 |
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鉄の時代
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鉄の時代
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商品レビュー
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14件のお客様レビュー
220923*読了 50歳の男性が、60代のガンに侵された女性の心情を描いた点に力量を感じました。 どこにも違和感がない。 南アフリカも、アパルトヘイトの時代も、自分にとってはあまりにも遠く。それは本や映像で知る回数の多い、第二次世界大戦よりもさらに遠く。 自分が全く知らなかっ...
220923*読了 50歳の男性が、60代のガンに侵された女性の心情を描いた点に力量を感じました。 どこにも違和感がない。 南アフリカも、アパルトヘイトの時代も、自分にとってはあまりにも遠く。それは本や映像で知る回数の多い、第二次世界大戦よりもさらに遠く。 自分が全く知らなかった世界、あまりにも苦しい人生を生きた南アの少年たちに触れ、重苦しい気持ちになりました。 自宅の庭にホームレスが棲みつく、家政婦の息子の友達が居座る、うん、想像もつかない。 ミセス・カレンはガンを宣告され、娘はアメリカにいて、孤独感を感じたのだろう。 そんな時に自分のもとに臨まざるともやってきたファーカイルに縋りたかったのだろう。 だんだんと二人の心が近づいていく様子は、恋愛のようにも思える。それが死が目前に迫る、限られた時間だからこそのものであっても。 娘にこの遺書は届けられたのだろうか。 届けられる側はすごく辛いだろうけれど。私なら、母の遺書を読みたいかな。そこに何が書かれているのか、とても怖いと思う。 もし読んだとして、この内容だとしたら、私はどう感じるだろう。 母の最後に寄り添ってくれた人がいたことには安堵するだろうか。
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訳者があとがきで、あくまでひとつの見かたとして「恥」を本書を読むキーワードとして上げているが、私自身は「恥」がこの本の中心テーマだと思う。
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これまで読んだクッツェーの作品の中で、マイケルKと並んで読みやすいと感じだ。どちらもくぼたのぞみ氏の訳によるからなのだろうか。 かといって内容が平易だっということではない。著者の他の作品に比べると直情的で単純な話のようにも感じられるのだが、マイケルK同様、アパルトヘイトの本質に対...
これまで読んだクッツェーの作品の中で、マイケルKと並んで読みやすいと感じだ。どちらもくぼたのぞみ氏の訳によるからなのだろうか。 かといって内容が平易だっということではない。著者の他の作品に比べると直情的で単純な話のようにも感じられるのだが、マイケルK同様、アパルトヘイトの本質に対する理解がないと表面的な読書経験になってしまうのだろう。再読したい。(鉄道とは何の関係もありません。念のため)
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