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四国八十八ヶ所感情巡礼
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四国八十八ヶ所感情巡礼

車谷長吉【著】

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四国八十八ヶ所感情巡礼

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2008/09/15
JAN 9784163705705

四国八十八ヶ所感情巡礼

¥1,045

商品レビュー

2.8

4件のお客様レビュー

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2020/07/28

本書の10年前に直木賞を受賞した作家がどこまで真面目に書いているのかよくわからない四国遍路の旅日記、というよりも「糞巡礼」となってしまったのは、持病の薬のせいだとはいえ罰当たりです。夫婦で開始するも、奥さんの捻挫で、宿泊先は同じでも二人が終始助け合って一緒に歩いたわけではないよう...

本書の10年前に直木賞を受賞した作家がどこまで真面目に書いているのかよくわからない四国遍路の旅日記、というよりも「糞巡礼」となってしまったのは、持病の薬のせいだとはいえ罰当たりです。夫婦で開始するも、奥さんの捻挫で、宿泊先は同じでも二人が終始助け合って一緒に歩いたわけではないようです。それにしても、筆者の所かまわず野糞をする病(1日5回の時も)は、ある日我慢できず留守の交番の前でやってしまって、「誰が片付けるんだ?」「それはあなたの給料のうちです」と心の中で正当化する様に、それは違うだろうとツッコミを入れたくなります。そんな人物が、車を使った他人の遍路の旅を「楽して極楽に行こうなんて虫が良すぎる」だとか誰かに親切にされなかったからと嫌味たらたらなのには、ほとほと呆れます。 旅先で詠んだ句も収録していることからも、いたって真面目な作品だとは思うのですが、であればかえって作者の「狂気」、それが言いすぎなら「非常識」を感じてしまいます。そのような作者気質を前提にして本書を眺めると、例えば「奥さんが土踏まずをもんでくれたので足が楽になった」の後に、「私の土踏まずはどうなるのでしょうか」と奥さんが言った・・のは、夫婦で旅しながらお互いにもみっこしたわけではないことがわかりますが、非常識な自己中ですから相互いという思いやりが欠けているのがわかります。さらに言えば、男なのでキレイな女性が気になるのはわかりますが、奥さん同伴の旅日記で頻繁に出てくる「○○一の美人」という描写はデリカシーに欠けていますが、これも変人なので仕方がありません。 それでも最初は、歩き遍路をしている自分たちこそが極楽浄土へと行けると自信満々だった気持ちも、2ヶ月半かけて第87番札所までくると「人間は死んだら終わり、極楽へ往生したいという欲望そのものが悪である」とある種の境地に至ったのは、お遍路巡礼のご利益だったのでしょう。 本書では、お遍路道を世界文化遺産に申請する話題も度々でてきますが、案内板の不備や歩道専用の遍路道が整備されず危険で、途中の休憩所や公衆便所もない状況を嗤っていますが、その通りです。 蛇足ですが、変人だからこそ書ける小説があるのも事実ですが、ファクトがベースの紀行文とはどうも折り合いが悪いようですね。

Posted by ブクログ

2018/11/08

極楽へ行きたいと思う愚かしさ。それでも作家は歩き、祈りつづける。(アマゾン紹介文) タイトルの『感情』という表現に惹かれ読み始めたのですが、合いませんでした。

Posted by ブクログ

2012/05/09

ほぼ「日記」な内容で一気読み。 作家の辛口な一面とは裏腹な、奥さんへの心使いがなんともよい。 巡礼に、タクシーやバス、自家用車で来ているお遍路さんたちへの辛辣な批判も何度も出てくるが納得してしまう。 私も歩いて巡礼してみたくなった。半端な気持ちではできないが・・・ それにして...

ほぼ「日記」な内容で一気読み。 作家の辛口な一面とは裏腹な、奥さんへの心使いがなんともよい。 巡礼に、タクシーやバス、自家用車で来ているお遍路さんたちへの辛辣な批判も何度も出てくるが納得してしまう。 私も歩いて巡礼してみたくなった。半端な気持ちではできないが・・・ それにしても長吉さん、う○こしすぎ!

Posted by ブクログ

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