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軽井沢マジック 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/09/11 |
JAN | 9784062761543 |
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商品レビュー
3.2
10件のお客様レビュー
蘭子シリーズとは違いユーモアミステリの分類なのかとても軽いです。イケメン水乃サトルは推理力は抜群なくせに先走って周りを振り回し迷探偵ととも言われますがそれは彼がきれるゆえだと思うので彼の周りの人が言うほど変人だとは思いませんでした。もっともニセモノの高級時計や試運転の高級車にはか...
蘭子シリーズとは違いユーモアミステリの分類なのかとても軽いです。イケメン水乃サトルは推理力は抜群なくせに先走って周りを振り回し迷探偵ととも言われますがそれは彼がきれるゆえだと思うので彼の周りの人が言うほど変人だとは思いませんでした。もっともニセモノの高級時計や試運転の高級車にはかなり残念なものを感じましたが。軽く楽しめましたがナイフの謎などはよくできていると思うし、ちゃんと本格で伏線もフェアだと思います。このシリーズは社会人編と大学生編があるそうで、読み易かったのでのんびりと追いかけてみようと思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
〇 概要 ファッションも一流の美形ではあるが,オタクで返事の水乃サトルが探偵役を務めるシリーズ第1弾。水乃サトルと会社の部下職員の美並由加理は,出張帰りに軽井沢で事件に巻き込まれる。二人が降りた特急電車で血塗れの死体が見つかり,軽井沢では有名作家の死体も見つかる。果たして,軽井沢で起こった数々の事件の真相は? 〇 総合評価 ★★☆☆☆ 軽井沢を舞台として,眼球をえぐり出された人気作家の死体が登場し,新潟県のホテルとあさま38号という列車で死体が発見され,その2つの殺人の凶器は同じナイフ,さらに,屋根の上で死体が発見されると,魅力的と言えば魅力的,荒唐無稽といえば荒唐無稽な謎がてんこもり。これに加え,1億円強奪事件や,金色神宮教という宗教まで取り込むという過剰なサービスのミステリ。文体もストーリー展開も幼稚なのだが,ロジックは意外としっかりしている。しかし,意外性はあまりない。コミカルな文体で描かれた軽い読み物なのだが,ストーリー展開があまりに幼稚で,あまり肌に合わなかった。ここまで幼稚なら,もっとぶっとんだ真相にして,意外性だけでも追及してくれれば結構好みの作品になったのだが,トリックや謎解きの部分だけは地味という,なんとも言えない作品。★2か。 〇 サプライズ ★★☆☆☆ 真犯人は容疑者全員というオリエント急行の殺人のようなオチ。1億円強奪事件の容疑者であった新城公惠が金色神宮教のタチヒメで,その1億円で妙高高原バレー・ホテルと金色神宮教を始めたこと,日野原みさえが,金色神宮教の海原アマテラスであるなど,それなりのサプライズが用意されているが,さっぱり驚けなかった。「ふーん」という感じ。そもそも,あまり驚かそうと思って書かれている感じでもない。サプライズより,論理重視というか…。★2。 〇 熱中度 ★★☆☆☆ 立て続けに事件が起こるので,中だるみはあまりせずに読み進めることができる。ただし,やや展開が幼稚で,パソコン通信が出てくるなど,設定もやや古臭い。眼球をえぐり出された作家の死体や,二つの殺人の凶器が同一で,水乃サトルが容疑者になるなど,大まかなプロットはそこそこ面白いのだが,コミカルに仕上げようとした要素が緊張感をそぐ。トータルで見て,それほど熱中して読める出来ではない。★2で。 〇 インパクト ★★★★☆ 探偵役の水乃サトルのキャラクター,水乃サトルの姉である綾小路夫人のキャラクター,眼球をえぐり出された死体,凶器が同じである2つの死体,天井の上の死体,軽井沢の黄金屋敷などなど,荒唐無稽なストーリーでインパクトはある。面白いかどうかは別として…。★4で。 〇 キャラクター ★☆☆☆☆ 探偵役の水乃サトルは美形のオタクという設定。それなりのキャラクターではあるが,深みを感じられない。ヒロインの美並由加理も薄っぺらいし,登場人物も軒並み深みのないキャラクターばかり。★1か。 〇 読後感 ★★★☆☆ 全体的に薄っぺらい話なので,読後感はよくも,悪くもない。推理クイズ的な作品として,軽く読むべき作品 〇 希少価値 ★★☆☆☆ 永らく絶版で手に入りにくかったが,2008年に講談社文庫で再販。それがたまに古本屋で見つかるという感じ。古典になるようなデキではないが,軽く読めるシリーズものでもあるし,二階堂黎人はそこそこ人気の作家でもあるので,今後もほそぼそと売られ続けるだろう。★2か。 〇 トリックなどのメモ 犯人 津島花子,晴彦,坂田鉄夫,近子の4人 トリック 凶器に使ったナイフを,列車のごみ箱を使って移動させた。 麻羽幸之助 眼球がティースプーンでえぐり出された状態の死体として発見 →石田繭子と心中するが,石田繭子が死にきれなかった。眼鏡が壊れ,自分のコンタクトをしていた麻羽と自分のつながりを消すため,眼球を繰りぬく。 日野原義三郎 水乃と美並が載っていたあさま38号のグリーン車で,サバイバルナイフで刺殺される。 →金色新宮教の教祖,海原アマテラスでもある。 日野原みさえ 副社長室で刺殺される。凶器は,日野原義三郎を刺殺したサバイバルナイフと同じ 柴田友禅 家の屋根の上で死体として発見される(毒殺)。 →アンテナを付けようとしていたところを殺害される。 1億円強奪事件 京都で,日原義三郎とみさえの子,杏子が夫とともに強奪。これが,妙高高原バレー・ホテルと金色神宮教の資金となる。杏子は,元女優の新城公惠でもあり,金色神宮教のタチヒメでもあった。
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「軽井沢マジック」 水乃サトルの華麗なるマジック? 二階堂黎人は本格推理小説家だっと思っていた中の軽いタッチ風な表紙につられ読んで見た一冊。 主人公水乃サトルが部下の美並由加里と出張に出向き、その帰りに寄った軽井沢で特急列車で起きた殺人事件に巻き込まれると言うミステリーで...
「軽井沢マジック」 水乃サトルの華麗なるマジック? 二階堂黎人は本格推理小説家だっと思っていた中の軽いタッチ風な表紙につられ読んで見た一冊。 主人公水乃サトルが部下の美並由加里と出張に出向き、その帰りに寄った軽井沢で特急列車で起きた殺人事件に巻き込まれると言うミステリーで、列車と言えば、十津川警部シリーズ(だったか)。その有名なトラベルミステリーに対抗するような作品でした。しかし、よくよく読むと、浅見光彦シリーズに似ている、と思ったら、やはり意識して書いていたようです。本格推理小説家が浅見光彦シリーズのようなちょっとラフなトラベルミステリーも書けるぞ、と言う事だろうか。 名探偵か迷探偵かどっちか分からない水乃が、なんだかんだ言いながらちゃっかり事件を解決してしまうその姿は、浅見光彦に負けている気がするけど、水乃は水乃で味があって良いキャラクターです。社内総出で「見た目に騙されるな、中身はがっかりだから」と言われる理由が全く分からない。 確かに、穴があいた車でドライブするのは変だけど、女性が夜中にモーションかけても、無視してゲームする事は、彼が変人である事に関係ないように思う。あなたの魅力が無いからだろうとw この水乃シリーズは、どうやら社会人編と学生編があるみたいです。学生編は、さぞや変人じゃないのに変人としていじり倒されているんだろうな。
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