マギ・ストラット・エンゲージ(1) 電撃文庫

松山シュウ【著】

• 販売会社／発売会社: アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング
• 発売年月日: 2008/09/06
• JAN: 9784048672245

商品レビュー

2017/02/22

平凡な高校２年生の赤司世郎（あかし・せろ）の日常は、縹流璃緒（はなだ・るりお）という少女によって「魔術機構」（マテリア）を身体に埋め込まれたことで、大きく変わることになります。ルリオは、長年魔術の研究を続けている「王者の法」（アルスマグナ）という組織に属しており、芦屋醍（あしや・だい）という男の研究を手伝っています。芦屋の研究は、人間に魔術機構を埋め込み、互いに戦わせること。セロは、その研究対象の一人に選ばれてしまったのです。

やがてセロのもとに、「王者の法」と対立関係にある「大同盟」（メガリス）の魔術師ルルーラ・ブラックロワとヴィオレータという２人の少女がやってきます。魔術機構を身体に埋め込まれたセロが、同時に魔術師の素質も持つ「双術師」（デュアル）だということに気づいたルルーラたちは、セロを守ることに決めます。しかしそんな彼らのもとに、芦屋たちによって魔術機構を埋め込まれた者たちが次々と襲いかかってきます。

高橋弥七郎の『灼眼のシャナ』（電撃文庫）を思わせる、王道ライトノベルのパターンをきれいになぞった物語です。あえて不満を言えば、キャラクターどうしの会話が多少ぎこちないことでしょうか。ただ、これといった強みが見られないため、どうにも印象が薄いという感想を持ってしまいます。

2012/01/20

ライトノベルらしい題材
　少女魔女、魔術、バトル、学園ドラマ
　　初めての作品で最初の出だしは気合が入っているが、だんだん愚だ愚だになってく。

　ひねりが足りないが、素直に読めた。

2009/12/20

魔術の才を持つ者が集う『大同盟』。魔術機構と呼ばれる器物により魔術を行う『王者の法』。二つの勢力は長きにわたり対立関係にあった。赤司世郎、高校二年。平凡で安穏な人生を送っていた彼は、ある日『王者の法』の縹琉璃緒により魔術機構を体内に埋め込まれ『大同盟』の魔術師、ルルーラにその才を認められる。世郎は特異な力を持つ“イレギュラー”だという。否応なく戦いに巻き込まれた彼は、理不尽だったり無礼だったり浮世離れしていたりする魔術師達に忙しくツッコミを入れつつ、自らの運命をかけ戦うことになるが―。