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宗教学の名著30 ちくま新書
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宗教学の名著30 ちくま新書

島薗進【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2008/09/10
JAN 9784480064424

宗教学の名著30

¥550

商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2025/09/27

「宗教の歴史は長いが、宗教学は近代になって経験科学の発達を背景としてヨーロッパで誕生した比較的歴史の短い学問である。近代人は宗教に距離をとりながらも、人類が宗教を必要としてきたゆえんを直観的に理解し、時に知的反省を加えてきた。宗教学の知は西欧的近代学知の限界を見定めて、芸術・文学...

「宗教の歴史は長いが、宗教学は近代になって経験科学の発達を背景としてヨーロッパで誕生した比較的歴史の短い学問である。近代人は宗教に距離をとりながらも、人類が宗教を必要としてきたゆえんを直観的に理解し、時に知的反省を加えてきた。宗教学の知は西欧的近代学知の限界を見定めて、芸術・文学・語りや民衆文化の方へと開かれようとする脱領域的な知ともいえる。本書は古今東西の知から宗教理解、理論の諸成果を取り上げ、現代を生きる私たちにとっての『宗教』の意味を考える視点を養う決定版ブックガイドである。」 とあり、著者が名著として取り上げた30冊の書物で、新しい学問である宗教学を語ろうとしている。取り上げられる内容によっては、難解なものも含まれるが宗教学としての宗教が学べる素晴らしい本である。著者は執筆当時、東京大学文学部・大学院人文社会系研究科宗教学・宗教史学研究室教授。 「はじめに P9宗教学とは 宗教学は発展途上の学である。宗教学はまだ若い。青い果実の段階だ。というのは、その望みが大きいからである。」 というように、宗教は昔からあるけれども、学問としての宗教学は新しい。 「P12名著を取り上げる場合も、狭く「宗教学者」の系譜をたどるよりも、広く宗教理解、宗教理論の諸成果を継承することの方がはるかにおもしろい。」 宗教を全体的に理解した方がおもしろいとある。 「P15宗教学のおもしろさ 宗教学はおもしろい。名著は世界について、社会について奥深い洞察を示した書物を期待してよい。 おもしろいということのもう一つの意味は、自分自身の生き方や考え方の核心に関わるようなことが考察されているということでもある。かっての哲学や文芸学には人間の生き方や考え方の根本につねに立ち返るような姿勢があった。」 社会について、自分自身の生き方や考え方の核心に関わるのが宗教学である。 このような導入で、紹介されている本は下記の30冊の本について解説。各個人興味深く読めるところもあれば、難解なところもあって、概して全体的に非常に面白い。 Ⅰ宗教学の先駆け  空海『三教指帰』  イブン=ハルドゥーン『歴史序説』  富永仲基『翁の文』  ヒューム『宗教の自然史』 Ⅱ彼岸の知から此岸の知へ  ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』  カント『たんなる理性の限界内の宗教』  シュライエルマッハー『宗教論』  ニーチェ『道徳の系譜』 Ⅲ近代の危機と道徳の源泉  フレイザー『金枝篇』  ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』  フロイト『トーテムとタブー』  デュルケム『宗教生活の原初形態』 Ⅳ宗教経験と自己の再定位  ジェイムズ『宗教的経験の諸相』  姉崎正治『法華経の行者 日蓮』  ブーバー『我と汝』  フィンガレット『論語は問いかける』 Ⅴ宗教的なものの広がり  柳田国男『桃太郎の誕生』  ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』  エリアーデ『宗教学概論』  五来重『高野聖』 Ⅵ生の形としての宗教  ニーバー『アメリカ型キリスト教の社会的起源』  レ―ナルト『ド・モカ』  エリクソン『幼児期と社会』  ショーレム『ユダヤ神秘主義』  井筒俊彦『コーランを読む』 Ⅶニヒリズムを超えて  ヤスパース『哲学入門』  バタイユ『呪われた部分』  ジラール『暴力と聖なるもの』  湯浅泰雄『身体論』  バフチン『ドストエフスキーの詩学の諸問題』

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2020/10/02

デパ地下の試食コーナー巡り的です。 後程、政治思想史を学ぶ上でも有益です。 ①宗教学の先駆け 空海『三教指帰』―比較の眼差し イブン = ハルドゥーン『歴史序説』―文明を相対化する 富永仲基『翁の文』―宗教言説の動機を読む ヒューム『宗教の自然史』―理性の限界と人間性 ②彼岸...

デパ地下の試食コーナー巡り的です。 後程、政治思想史を学ぶ上でも有益です。 ①宗教学の先駆け 空海『三教指帰』―比較の眼差し イブン = ハルドゥーン『歴史序説』―文明を相対化する 富永仲基『翁の文』―宗教言説の動機を読む ヒューム『宗教の自然史』―理性の限界と人間性 ②彼岸の知から此岸の知へ ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』―形而上学の解体の後に カント『たんなる理性の限界内の宗教』―倫理の彼方の宗教 シュライエルマッハー『宗教論』―宗教に固有な領域 ニーチェ『道徳の系譜』―宗教批判と近代批判 ③近代の危機と道徳の源泉 フレイザー『金枝篇』―王殺しと神殺し ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』―宗教の自己解体 フロイト『トーテムとタブー』―父殺しと喪の仕事 デュルケム『宗教生活の原初形態』―宗教は社会の源泉 ④宗教経験と自己の再定位 ジェイムズ『宗教的経験の諸相』―「病める魂」が開示するもの 姉崎正治『法華経の行者 日蓮』―神秘思想と宗教史叙述の地平融合 ブーバー『我と汝』―宗教の根底の他者・対話 フィンガレット『論語は問いかける』―聖なるものとしての礼・儀礼 ⑤宗教的なものの広がり。 柳田国男『桃太郎の誕生』―説話から固有信仰を見抜く ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』―遊びの創造性と宗教 エリアーデ『宗教学概論』 有限が無限に変容する時 五来重『高野聖』―唱導と勧進の仏教史 ⑥生の形としての宗教 ニーバー『アメリカ型キリスト教の社会的起源』―持たざる者の教会 レーナルト『ド・カモ』―神話的な生の形 エリクソン『幼児期と社会』 母子関係と自立の試練 ショーレム『ユダヤ神秘主義』―神話的経験の再活性化 井筒俊彦『コーランを読む』―言語表現からの実存解釈 ⑦ニヒリズムを超えて ヤスパース『哲学入門』―実存・限界状況・軸の時代 バタイユ『呪われた部分』―消尽と無による解放 ジラール『暴力と聖なるもの』―模倣の欲望から差異創出へ 湯浅泰雄『身体論』―修行が開く高次システム バフチン『ドストエフスキーの詩学の諸問題』―多元性を祝福する

Posted by ブクログ

2020/05/25

宗教学は宗教を人間の事柄として考察する。 宗教の考察をし、実深い人間理解や人間の生き方に到達することを目指すもの 富永仲基「翁の文」…「誠の道」は理を超えたものではなく、今の掟を守り、今の時代に良いことをする当たり前の理だ。 ヒューム「宗教の自然史」…理性優位の一神教が感性優...

宗教学は宗教を人間の事柄として考察する。 宗教の考察をし、実深い人間理解や人間の生き方に到達することを目指すもの 富永仲基「翁の文」…「誠の道」は理を超えたものではなく、今の掟を守り、今の時代に良いことをする当たり前の理だ。 ヒューム「宗教の自然史」…理性優位の一神教が感性優位の多神教より優れている、という19世紀の価値観に待ったをかけ、両者を対等に見ている 一神教は実は情緒的な欲求(強いものに頼ろうとする気持ち)を持ち、寛容と言われている多神教においても、道徳を遠ざける傾向がある。 ラヴジョイ「存在の大いなる連鎖」…神をあの世やイデア界の完全無欠の存在とみなす論に異議を唱え、宗教をイデア界や宇宙の事柄ではなく、人間の事柄として説いた カント「たんなる理性の限界内の宗教」…人間は善を目指しつつ悪に陥らざるをえない、道徳原理(善)は個々人にとって義務として出現するが、単なる善も最高善に向かって方向付けられなければならず、最高善の完成のためには神の実在の信仰が必要だ。 シュライエルマッハー「宗教論」…宗教の本質とは直観であり感情、宗教の本質とは思惟することでも行動することでもない、子供のようにものを受け入れる態度で、宇宙に充たされること 体系を求める要求は、異質なものを排し、まとまりを破壊する 宗教は人間生活に固有な領域をもつが、それは個人の心の中にある あるがままの直観と感情を受け入れる→多様な宗教の共存を認めた ウェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」…宗教は近代化を促進する

Posted by ブクログ

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