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消えた山高帽子 チャールズ・ワーグマンの事件簿 創元推理文庫
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消えた山高帽子 チャールズ・ワーグマンの事件簿 創元推理文庫

翔田寛【著】

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消えた山高帽子 チャールズ・ワーグマンの事件簿 創元推理文庫

定価 ¥792

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2008/08/29
JAN 9784488480011

消えた山高帽子

¥330

商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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2022/09/03

「翔田寛」の連作時代ミステリー『消えた山高帽子 ― チャールズ・ワーグマンの事件簿(英題:The Missing Bowler -The Case-Book of Charles Wirgman-)』を読みました。 「江戸川乱歩」の短篇集『江戸川乱歩短篇集』を読んだ後なので、そ...

「翔田寛」の連作時代ミステリー『消えた山高帽子 ― チャールズ・ワーグマンの事件簿(英題:The Missing Bowler -The Case-Book of Charles Wirgman-)』を読みました。 「江戸川乱歩」の短篇集『江戸川乱歩短篇集』を読んだ後なので、その流れで「江戸川乱歩」賞受賞作家作品を選択しました。 -----story------------- 西洋幽霊と日本の幽霊が連続して目撃された怪異。 白装束を纏って剣を腹に突き立てていた英国人。 歌舞伎役者を巻き込んだ山高帽子盗難の謎。 鉄道開通に沸く観衆の中で叫び声を上げた女の悲しい過去。 教会堂内で起きた密室状況下の怪死事件。 ―明治六年、文明開化の最中に起こる不可思議な事件を解決に導く特派通信員「ワーグマン」の活躍を描いた、「江戸川乱歩」賞受賞作家の連作推理。 ----------------------- 幕末から明治にかけて、日本で活躍した実在のイギリス人「チャールズ・ワーグマン」を探偵役にした連作短篇集、、、 イギリス領事官嘱託医師の「ジョナサン・ウィリス」を「ワトソン」役に従え、明治6年の横浜居留地とその周辺で起きる怪事件を解決する物語で、以下の5篇が収録されています。  ■前口上  ■坂の上のゴースト(英題:The Case of Ghost on Minowa Hill)  ■ジェントルマン・ハラキリ事件(英題:The Case of Gentleman's Hara-kiri)  ■消えた山高帽子(英題:The Case of Lost Bowler Hats)  ■神無月のララバイ(英題:The Case of October's Lullaby)  ■ウェンズデーの悪魔(英題:The Case of Wednesday's Devil)  ■解説 細谷正充 『坂の上のゴースト(英題:The Case of Ghost on Minowa Hill)』は、日本の幽霊と西洋の幽霊の二つの幽霊目撃談と怪我をして「ウィリス」の診療所を訪ねてきた侍「山際文一郎」の仇討ち事件を解決する物語、、、 仇討ち禁止令の発布直後であることが事件解決の重要な役割を果たしていましたね… 「文一郎」やその妹「深雪」の将来のことを考えた「ワーグマン」の名裁きが印象的でした。 『ジェントルマン・ハラキリ事件(英題:The Case of Gentleman's Hara-kiri)』は、金貸しもしている強欲な生糸貿易商人「アルフレッド・ウィラー」が切腹した状態で発見される事件を描いた物語、、、 なぜイギリス人の「ウィラー」が切腹という手段を選んだのか? そもそも彼に自殺する動機はあったのか? 死の前夜のレストランの食事で吝嗇家の彼がチップを弾んだ理由が事件解決の重要な役割を果たしていましたね… 「ウィラー」と関わっていた日本人を護るための「ワーグマン」の名裁きが印象的でした。 『消えた山高帽子(英題:The Case of Lost Bowler Hats)』は、「シェイクスピア」の『ロミオとジュリエット』、歌舞伎の『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』をモチーフにした若い男女の恋愛を描いた物語、、、 歌舞伎役者「市川升蔵」が良い役割を演じていました… 謎解きを絡めたラブストーリーでした。 『神無月のララバイ(英題:The Case of October's Lullaby)』は、16歳の少年「平吉」が異父姉でオランダ人とのハーフ「お沙紀」に抱いた疑惑を発端に8年前の殺人事件の真相が暴かれる物語、、、 横浜駅に蒸気機関車を見に行って甦った、辛く哀しい8年前の記憶… 「ワーグマン」により姉弟は救われましたね。 『ウェンズデーの悪魔(英題:The Case of Wednesday's Devil)』は、密室状態の教会堂で発生した西洋人の若者と日本人青年の死の謎を解決する物語、、、 なんとなく、二人の関係が想像できたので、やっぱりそうだったかぁ… という感じでした。 二人の関係を隠そうとして捜査に非協力的な態度をとるマロン司祭の気持ちもわからないこともないですが… それにより犠牲になる人がいることを考えるとなぁ、、、 風邪で寝込んだ「ワーグマン」に代わって「ウィリス」が動き回りますが… やはり謎を解いたのは「ワーグマン」でしたね。 明治時代初期の日本が舞台で、探偵役がイギリス人という、これまでにない設定ですが、意外と入り込みやすかったですね。 時代ミステリーは久しぶりですが、なかなか面白かったなぁ。

Posted by ブクログ

2020/06/13

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2008/09/post-90eb.html

Posted by ブクログ

2016/10/16

登場人物が魅力的に描かれてて、情のある結末のミステリ連作短編集。このタイプの本が好き。歯切れよい文章もいい。

Posted by ブクログ

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