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小説家の休暇 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 1982/01/01 |
| JAN | 9784101050300 |
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小説家の休暇
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
新潮文庫 三島由紀夫 小説家の休暇 文学論や演劇についてのエッセイ 面白かったのは、表題の中で8/4に書かれた日本文化論 と 文化意思から文学史をまとめた「日本文学小史」 「重症者の兇器」「魔」といった社会病質を扱ったエッセイ や 死に関するエッセイは、著者の小説モ...
新潮文庫 三島由紀夫 小説家の休暇 文学論や演劇についてのエッセイ 面白かったのは、表題の中で8/4に書かれた日本文化論 と 文化意思から文学史をまとめた「日本文学小史」 「重症者の兇器」「魔」といった社会病質を扱ったエッセイ や 死に関するエッセイは、著者の小説モチーフを感じさせる。タイトル通り、小説家は休暇中も 小説世界の中にいるということか? 演劇についての視点は、読み手の見方が変わる新鮮なものだった 「劇を一枚の風景画にたとえるなら、主役は近景のようなものであり、端役は遠景のようなものである。もし画中の人になって、画中の山水を奥深く歩いてゆけば、遠景も近景と同じ密度を持った風景に他ならず、劇は厚味を増し〜」 「完全な戯曲というのは小宇宙のようであるべきだ〜小説の世界は戯曲ほど閉鎖的でなく、時間の流れも自由であり、その世界の隅々にまで、一種の宇宙法則の雛形が支配している必要がない」 芸術家の明敏さは三つのものから成り立つ 第一に素材(主題といいかえてもよい)について隅々まで吟味し知悉すること 第二に制作の方法論について完全に通暁していること 第三に自分がそれを書く上の精神的肉体的諸条件について推測のもとに立つこと 「日本文化は、稀有の感受性だけを、その特質としており、他の民族の文化とは範疇を異にしており、質の上で何らの共通性を、その共通性の中に生まれる異質性を、本質的に持たない」 「自然と人間の怖しい決定的な対立〜人間が科学を生み、自然に対する安心できる武器を手にして以来である〜そして人間主義なるものは〜完全な形姿をあらわすのである」
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「小説家の休暇」は昭和30年11月に、「永遠の旅人 川端康成氏の人と作品」は昭和31年10月に発表されたもの。三島由紀夫「小説家の休暇」。昭和30年、著者30歳の時に書かれた「小説家の休暇」は、日記形式で、さまざまな概念について著者の存念を綴ったもの。日本文化の特質は、稀有な私心なき感受性にある と。難しいけど、なんとなくわかる気もします。「永遠の旅人」は、わずか14頁ですが、川端康成の変人・奇人ぶりがよく伺えました。
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9/13 読了。 「小説家の休暇」はもちろんのこと、「私の小説の方法」「日本文学小史」が特に興味深く読めた。「日本文学小史」の古今集の章で花という言葉について考察している部分、まったくおんなじことを誰かの論文で読んだ記憶。三島の炯眼に改めて驚く。太宰の顔が嫌いとか言い出したのは笑...
9/13 読了。 「小説家の休暇」はもちろんのこと、「私の小説の方法」「日本文学小史」が特に興味深く読めた。「日本文学小史」の古今集の章で花という言葉について考察している部分、まったくおんなじことを誰かの論文で読んだ記憶。三島の炯眼に改めて驚く。太宰の顔が嫌いとか言い出したのは笑った。
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