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ホーカス・ポーカス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 1998/04/17 |
JAN | 9784150112271 |
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ホーカス・ポーカス
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商品レビュー
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7件のお客様レビュー
坦々と読み進める。 感想はとくになし。 ヴォガットがなくなったのは2007年で、それから6年たって、自分のブログにこんなことを書いたことがある。 「カート・ヴォネガットが亡くなってもう六年経つ。 かれの作品は好きだが、困るのは、読んだ後、元気がなくなるという点だ。 ヴォネガ...
坦々と読み進める。 感想はとくになし。 ヴォガットがなくなったのは2007年で、それから6年たって、自分のブログにこんなことを書いたことがある。 「カート・ヴォネガットが亡くなってもう六年経つ。 かれの作品は好きだが、困るのは、読んだ後、元気がなくなるという点だ。 ヴォネガットといえば、「心優しきニヒリスト」という肩書が有名で、かなり早い時期からそう言われていた。作品はたしかにそんなふうだ。 かれの主人公は、巨大な歯車の中でモルモットのように扱われ、無慈悲な運命に翻弄される。誰が悪いというわけでもない。巨大な歯車、巨大なシステム、宇宙的な構造そのものの結果としてそうなるのであって、仕組みそのものにも悪意があるわけではない。だから、人間の存在や営みは結局のところ無駄であり、傍から見ているとコミカルなだけである。それを愛情深く描いたのがヴォネガットの作品である。 (同じことがらを叙事詩的に描くと、小松左京の「果しなき流れの果に」になるのかもしれない。) だからヴォネガットの作品を読んでもちっとも元気にならない。意気消沈してしまう。元気を奪われてしまう。 ファンではあるが、ときどきしか読まないのは、そういうわけだからである。 ヴォネガットは明らかに共産主義へのシンパシーを表明しているが、アメリカのメジャー作家の中では珍しいと思う。」 しかし後期の作品になると、上に書いたヴォネガット的な特徴に変化が生じてきたのではないかと思う。 だから、少なくともわたしにとっては、その作品が退屈に感じられるようになったのではないか。 その変化とは、どういう変化なのだろう。 まだ読んでいないのは最後の長編「タイムクウェイク」だけだが、もし読む機会があったら、その点を考えながら読もうと思う。
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どこがSFなのかよくわからないところがいい 表紙 6点和田 誠 展開 6点1990年著作 文章 7点 内容 710点 合計 729点
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――― 長老たちが地球人に目を付けたもうひとつの理由は、彼らが自分と異なった外見を持ち、異なったしゃべりかたをする地球人を恐れ、憎むことだった。彼らは、いわゆる”下等動物”の生活だけでなく、おたがいの生活をも地獄に変えていた。彼らはよそものを見れば下等動物と思うたちだった。だから...
――― 長老たちが地球人に目を付けたもうひとつの理由は、彼らが自分と異なった外見を持ち、異なったしゃべりかたをする地球人を恐れ、憎むことだった。彼らは、いわゆる”下等動物”の生活だけでなく、おたがいの生活をも地獄に変えていた。彼らはよそものを見れば下等動物と思うたちだった。だから、長老たちが細菌にこの世の辛酸をなめさせたければ、地球人に物理学と化学を勉強すればもっと効率のいい武器が作れると教えるだけでよいわけだ。長老たちはさっそくその実行にとりかかった。 ――― 長老たちは、アイザック・ニュートンの頭の上にリンゴを落とした。 長老たちは、母親のヤカンが鳴り出す度に、ジェイムズ・ワット少年に聴き耳を立てさせた。 ――― (本文より)
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