同姓同名小説 新潮文庫

松尾スズキ【著】

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2008/08/28
• JAN: 9784101346526

商品レビュー

2022/07/13

後に芥川賞候補ともなる作者が初めて上梓した小説集。芸能人と同姓同名な主人公を描いた短編というコンセプトは面白かったが、発表されて20年も経った今読んでみるとその良さはほぼ感じられない。こういうネタ勝負の作品はやはり鮮度が肝心要ということだと思う。ただ20年前でもクオリティや面白さに首をひねるものばかりだと言わざるを得ない。

2019/11/02

同姓同名の芸能人たちが登場する荒唐無稽な短編集。
BUZZで3年間にわたって連載されていたらしい。
その13の短編の主人公たちは、みのもんた、ピンクレディー、川島なお美、中村江里子、上祐史浩、乱一世、竹内力、田代まさし、荻野目慶子、広末涼子、小泉孝太郎、モーニング娘。、松尾スズキ。
面白かったベスト3は、中村、みの、川島。つまり前半（連載序盤）ほど面白かった。
いやあ、笑いました。

2017/02/27

初、松尾スズキ。
クワイエットルームへようこそ。は映画でみた。
本で読むのは初めて。
題名と、この本の紹介文が気になって読んだ。
面白いけど、ぐんぐん読み進められるほどではない。あほだなー、だけどよくかんがえるなぁと思いながら読んでいた。
っつーか、同姓同名どころじゃないけどね、完全に本人って感じ

松尾スズキは、大好きな食材をひどい組み合わせで食べているような感覚。
個々で食べたほうがおいしいのに、それを混ぜてぐちゃぐちゃにして、まずいけど食べるみたいな。
表現の仕方が独特で、理解できないのもあれば、面白いっていうのもある。
１０打席１安打だけど、その１安打がホームラン！みたいな感じがあるから、凄いファンじゃないけど、またたまーに松尾スズキを読みたくなるかも