決断するユダヤ人、先送りする日本人

葉村久士【著】

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎ルネッサンス
• 発売年月日: 2008/08/20
• JAN: 9784779003486

商品レビュー

2008/09/19

世界に散らばるユダヤ人。
功績を残しているユダヤ人。
身近だったユダヤ人。

著者の知識の多さがなせる技であると思うが、引出しが多い！
一つの本でここまで表現してあるのに驚きだった。
(あくまで個人的な意見です)

身近な功績「リーバイス」「スターバックス」「トイザらス」などなど。
色々載せられているが割愛。
ユダヤ人の得意とするところが書かれている。
なるほど〜と思いつつ、さらに読み進めていくと、
それは第三章、ユダヤ人の歴史で彼らの精神世界を垣間見ることができる。

迫害を受けつづけたユダヤ人。
旧約聖書には「最後に生き残るのはユダヤ人(古代ユダヤ人)」とだと書かれているようで、神に選ばれし民・・・という意味でもあるのでしょうか。
どんなに過酷な目に遭おうとも、いつの日か現れるメシアを思い、乗り越えてきたのでしょうか。

この本を読み、常日頃思っている子育てを思った。
未発達が目立つ現代の子供。
道徳教育が無くなったことも関係あるのではないだろうか？
勉強ばかりさせたって、根本的な相手を思いやる気持ちが欠けてはいけない。
良い大学に入れたって、心が成長していなければ社会に出たときに如何なものだろう。。。
そして、人との関わり方を教えなければ、何かで躓いた時、どう対処していいのかわからず、内にこもったり、挙句は外に苛立ちをぶつけてしまうことにもなりかねない。
己を鍛える・・・それは心身ともであり、生き抜く力を身につけることでもある。
戦い馴れをし、人とぶつかることも恐れないこと・・・
それには何事にも揺るがぬ精神も必要だと。