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ローマ人の物語(34) 迷走する帝国 下 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/08/28 |
JAN | 9784101181844 |
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ローマ人の物語(34)
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ローマ史上最も幸福だったかもしれない五賢帝時代が終わり、世に言う混迷の3世紀の時代に入る。皇帝は、謀殺、病死、事故死(と見せかけた暗殺)など、短い周期で交代するし、元老院と軍の対立が深刻化、表面化し、統治もままならない。それを見透かした蛮族の侵入や、ペルシア帝国の勃興、反乱など、...
ローマ史上最も幸福だったかもしれない五賢帝時代が終わり、世に言う混迷の3世紀の時代に入る。皇帝は、謀殺、病死、事故死(と見せかけた暗殺)など、短い周期で交代するし、元老院と軍の対立が深刻化、表面化し、統治もままならない。それを見透かした蛮族の侵入や、ペルシア帝国の勃興、反乱など、自滅の坂道をじわじわ下っていく。3巻分通して感じることは、自暴自棄、他責、保身、長期的視野の欠落などが、国民全体に疫病のように広がっていること。さまざまな意識が低下した結果、インフラ、特にローマが誇った上下水道の機能が低下し、衛生環境が悪化し、文字通り疫病が流行する。そうして労働者が減り、農作業に従事する人も減り、食糧事情が悪化していくという悪循環。この状況下、キリスト教がじわじわ勢力を拡大しているという現象も興味深い。この宗教が国際宗教となってその後2千年もつづく、源泉を見た思い。
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ころころと変わる皇帝。アウレリアヌス帝の登場で城壁はできるし、ガリア帝国もパルミラも元のローマに戻りホッとしたと思ったら、暗殺。えーっと声を上げてしまった。何をやってるんだ、ローマ人!プロブスも地味ながら皇帝らしく仕事をしていたのに、またしても、えーっという死。 衰退というのはこ...
ころころと変わる皇帝。アウレリアヌス帝の登場で城壁はできるし、ガリア帝国もパルミラも元のローマに戻りホッとしたと思ったら、暗殺。えーっと声を上げてしまった。何をやってるんだ、ローマ人!プロブスも地味ながら皇帝らしく仕事をしていたのに、またしても、えーっという死。 衰退というのはこういうことなのか、と実感する物語だった。そして、この機に広がるキリスト教。その説明も納得する。それにしても、ローマ軍の強さよ。指揮官さえいれば、まだローマ軍は強し。そして、優秀な指揮官をちゃんと作れていることにホッとする。
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73年間で22人の皇帝が、しかもそのほとんどが謀殺により代替わりする三世紀の後編。 ローマ皇帝が敵国に捕らえられるという前代未聞の国難により、ローマ帝国は覇権を失い、ガリア帝国とパルミラ王国がローマから分離する。 いよいよ帝国も崩壊かと思われたが、生え抜きの軍人皇帝アウレリアヌ...
73年間で22人の皇帝が、しかもそのほとんどが謀殺により代替わりする三世紀の後編。 ローマ皇帝が敵国に捕らえられるという前代未聞の国難により、ローマ帝国は覇権を失い、ガリア帝国とパルミラ王国がローマから分離する。 いよいよ帝国も崩壊かと思われたが、生え抜きの軍人皇帝アウレリアヌスにより、なんとか失地回復に成功する。 だが、そんな皇帝でさえ謀殺により5年で失われてしまうのが、このときのローマだった。 5ヶ月の皇帝空位の後、75才のタキトゥスが8ヶ月で老衰、6年戦地を転々としたプロブスは謀殺、メソポタミアを回復したカルスは1年で事故死、ヌメリアヌス1年で謀殺、カリヌス2年で謀殺。 もはや何故これで政体として維持し続けていられるのか疑問だが、次の皇帝でようやく21年間の継続に成功する。 しかし、終わらない外敵の侵入により生活を脅かされた人々は、もはや国ではなく宗教に救いを求めるようになっていた。 外敵にはどうにか対抗できていたローマが、内なる敵にどう立ち向かうのか。 キリスト教との21年が始まる。
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