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エヴァ・ライカーの記憶 創元推理文庫
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エヴァ・ライカーの記憶 創元推理文庫

ドナルド・A.スタンウッド【著】, 高見浩【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2008/08/29
JAN 9784488276041

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商品レビュー

4.1

7件のお客様レビュー

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2019/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わって、全体的にざっくり評価するなら、間違いなく★は5つ。 物語のハイライトである、タイタニックの沈没におけるエピソードに限って言えば、★5つと言わず、10個つけたいくらいw なのに、物語を構成するその他のエピソードやキャラクターを個々に思い返すと、なんとなーく評価が下がってきちゃう… よーなところがあるw 一つには、不思議なくらい主人公に共感出来ないというのがある。 それは、冒頭のエピソードと比べて、あまりにスーパーマンすぎるからなのか? それとも、うざったいくらいwしゃしゃり出たがる、その性格ゆえか? ていうか、たんに成功した金持ちだからか?(爆) ついでに言うと、やたらと男(主人公)にとって都合のいい有能さを持った奥さんも、読んでいてシラケるんだよなぁ~w フェミニズム的な論調って、最近流行りなんで。フェミニスト的なことを言うのはダサくて嫌なんだけどw、それにしても当時の男からは女性ってその程度に見られていたんだなーと、“現代の価値観”でウンザリしてしまうのだ。 昔の小説を現代の価値観で評価してしまうのはフェアじゃないとは思うんだけど、こればっかりはどーにもならないw 個人的には、現代の部分(主人公のエピソード)ととっぱらっちゃって。 過去のエピソードだけでストーリーを作った方が全然面白かったのになーと思った。 確かに、それだとたんなるサスペンス小説になっちゃうんだろうけど。 でも、タイタニックが沈没する時に起こるエピソードの手に汗握る面白さと比べ、主人公がライカ―の城に忍び込んだり、ヘリコプターが墜落する場面のとってつけたようなショボさ(当時の小説としては、そこがよかったんだと思うがw)を思うと、なくてもよかったんじゃない?みたいな。 著者は、この『エヴァ・ライカーの記憶』の次の小説は全然だったらしいけど、それらのエピソードを次回作まで取っておけば、また違ったんじゃないのかなーなんてw そもそも、タイトルの『エヴァ・ライカーの記憶』にしたって、なんか違和感がある。 確かに、事の真相はエヴァの記憶によってわかるんだけど、記憶は催眠術によって知ることになるわけだ。 それを思うと、『エヴァ・ライカーの記憶』というタイトルって、果たして適当なんだろうか?(ちなみに原題も同じ)。 いや、間違いなく、エヴァ・ライカーの話なのだ。タイトル通り、エヴァ・ライカーの記憶が物語の鍵になっているのも確かだ。 なのに、思い返すと、エヴァ・ライカーがタイトルになるほど重要な登場人物だったっけ?みたいなところがある。 あとがきによると、著者はこの話は8年かけて完成させたらしい(構想まで入れるともっと)が。長く書きすぎたことで、アイデアを詰め込みすぎちゃったような気がしてならない。 逆に言えば、プロの作家の小説は時間の制約があるからこそ、偶然の面白さ(マジック)が生まれるのかなーなんて思った。 とはいえ、面白い小説なのは間違いない。 ただ、読者がストーリー(物語)に求めるものだったり、登場人物と共有する価値観だったりが書かれた当時とは微妙に変わってしまったために、面白さが殺がれちゃっている面がある、惜しい小説。

Posted by ブクログ

2017/12/06

1912年処女航海の途上で沈没した豪華客船「タイタニック号」を題材に、半世紀にわたる連続殺人事件の謎を解き明かす壮大なミステリ。練り上げられた緻密なプロット、巧みな人物造形、臨場感溢れる情景描写など、重厚な読み応えに唸る傑作だ。 1941年、ハワイに滞在していた夫婦が不可解な情...

1912年処女航海の途上で沈没した豪華客船「タイタニック号」を題材に、半世紀にわたる連続殺人事件の謎を解き明かす壮大なミステリ。練り上げられた緻密なプロット、巧みな人物造形、臨場感溢れる情景描写など、重厚な読み応えに唸る傑作だ。 1941年、ハワイに滞在していた夫婦が不可解な情況下で惨殺された。二人はタイタニック号からの生還者だったという。警官ノーマン・ホールは死体発見時に恐怖にかられて職務放棄、事件は未解決のままとなった。その20年後、作家へと転身し名を馳せていたホールのもとに、米国の富豪ウィリアム・ライカーから突然の依頼が来る。進行中だったタイタニック号引き上げ計画についてのルポを書いて欲しいというものだった。沈んだ船にはライカーの妻子、秘書らが乗り、娘のエヴァだけが奇跡的に救い出されていた。過去の失態も含めて、奇妙な因縁を感じたホールは、史上最大の海難事故の実像に迫るが、それは同時に歴史の闇に隠された瞠目すべき犯罪の痕跡も炙り出していくこととなる。 「事件」「解明」と題した二部構成の中で、様々なエピソードを絡めつつ高まっていくサスペンスは実に見事で、その勢いは途切れることなく終盤の山場まで進んでいく。特に、その後の「運命」を知らないままに、タイタニック号の船上で繰り広げられる緊迫感に満ちた犯罪劇と、氷山に衝突した豪華客船内が一瞬にして地獄絵図へと変転する様は、異様なまでのリアリティで迫り、物語の白眉となるシーンだ。タイタニック号の悲劇的な最期を、どこまでも映像的/劇的に描写したスタンウッドの筆力には驚嘆せざるを得ない。 さらに本作は、極めて異常な犯罪者らが登場し、主人公が真相を探る過程で明らかとなっていくのだが、その狡猾で惨忍な人格は強烈なインパクトを与えてくる。 完成までに8年をかけたというスタンウッド28歳の作。その後上梓した作品は評判とならず、消えてしまった作家の一人なのだが、この渾身の一作でミステリ史上に名を留めることは間違いない。

Posted by ブクログ

2015/05/07

素晴らしい。今までの本の中でもBest10に間違いなく入る1冊。タイタニックの沈没というノンフィクションとライカ―事件というフィクションが混ざり合いよもや実話では?と思わせる。どんでん返しも4つ、5つとあり伏線の貼り方も申し分ない。

Posted by ブクログ

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