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孔雀の羽根 6版 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1980/12/12 |
JAN | 9784488119041 |
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孔雀の羽根 6版
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商品レビュー
3.6
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
謎は今回も非常に魅力的で、カー独特のオカルト色は希薄だったが、相変わらず右往左往するストーリー展開に眩まされ、しばし五里霧中に陥った。 読後、しばらくして色々考えると色んな瑕疵があることに気付く。それらを今から思いつくまま書いてみよう。 今回のトリックは火薬がこびりついた死体から至近距離から撃たれたことによる犯行だということを利用した、離れた場所での殺人で、死体に火薬がこびりついた理由がまた強引。銃の空砲でもその衝撃で火傷するとは知らなかったが、これらの現象が奇抜すぎて偶然を多発しすぎだと思った。 そして今回の事件の発端というのはそもそもキーティングなる若者がミセス・ダーウェントに遺産を相続すると遺言状に書いたことによるのだが、これもよくよく考えると不自然な感じがする。 第一、独身男性が遺言状なんて書くだろうか? 殺人の動機として考えられてはいるが、現実味がないように思う(それとも西洋では遺言状を若い時から書くのは普通の事なのか?)。 それに加えて今回のサプライズの肝の部分とも云える、独身の時に作成した遺言状が結婚したときに効力を失うという話は本当のことなのだろうか? あと、カー版「人間椅子」(!?)には笑った。ある意味、伏線はあったけど、まさか本当にサプライズに使うとは思わなかった。 前回の『パンチとジュディ』で推察した、カーなりの読者への挑戦状ではなかったのかについてはその推察が当たっていた事を本作において、更に補強することが出来た。 章の題名に、「この章には、重要な記録が読者の前に提供される」なんて付いているのは初めてだし、しかも最終章に至っては32もの手掛かりについてそれぞれが文中で表現されているページ数まで記載する懲りよう。これはもう読者が云々というよりも、カーの向上心・サービス精神によるところだろう。 しかし本作の事件を推理して当てられる読者がいるのかは不明。私個人としてはまず無理!カー、懲りすぎ!!
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繰り返される奇妙な殺人事件現場の謎を解くミステリ。密室の謎はもちろんとして、予告状に十客のティーカップという不可思議な謎がなんとも魅力的です。謎めいた秘密結社の影、というのもまあ面白そうではあるけれど、ティーカップの理由がただそれだけだったらいまいちかなあ、と思っていましたが。か...
繰り返される奇妙な殺人事件現場の謎を解くミステリ。密室の謎はもちろんとして、予告状に十客のティーカップという不可思議な謎がなんとも魅力的です。謎めいた秘密結社の影、というのもまあ面白そうではあるけれど、ティーカップの理由がただそれだけだったらいまいちかなあ、と思っていましたが。かなり論理的な要素だったので満足。 例によりどの人を見ても怪しく思えてしまう……というわけで犯人は当てられなかったし。密室の謎もひたすら驚嘆するばかり、というより、これを見抜けというのはなかなかの難問では。
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マスターズ警部のもとに届いた1通の招待状。ある空き家に10脚のティーカップが出現するーーそれは未解決に終わった密室殺人事件で届けられた手紙にそっくりであった。指定された家の屋根裏部屋には過去に事件と同じように10脚のティーカップが並べられていた。家と屋根裏部屋のドアを警官たちが監...
マスターズ警部のもとに届いた1通の招待状。ある空き家に10脚のティーカップが出現するーーそれは未解決に終わった密室殺人事件で届けられた手紙にそっくりであった。指定された家の屋根裏部屋には過去に事件と同じように10脚のティーカップが並べられていた。家と屋根裏部屋のドアを警官たちが監視する中、2発の銃声が。被害者は頭と背中を至近距離から撃たれて殺されていた、しかしその部屋に出入りしたのは被害者だけだった。 伏線がどこにあったのか注釈付きの親切設計な解答編。
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