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病が語る日本史 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/08/07 |
JAN | 9784061598867 |
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商品レビュー
3.8
17件のお客様レビュー
入院中に自宅の本棚から供給してもらった。何年か前に気になって購入してあった著者だ。 著者は1935年生まれ、この時代に女性で大学、しかも医学部を出るなんて相当レアなケースであるまいか。大学院で医学史を修めている大変研究熱心な方だ。 第一部の「病の記録」は面白い。天平、奈良、平安時...
入院中に自宅の本棚から供給してもらった。何年か前に気になって購入してあった著者だ。 著者は1935年生まれ、この時代に女性で大学、しかも医学部を出るなんて相当レアなケースであるまいか。大学院で医学史を修めている大変研究熱心な方だ。 第一部の「病の記録」は面白い。天平、奈良、平安時代にどんな病気が記録されどのように病気をとらえて治療に当たっていたか、当然科学的アプローチはなくほぼ神仏への祈祷しかない時代だ。また病気による死が世継ぎ問題に直結している有様なんかも興味深い。よくこの切り口でまとめていただいたと思う一冊だ。
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日本史を病気という切り口で見ていく一冊。日常的な病気から流行病まで広く概観している。 ところどころ教科書に出てくる歴史上の人物とクロスオーバーさせているので、自分ごとにしやすく、理解も進む。 随所で文学作品の記述を通して病気を見ているのも面白い。当時の病気を知る上で文学作品も重要...
日本史を病気という切り口で見ていく一冊。日常的な病気から流行病まで広く概観している。 ところどころ教科書に出てくる歴史上の人物とクロスオーバーさせているので、自分ごとにしやすく、理解も進む。 随所で文学作品の記述を通して病気を見ているのも面白い。当時の病気を知る上で文学作品も重要な史料になるようだ。 医療技術の進歩や衛生環境の改善で淘汰される病気(寄生虫による病気など)があれば、生活習慣の変化によって新たに問題となる病気(生活習慣病や公害病など)もあった。日本人と病気との付き合いにも歴史ありだ。
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2021/7/8読了。 この本の趣旨とずれるが、最後まで読んでみて思ったことがある。 教科書でさらりと流していた、教科の一つとしての日本史だったが、大昔から現代まで人々の営みが地続きであることが実感できる内容であるなということだ。 当たり前のことだけど。 例えば、藤原道長...
2021/7/8読了。 この本の趣旨とずれるが、最後まで読んでみて思ったことがある。 教科書でさらりと流していた、教科の一つとしての日本史だったが、大昔から現代まで人々の営みが地続きであることが実感できる内容であるなということだ。 当たり前のことだけど。 例えば、藤原道長が糖尿病に苦しんでいたという当時の日記を追うと、今と変わらない病に平安時代から苦しんでいたんだ、という、変な話だが親近感が湧く。 そして大抵病を患うと神頼みが始まるのだが、原因の分からない当時は真剣に拝んでいたのだろう。医学の進歩には感謝しかない。 歴史に少しでも興味があるなら、病に興味がなくともこの本は楽しめるとおもいます。
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