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いのちなりけり
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いのちなりけり

葉室麟【著】

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いのちなりけり

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2008/08/10
JAN 9784163272801

いのちなりけり

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商品レビュー

3.7

21件のお客様レビュー

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2022/09/24

江戸時代の純愛小説です。 結婚したものの、数年で相手が亡くなってしまう朔弥。 その後、父親が婿にと雨宮蔵人を朔弥と結婚させるのですが、朔弥は、好きな和歌を探してこい!じゃないと結婚しない!と言い、形だけの夫婦になるのですが……。形だけの夫婦になってから、本当の夫婦になるまで...

江戸時代の純愛小説です。 結婚したものの、数年で相手が亡くなってしまう朔弥。 その後、父親が婿にと雨宮蔵人を朔弥と結婚させるのですが、朔弥は、好きな和歌を探してこい!じゃないと結婚しない!と言い、形だけの夫婦になるのですが……。形だけの夫婦になってから、本当の夫婦になるまでが長いのです。 それぞれに思いがけない事が起こるし、新たに分かったことなどもあります。 色々あるけど、この夫婦に幸せになって欲しい。 そして、ここで続編がある事も知り、早速借りてこなくてはっ!と、思ってます。

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2021/05/24

久しぶりの葉室さん。いつもながら震えます。純愛を描かせるとこうなるんですね。水戸公とか、ちょっとどうかと思いましたが、こういうドス黒い人たちや訳の分からないこの時代のルールが、蔵人や咲弥、お初その他の綺麗な人たちの美しさを引き立てるんでしょうね。こんな気持ちを持ち続けられることに...

久しぶりの葉室さん。いつもながら震えます。純愛を描かせるとこうなるんですね。水戸公とか、ちょっとどうかと思いましたが、こういうドス黒い人たちや訳の分からないこの時代のルールが、蔵人や咲弥、お初その他の綺麗な人たちの美しさを引き立てるんでしょうね。こんな気持ちを持ち続けられることに憧れます。「あひ見むことはいのちなりけり」

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2019/09/17

単独の作品としてかつて読んだが、三部作の一冊目と知り、通読しようと10年ぶりに再読。 水戸光圀が中老を手討ちにするするという史実から幕を開ける。 幕府と水戸藩との軋轢、鍋島藩と小城藩の内紛、幕府と朝廷の暗闘等々、様々な史実にフィクションを織り交ぜ、それに歴史上の人物や架空の人間を...

単独の作品としてかつて読んだが、三部作の一冊目と知り、通読しようと10年ぶりに再読。 水戸光圀が中老を手討ちにするするという史実から幕を開ける。 幕府と水戸藩との軋轢、鍋島藩と小城藩の内紛、幕府と朝廷の暗闘等々、様々な史実にフィクションを織り交ぜ、それに歴史上の人物や架空の人間を絡ませ、葉室麟のエキスがたっぷりと詰まっている歴史長編。 物語は種々錯綜するが、そこに貫いてあるのは、咲弥と蔵人との純愛ドラマ。 祝言の夜、好まれる和歌は、と蔵人に問いかける咲弥。自らの心を顕す和歌を探し続ける蔵人。 有為転変の末、遂に再会へと到った二人の応答。 「遅くなりました。申し訳ござらぬ」 「本当に、十七年は待たせすぎです」 そして、「春ごとに花のさかりはありめども」と、蔵人の手紙に書いてきた和歌の上の句を咲弥が詠むと、蔵人は続いて詠じた。 「あい見むことはいのちなりけり」 こんな雅な再会の場面は、どんな恋愛小説にも勝るとも劣らないと言っていいだろう。 それにもまして、葉室麟氏の和歌や漢詩に対する素養の豊かさには、驚嘆の面持を禁じ得ない。 続いて、『花や散るらん』を。

Posted by ブクログ

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