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リツ子・その愛・その死 新潮文庫
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リツ子・その愛・その死 新潮文庫

檀一雄(著者)

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リツ子・その愛・その死 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1993/02/25
JAN 9784101064055

リツ子・その愛・その死

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商品レビュー

5

3件のお客様レビュー

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2013/09/10

私のなかの、「勝手に檀一雄シリーズ」最終章。『火宅の人』より何より、一番、よかった。檀一雄その人のことを、一番身近に感じたような一冊だった。紡がれてく言葉、文章も一番率直で丁寧で、美しかった。最初の奥さんとの、生きるための壮絶な闘い、生活。子どもの天真爛漫さに(読者も)救われるひ...

私のなかの、「勝手に檀一雄シリーズ」最終章。『火宅の人』より何より、一番、よかった。檀一雄その人のことを、一番身近に感じたような一冊だった。紡がれてく言葉、文章も一番率直で丁寧で、美しかった。最初の奥さんとの、生きるための壮絶な闘い、生活。子どもの天真爛漫さに(読者も)救われるひととき。リツ子さんの臨終のシーンやそのときの檀の心の葛藤の描写は激しく重く、顔をしかめずには読めなかった。ゴゴゴ、と何か強い力に胸のあたりを押される感じ。リツ子の死後も檀は素直に自分の溢れでくる感情に従う。正直であることの残酷さ。そんなふうにしてしか生きられない性(さが)を背負って生きていく著者の決意がみえたような気がした。 時代、環境、いろいろあるけど、なんか、濃く生きるのっていいな。

Posted by ブクログ

2011/08/24

チチー、ハハーという声が頭に浮かんでくる。 記憶が間違っていなければ、確か映画化されていて今井美紀がリツ子だったと思う。映画の中で病んでいく彼女がまた美しく切なかった。

Posted by ブクログ

2010/07/11

小説家・壇一雄と妻リツ子、息子太郎との生活を綴る。戦時中、妻と息子を日本において取材のためと称して内地へ行ったり、思うがままの生活を送る。肺結核にかかり寝たきりとなった妻の看護生活。 はーなんともすごい話だった。わがままなのに献身的で哀切に満ちた話。太郎のかわいい振る舞い、言葉...

小説家・壇一雄と妻リツ子、息子太郎との生活を綴る。戦時中、妻と息子を日本において取材のためと称して内地へ行ったり、思うがままの生活を送る。肺結核にかかり寝たきりとなった妻の看護生活。 はーなんともすごい話だった。わがままなのに献身的で哀切に満ちた話。太郎のかわいい振る舞い、言葉が救い。「なーん?ん、なーん」「大きくなってチチになって御飯タキタキする」

Posted by ブクログ

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