
- 中古
- 書籍
- 文庫
- 1225-14-06
査問 ハヤカワ文庫

定価 ¥704
660円 定価より44円(6%)おトク
獲得ポイント6P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 1977/05/15 |
JAN | 9784150707095 |
- 書籍
- 文庫
査問
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
査問
¥660
在庫なし
商品レビュー
3.3
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
競馬シリーズ8作目。 騎手のケリイは調教師と共に査問委員会に呼ばれ、 八百長レースをしたとして、免許をはく奪される。 調教師の娘が、意気消沈している父親を助けてほしいと言いにきて、 身に覚えのないケリイは、 査問委員や召喚された証人たちを調べ始める。 イギリスの競馬は上流階級からはじまったため、 階級社会を色濃く映し出している。 馬主や調教師にとって、騎手や馬丁はまともに相手にする人間ではない。 それゆえ、ケリイが馬主や調教師に嫌われないように、 自分が大学を卒業したことは秘密にしていた。 興味深い。 女性が狂人になってしまったり、 鞭打ちクラブが脅迫のネタだったりと、 ちょっとミステリーとしてはいまひとつ。 鞭を入れると足をとめてしまう馬がいるとは、知らなかった。
Posted by
イギリスの作家ディック・フランシスの長篇ミステリ作品『査問(原題:Enquiry)』を読みました。 久し振りに海外のミステリ作品を読みたくなったんですよね… ディック・フランシスの作品は2年前に読んだ『興奮』以来ですね。 -----story------------- 〔競馬シ...
イギリスの作家ディック・フランシスの長篇ミステリ作品『査問(原題:Enquiry)』を読みました。 久し振りに海外のミステリ作品を読みたくなったんですよね… ディック・フランシスの作品は2年前に読んだ『興奮』以来ですね。 -----story------------- 〔競馬シリーズ〕競馬騎手ケリイは八百長レースの疑いで査問会にかけられた。 彼にとっては全く身に憶えのないことだったが、査問会は彼に免許の無期停止を言い渡した。 あまりに大きな衝撃。 これは誰かが仕組んだ罠なのか……あいまいな霧に覆われた斯界の最高権威、査問会の謎にいどむ騎手ケリイの絶望の闘い。 ----------------------- 1969年(昭和44年)に発表された競馬シリーズの第8作にあたる作品です。 騎手のケリイは裁決委員会に呼ばれ、査問会にかけられることを言い渡された… ケリイの乗った本命馬が二着となり、予想外の不人気馬が優勝をさらったことで、八百長レースの疑いを持たれたのだ、、、 しかし自分の潔白は明白だ… 査問会は必ず無実を証明してくれるだろう─だが、懸命の弁護も空しく結果は免許の無期停止だった。 これは誰かが仕組んだ罠なのか? 霧に覆われた査問会の謎に単身いどむ騎手の絶望的な戦いを描く! 八百長疑惑で騎手免許を剥奪された競馬騎手ケリイが、事件の真相を探りながら潔白を訴えて戦う… という展開、、、 証拠ともいえない事象や証言が取り上げられて有罪と判断される査問会にはモヤモヤ感がありましたが、その後の反撃にはスカッさせられましたね… でも、クオリティの高い競馬シリーズの中では、やや劣る印象かな。
Posted by
競馬シリーズの一作である。 かつて誰かが作ったランキングで、この作品が上位にあがっていて意外な気がしたのを覚えている。ストーリーはおもしろいのだが、最後の現れる犯人像があまりにもやりきれなくて、読んでいて苦しくなってしまうのだ。 騎手である主人公が、罠にはめられてイカサ...
競馬シリーズの一作である。 かつて誰かが作ったランキングで、この作品が上位にあがっていて意外な気がしたのを覚えている。ストーリーはおもしろいのだが、最後の現れる犯人像があまりにもやりきれなくて、読んでいて苦しくなってしまうのだ。 騎手である主人公が、罠にはめられてイカサマをしたと決めつけられ、その濡れ衣をはらすまでの話である。そういう意味では実にシンプル。 今回読み返して、著者の作品の主人公に共通するある特色が、きわめて鮮明に表現されていることに驚いた。 濡れ衣を着せられ今にも自殺してしまいそうに苦しむ主人公が、翌日訪問したヒロインに、「平然としているあなたには、哀しみがわからない」といったことを言われるシーン。 周囲の冷たい目を浴びながら、手がかりをつかむために関係者のパーティーに出かけ、あれが不正をした男だ、という声を必死に無視しつづけるシーン。 無惨な犯人像に比べてあまりにも甘い恋愛サブストーリーも含めて、とってもディック・フランシスらしい一作である。 ある種のエリート意識も含めないといけないかな。
Posted by