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独裁者の城塞 新しい太陽の書 4 ハヤカワ文庫SF
定価 ¥924
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2008/07/25 |
| JAN | 9784150116729 |
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独裁者の城塞
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商品レビュー
3.6
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
情報量が多いとか、構成が複雑とか、文体のクセが強いとか言った理由とは違うかたちで難解な小説だった。読み終わったいま現在しっかりと理解したとは言い難い、煙に巻かれたような、完全にしてやられたような不思議な感覚に陥っている。 この小説が超遠未来を舞台にしていることは始めから了解していたが、背景となるロボットとの戦争や異星人が介入しての調停については巻を追ってようやく”ぼんやりと”見えてくる程度だった。というかセヴェリアンがなぜ色々無茶をしても許されるのかということや、繋がりはあるのにそれが持つ意味がなかなか伝わってこない個々の話や、名剣を一介の拷問者に与える理由など、挙げ出すと枚挙にいとまが無いほどこの小説は描写の説明不足感が強い。しかし何故このような書き方を作者が(さらに言えばセヴェリアンが)していたかということは、4巻において「独裁者」なる存在が登場し、かつていた数々の独裁者の記憶を主人公が受け継ぐことである程度説明が果たされた。ように思う(自信なし)。 新たな独裁者となったセヴェリアンは新しい太陽を未来において作り出すことを宣言し、これまで歩んできた道のりを振り返り始める――それが本書『新しい太陽の書』のことだったんだよ!!というオチというか大ネタはわかった。つかみ所のないふわふわとした表現や、セヴェリアンの動向と所業が”許されていた”理由、記憶の中でセクラがまるで生きているかのように語りかけてくるわけ。それは玉座に座る者の回想であったからなのだろう。 このため本書は主人公による隠蔽や自己欺瞞および事実の脚色もあるはずで、その上で権力を持つべき運命にある者の道程がときにファンタジックに、ときにリアリティをもって、あるいは文学的に表現されるため難解もいいところである。主人公の行動原理があいまい、というか分別が無いと感じていたのは彼の中に(中心の人格はセヴェリアンであるものの)何百人もの”独裁者”の記憶が入った状態だからというのもおそらくはあるのだろう。 斯様にどこまで信頼して読むべきかがわかりづらく、語り方の散文詩的な表現もあいまってほとんど再読が前提で書かれていると言っても過言ではない状態だ。 うーん、こうして自分の中で咀嚼するために感想を書いていても理解の及んでいない箇所がたくさんあるので、この感想もまたキレが悪いものになっている気がする。 見方を変えてみよう。主人公は「完全記憶」という能力を持っており、すべてを記憶している。しかし彼の語ることがらは彼によって適当に脚色、あるいは省略されており、その語り口は本書を神話的なものにしている。あらゆる人物がセヴェリアンの中に存在し、彼はいつどのような状況においても過去にいた誰かの記憶を知ることが出来るようになったのだ。それはある意味「本」の在り方に似ていると思う。誰かの物語を閲覧し、自分のなかで読み解き、自分自身もまた誰かに旅の出来事を伝えるため物語を綴る。それはまさしく本の、小説の在り方と言えるのではないだろうか。セヴェリアンは旅を通して一冊の本となったのだ。彼と彼らについて知りたければ、もう一度「拷問者の影」から読み返せばいい。そうすればいつでも会うことができる。再び旅に出ることが出来る。一度目とは違った側面を見つけることももしかしたら可能かもしれない。そんな「本」と「読者」の在り方についてファンタジーとして、SFとして描こうとしたのが新しい太陽の書だったとも言えるのではないだろうか。
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なんか、気がついたら終わってた感じ。あれ?終わりなん?みたいな。面白かったのだけど、何が面白かったのかがサッパリ分からん、みたいな感じ。なんとも不思議な読後感だった。4巻まで読了したら感想書こうと思ってたのだけど、ちょっとまだ書けそうにない。解説に従って再読してみようと思う。ちょ...
なんか、気がついたら終わってた感じ。あれ?終わりなん?みたいな。面白かったのだけど、何が面白かったのかがサッパリ分からん、みたいな感じ。なんとも不思議な読後感だった。4巻まで読了したら感想書こうと思ってたのだけど、ちょっとまだ書けそうにない。解説に従って再読してみようと思う。ちょっと時間をおいてから。
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『新しい太陽の書』第4巻。 ハイ・ファンタジーの世界が一回転してSF世界になる様は圧巻の一言。そしてまた1巻の冒頭に戻りたくなる仕掛けは、E・R・エディスンの『ウロボロス』を思い出した(本作の方がずっと凝ってはいるが)。 テクストで構築された迷宮をまだ彷徨っているような気がする…...
『新しい太陽の書』第4巻。 ハイ・ファンタジーの世界が一回転してSF世界になる様は圧巻の一言。そしてまた1巻の冒頭に戻りたくなる仕掛けは、E・R・エディスンの『ウロボロス』を思い出した(本作の方がずっと凝ってはいるが)。 テクストで構築された迷宮をまだ彷徨っているような気がする……。
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