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投資銀行バブルの終焉 サブプライム問題のメカニズム
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日経BP社/日経BP出版センター |
発売年月日 | 2008/07/22 |
JAN | 9784822246877 |
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投資銀行バブルの終焉
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商品レビュー
3.5
14件のお客様レビュー
商業銀行とは、預金を集め、それを貸し出して利鞘を稼ぐ銀行を指す。投資銀行とは、定義がいろいろあるそうで単純にはかけないそうであるが、リーマンやゴールドマンなどがその代表らしい。 本書は、その投資銀行の旺盛で行き過ぎた投資活動が招いた一種のバブルであるサブプライムを中心に、現在の金...
商業銀行とは、預金を集め、それを貸し出して利鞘を稼ぐ銀行を指す。投資銀行とは、定義がいろいろあるそうで単純にはかけないそうであるが、リーマンやゴールドマンなどがその代表らしい。 本書は、その投資銀行の旺盛で行き過ぎた投資活動が招いた一種のバブルであるサブプライムを中心に、現在の金融界が抱える問題点、矛盾、限界についてさまざまな角度から解説する。 詳細な言葉の定義などほとんどしない著者の姿勢は、読者の金融リテラシーを要求するため、私には理解不能な部分も多く、全体としては良くわからないという印象が強くのこった。
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・サブプライム問題発生の背景を投資銀行と商業銀行を比較しながら、述べている。 ・まずは、筆者自身の経験を通じて、両者にある根本的な文化・ビジネス感覚の違いに触れるところからスタート。曰く、商業銀行は、利鞘で稼ぐことが本業であり、潜在的リスクには極めて保守的に対応するのに対して、投...
・サブプライム問題発生の背景を投資銀行と商業銀行を比較しながら、述べている。 ・まずは、筆者自身の経験を通じて、両者にある根本的な文化・ビジネス感覚の違いに触れるところからスタート。曰く、商業銀行は、利鞘で稼ぐことが本業であり、潜在的リスクには極めて保守的に対応するのに対して、投資銀行はその潜在的リスクの中に収益性を嗅ぎ取る。 ・また、サブプライム問題の背景にある証券化については、「現在価値が同じものは交換可能」とし、これまでの商業銀行ビジネスにおいて焦点となってきた「利鞘」から、「プライシング」という考え方にシフトしてきたことから説明を始めている。ただし、そうして出てきた考え方の基盤は、あくまで「現金と交換可能であってこそ初めて現在価値」と言えるのであり、「市場で売れない」「市場で値段がつかない」流動性が枯渇した状態においては、「虚構の現在価値」であると喝破している。「動かないものを動かす」技術はしばし文明の飛躍をもたらしたが、前提である流動性が枯渇した際の「証券化」の限界が見えたと言えるだろう。 ・バランスシートの時代から、自己資本比率とROEという縛りの下におきたオフ・バランスシートの時代、さらには、商業銀行が投資銀行を目指し、投資銀行が商業銀行を目指して、バランスシートを拡大した「新バランスシート」の時代(商品に組み込まれるレバレッジと投資銀行・ファンド・SIVに含まれるレバレッジなど、極端にレバレッジを聞かせたバランスシート)と金融業界の志向の変遷に触れている。・最後にファットテールであるマーケットを直視せず、VaRを過度に信奉した業界について、金融は「信用というよりも信仰」→現代金融はまるで「信用貨幣を経典としつつ、金利を賛美歌としながら、中央銀行が教会の役割を果たしている」ように見えると表現している。この信仰は必要だとしつつも、サブプライム問題で疲弊した金融ビジネスが原点に帰るということは、信用という幻想を捨てて何を信仰するのかを再考することに等しいことかも知れないとも述べている。 ・制度や事象だけでなく、金融機関、金融当局の志向や考え方について踏み込んだ説明をしているという意味では、類書とは別の毛色を持っていると言えるだろう。
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リーマンショック前の本。いま読むとバブルの中にいるとなかなか気がつかないのに筆者は冷静だなと思いました。リーマン前にこの本を読みたかったな。
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