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レイコちゃんと蒲鉾工場 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2008/07/09 |
JAN | 9784334744472 |
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レイコちゃんと蒲鉾工場
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商品レビュー
3.6
13件のお客様レビュー
北野勇作の連作SF短篇集『レイコちゃんと蒲鉾工場』を読みました。 北野勇作の作品は初めて読みました。 -----story------------- 蒲鉾工場に勤めるぼくが巻き込まれるのは奇っ怪な事件ばかり。 怪物化した蒲鉾に社員が誘拐されたり、食べられちゃったり……。 特殊事...
北野勇作の連作SF短篇集『レイコちゃんと蒲鉾工場』を読みました。 北野勇作の作品は初めて読みました。 -----story------------- 蒲鉾工場に勤めるぼくが巻き込まれるのは奇っ怪な事件ばかり。 怪物化した蒲鉾に社員が誘拐されたり、食べられちゃったり……。 特殊事件調査検討解決係の一員として、係長に危険な任務を押しつけられる毎日だ。 ちょっと生意気な小学生「レイコちゃん」との冒険が、ぼくをさらに不思議な世界へと運んで行く――。 奇妙でどこか滑稽でなんだか怖く、なぜだか懐かしい、SF大賞作家が贈る大人のためのファンタジー。 ----------------------- 2008年(平成20年)に刊行された作品です。 ■焼印 ■迷子 ■夜食 ■銀幕 ■消化 ■金管 ■残業 ■暗転 ■解説 佐藤哲也 独特の世界観を持ったSF不条理小説でしたね……蒲鉾工場で働く工員の甘酢くんは、奇怪な事件に巻き込まれるうちに、上司の豚盛主任(のちに係長)とともに特殊事件調査検討解決係に任命され、暴走して従業員をさらおうとする蒲鉾を退治したり、人間に化けた蒲鉾や人間の味を覚えた蒲鉾から工場を守るなど、蒲鉾工場で次々と発生する特殊な事件を担当することに、、、 また、その世界において、甘酢氏が知り合う一人の少女レイコ、そしてレイコの母親で喫茶店を経営しているアツコとの時間は奇妙に非現実的であると同時にノスタルジックな雰囲気を感じさせるほどに現実的なんですが、だんだんとその世界も怪しくなってきて……奇妙でどこか滑稽でなんだか怖く、なぜだか懐かしい そんな作品でした。 この作品を読んで蒲鉾が嫌いになる人もいるかも……いずれにしても、摩訶不思議な魅力を持った作品でしたねー この世界観が受け入れられるかどうかで評価が大きく分かれる作品でしょうね……。
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裏表紙の惹句や表紙絵から連想されるようなほのぼの系ファンタジーどころか、ニューロティックでグロな描写がインパクト大な、バイオホラーSF。コメディ然とした雰囲気で蒲鉾が暴れ出したなどと言われると笑いたくなってしまうが、ここでの蒲鉾は一種の符丁で、なんともグロいものを指している。当然...
裏表紙の惹句や表紙絵から連想されるようなほのぼの系ファンタジーどころか、ニューロティックでグロな描写がインパクト大な、バイオホラーSF。コメディ然とした雰囲気で蒲鉾が暴れ出したなどと言われると笑いたくなってしまうが、ここでの蒲鉾は一種の符丁で、なんともグロいものを指している。当然工場も蒲鉾工場などではなく……。生理のレベルに刺さってくる不快感があってじんわりと怖い。そのくせノスタルジックで暖かい感じもするという、まあ一筋縄ではいきませんね。
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ユーモアあるSFかと思って楽しみにしていたのに、瞬間的な怖さと沁みてくる恐ろしさが思っていた3倍くらいだった。他の作品も読みたい。
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