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レイコちゃんと蒲鉾工場 の商品レビュー

3.6

13件のお客様レビュー

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2024/09/30

北野勇作の連作SF短篇集『レイコちゃんと蒲鉾工場』を読みました。 北野勇作の作品は初めて読みました。 -----story------------- 蒲鉾工場に勤めるぼくが巻き込まれるのは奇っ怪な事件ばかり。 怪物化した蒲鉾に社員が誘拐されたり、食べられちゃったり……。 特殊事...

北野勇作の連作SF短篇集『レイコちゃんと蒲鉾工場』を読みました。 北野勇作の作品は初めて読みました。 -----story------------- 蒲鉾工場に勤めるぼくが巻き込まれるのは奇っ怪な事件ばかり。 怪物化した蒲鉾に社員が誘拐されたり、食べられちゃったり……。 特殊事件調査検討解決係の一員として、係長に危険な任務を押しつけられる毎日だ。 ちょっと生意気な小学生「レイコちゃん」との冒険が、ぼくをさらに不思議な世界へと運んで行く――。 奇妙でどこか滑稽でなんだか怖く、なぜだか懐かしい、SF大賞作家が贈る大人のためのファンタジー。 ----------------------- 2008年(平成20年)に刊行された作品です。  ■焼印  ■迷子  ■夜食  ■銀幕  ■消化  ■金管  ■残業  ■暗転  ■解説 佐藤哲也 独特の世界観を持ったSF不条理小説でしたね……蒲鉾工場で働く工員の甘酢くんは、奇怪な事件に巻き込まれるうちに、上司の豚盛主任(のちに係長)とともに特殊事件調査検討解決係に任命され、暴走して従業員をさらおうとする蒲鉾を退治したり、人間に化けた蒲鉾や人間の味を覚えた蒲鉾から工場を守るなど、蒲鉾工場で次々と発生する特殊な事件を担当することに、、、 また、その世界において、甘酢氏が知り合う一人の少女レイコ、そしてレイコの母親で喫茶店を経営しているアツコとの時間は奇妙に非現実的であると同時にノスタルジックな雰囲気を感じさせるほどに現実的なんですが、だんだんとその世界も怪しくなってきて……奇妙でどこか滑稽でなんだか怖く、なぜだか懐かしい そんな作品でした。 この作品を読んで蒲鉾が嫌いになる人もいるかも……いずれにしても、摩訶不思議な魅力を持った作品でしたねー この世界観が受け入れられるかどうかで評価が大きく分かれる作品でしょうね……。

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2023/05/16

裏表紙の惹句や表紙絵から連想されるようなほのぼの系ファンタジーどころか、ニューロティックでグロな描写がインパクト大な、バイオホラーSF。コメディ然とした雰囲気で蒲鉾が暴れ出したなどと言われると笑いたくなってしまうが、ここでの蒲鉾は一種の符丁で、なんともグロいものを指している。当然...

裏表紙の惹句や表紙絵から連想されるようなほのぼの系ファンタジーどころか、ニューロティックでグロな描写がインパクト大な、バイオホラーSF。コメディ然とした雰囲気で蒲鉾が暴れ出したなどと言われると笑いたくなってしまうが、ここでの蒲鉾は一種の符丁で、なんともグロいものを指している。当然工場も蒲鉾工場などではなく……。生理のレベルに刺さってくる不快感があってじんわりと怖い。そのくせノスタルジックで暖かい感じもするという、まあ一筋縄ではいきませんね。

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2021/03/06

ユーモアあるSFかと思って楽しみにしていたのに、瞬間的な怖さと沁みてくる恐ろしさが思っていた3倍くらいだった。他の作品も読みたい。

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2014/11/25

蒲鉾工場に勤めるぼくが巻き込まれるのは奇っ怪な事件ばかり。怪物化した蒲鉾に社員が誘拐されたり、食べられちゃったり…。特殊事件調査検討解決係の一員として、係長に危険な任務を押しつけられる毎日だ。ちょっと生意気な小学生「レイコちゃん」との冒険が、ぼくをさらに不思議な世界へと運んで行く...

蒲鉾工場に勤めるぼくが巻き込まれるのは奇っ怪な事件ばかり。怪物化した蒲鉾に社員が誘拐されたり、食べられちゃったり…。特殊事件調査検討解決係の一員として、係長に危険な任務を押しつけられる毎日だ。ちょっと生意気な小学生「レイコちゃん」との冒険が、ぼくをさらに不思議な世界へと運んで行く―。奇妙でどこか滑稽でなんだか怖く、なぜだか懐かしい、SF大賞作家が贈る大人のためのファンタジー。

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2011/03/11

静かで怖くて哀しくて懐かしい未来。きっとそれが北野さんの作風なのだろう。 蒲鉾工場に勤める甘酢くんは工場内で起こった事故というか事件の調査と再発防止のために豚盛主任と組まされて、調査を始めるが、次々と奇妙で恐ろしい目に遭わされる。 その一方で、会社の帰り道で道に迷って泣いている女...

静かで怖くて哀しくて懐かしい未来。きっとそれが北野さんの作風なのだろう。 蒲鉾工場に勤める甘酢くんは工場内で起こった事故というか事件の調査と再発防止のために豚盛主任と組まされて、調査を始めるが、次々と奇妙で恐ろしい目に遭わされる。 その一方で、会社の帰り道で道に迷って泣いている女の子レイコちゃんに誘われて、レトロな喫茶店に辿り着く。 最後まで読んだ後、もう一度プロローグを読み返すことをお勧めします。

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2011/02/05

「蒲鉾工場」というタイトル、そしてコミカルなすべり出し。 どのあたりがSF!?と思ったのですが、 お話が進むにつれて、しっかりSFになっていきました。 ノスタルジックでコミカルでちょっとグロテスクで、 読み終わったあと、何だかもの悲しさを覚える作品でした。

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2011/07/28

『かめくん』『人面街四丁目』に続く私の北野勇作三冊目。人面街よりグロさは勝っていて、かめくんより戦争が悲惨な感じ。思ったより冷たい話で、ぬるぬるするのにどこかひんやりした読み心地だった。救いようが無いのに、そのことを登場人物はあまり考えようとせず、ぼんやりしている。もうちょっとレ...

『かめくん』『人面街四丁目』に続く私の北野勇作三冊目。人面街よりグロさは勝っていて、かめくんより戦争が悲惨な感じ。思ったより冷たい話で、ぬるぬるするのにどこかひんやりした読み心地だった。救いようが無いのに、そのことを登場人物はあまり考えようとせず、ぼんやりしている。もうちょっとレイコちゃんの周囲を掘り下げてほしかったなあ。

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2010/03/19

暴走して社員を襲ったり蒲鉾にしちゃったりする蒲鉾を製造管理している工場が舞台のお話。 不条理展開のおかしな生活が描かれているなあ、とまったり読んでいたら終盤で意表をつかれてしまってすっかりお気に入りに。 読み終わってからしばらく経つけど、不思議な余韻は今も自分の中に残ったままです...

暴走して社員を襲ったり蒲鉾にしちゃったりする蒲鉾を製造管理している工場が舞台のお話。 不条理展開のおかしな生活が描かれているなあ、とまったり読んでいたら終盤で意表をつかれてしまってすっかりお気に入りに。 読み終わってからしばらく経つけど、不思議な余韻は今も自分の中に残ったままです。 大好きな一冊。

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2009/10/07

蒲鉾工場で働く甘酢君は、蒲鉾に拉致された係長の事件を解明するように上司に言われた。 豚盛主任も一緒になって係長を探す。 彼に内蔵されたGPSを頼りに・・・。 そしてそこで見たものとは・・・。 ある日夕方。 工場の横で赤いスカートを履いた女の子が泣いていた。 その女の...

蒲鉾工場で働く甘酢君は、蒲鉾に拉致された係長の事件を解明するように上司に言われた。 豚盛主任も一緒になって係長を探す。 彼に内蔵されたGPSを頼りに・・・。 そしてそこで見たものとは・・・。 ある日夕方。 工場の横で赤いスカートを履いた女の子が泣いていた。 その女の子を家まで送る事になった甘酢君。 女の子は真っ直ぐに歩いてここまで来たという。 名前は、レイコちゃん。 月の明かりのある方角から来たらしいので、月の方角にひたすら真っ直ぐに歩くことに・・・。 短い短編がずらり並んだ連作短編集かな?長編かな? 未来にある不思議な世界で起こる奇妙な事件が書かれてます。 SFのファンタジーですかね? 奇妙でなんだか怖くなんだか懐かしいそんな本です。 え?歯切れが悪い?ん〜最後まで読んでちょっと理解したけど、あまりお勧めではないですね たまには、こういう事もあります

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2009/10/04

蒲鉾工場に勤めはじめた主人公は、特殊事件調査検討解決係の一員に任命されますが、身のまわりで起こるのは、奇っ怪な出来事ばかり。小学生のレイコちゃんと関わることで、さらに不思議な世界へ導かれていくのですが。。。。。。 現実と虚構が入り乱れ、混沌とした世界で生物と無生物、生と死の境界す...

蒲鉾工場に勤めはじめた主人公は、特殊事件調査検討解決係の一員に任命されますが、身のまわりで起こるのは、奇っ怪な出来事ばかり。小学生のレイコちゃんと関わることで、さらに不思議な世界へ導かれていくのですが。。。。。。 現実と虚構が入り乱れ、混沌とした世界で生物と無生物、生と死の境界すら見失ってしまいそぅ。。。。。。

Posted byブクログ