不埒なボディガード B-PRINCE文庫

ななおあきら【著】

• 販売会社／発売会社: アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング
• 発売年月日: 2008/07/07
• JAN: 9784048671217

商品レビュー

2019/11/18

優秀なボディガードのはずなのに桜庭には弱い旬。旬が表情をあまり変えないせいでそのことに気がつかない桜庭とのすれ違いはかなり焦れったい。桜庭のためになんでもしようとする旬は健気だけれど、心配になる。自分のことを大事にしていなさそうで。桜庭には今後、旬を甘やかして、大切にして欲しいなぁ。と思った。

2014/01/17

ホスト×ボディーガード
面白かったし！！切なさもありきゅんとする場面もあり結構盛り沢山な感じだった！

ある理由でホスト桜庭の警護を依頼されたボディーガードの旬。
最初は警戒され邪険にされるが、寡黙に桜庭を護ろうとする。

その前の小さな話が伏線になってて、その後の2人の心情に影響与える。

話の構成がなかなか良くて、視点切り替えも効果的だった。

24時間警護されているフラストレーションから桜庭は旬に悪戯をする。（Hな）
それにすら従う旬だけど、そこにはそうする思いが。。。
どんどん桜庭も旬との時間が楽しいものに変わり、そう気持ちが変化したからこそ旬の頑ななボディーガードな対応にイラつき始める。

でも、旬も気持ちを抱えながら、警護する理由があるからこそその思いを閉じ込めようとする。

このすれ違い！！！切ないし、このまま終わってしまうのかと思いきや。

何気に他国の王族も絡むし、旬は拉致されるしで二転三転する。

最後はちょっとぎゅうぎゅう詰めかもしれないけど、それでもなかなかこの話の展開は私には面白かった！

正直、最初絵がどうかと思ったし、読んでからもちょっとん？？っと思うところもあったけど、最後はなんかこれはこれでありなのかも！と思うくらいだったww

2013/04/07

　とある人物から、ホストクラブ『Aquarium』のナンバーワン・桜庭の警護を依頼されたボディガードの旬。
　当初、桜庭は旬のことを鬱陶しく思いはするものの、まったくもって旬の話を聞いてくれなかったけれど、忠実に命令を守ろうとする旬の頑固さに折れ、旬は桜庭の家に居候させてもらうことになった。
　常に密着状態の生活の中で、他で欲求不満を解消することもできないから、と桜庭は旬にエッチなことを仕掛けられてしまう。
　それに素直に応じてしまう旬。
　実は旬は一年前に桜庭に出会っていて、その時から桜庭に恋をしていたのだった。

　桜庭は桜庭で、何事にも動じない旬に苛立ちを覚えていて、ついつい旬にエッチなことを仕掛けてしまったことを後悔していた。
　けれど、エッチの時だけ普段の無表情、無愛想な顔から変わる旬に、桜庭は旬にエッチなことを仕掛けるのを、やめられなくなる。

　そんな時、桜庭を助けて旬が傷を負い、更に旬が拉致されてしまい……

　という話でした。
　旬は、ずっと桜庭のことが好きだったけれど、今後のことを思えば、それを伝えることができなくて、また、自分のことよりも、他人のことを守ることを第一優先する生き方をしてきたため、それを急には変えられない。
　桜庭はそれに苛立ちを覚えるが、そもそも苛立ちを覚えた根底に旬を大切に思う気持ちがあって……

　という感じのちょっぴりすれ違い気味のラブストーリーでした。
　今まで、ボディガード物って、結構、ボディガード側が攻のイメージが強かったような気がするんですが、この話は思い込んだら融通が効かない、相手の言うことに逆らおうとも思わない、やや天然くんがボディガードだったので、こちらが受となりました。

　報われない恋テイストですが、最後はハッピーエンドで、王族も関わってくるキラキラしたBLで面白かったです。