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戦嬢の交響曲(5) ファミ通文庫
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戦嬢の交響曲(5) ファミ通文庫

築地俊彦【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 エンターブレイン
発売年月日 2008/06/30
JAN 9784757742857

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商品レビュー

5

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2008/11/04

不幸が二回は多すぎる

レビュータイトルは雪風のセリフである。いきなり意気消沈した雪風で始まる第5巻は、今まで生きてこられた目的と唯一の肉親を同時に失った悲しみを受け止め切れないヒロインの、まさかの脆さが露呈した混沌深まる展開で幕を開けた。雪風の憔悴ぶりは尋常ではなく、野分が指摘するように実は態度にこそ...

レビュータイトルは雪風のセリフである。いきなり意気消沈した雪風で始まる第5巻は、今まで生きてこられた目的と唯一の肉親を同時に失った悲しみを受け止め切れないヒロインの、まさかの脆さが露呈した混沌深まる展開で幕を開けた。雪風の憔悴ぶりは尋常ではなく、野分が指摘するように実は態度にこそ現さなかっただけで妹と同等もしくは妹以上に雪風も妹に依存していたということであろう。どうにも上手くいかない、思うようにならない無常を感じる。それにしても、出雲を舞台から退場させるとは作者もなかなか大胆である。復讐が復讐を呼ぶ、応酬の連鎖を巧みに利用して榛名を引き入れた訳だが、実は読みながら、そこまでしなくてもという違和感を覚えていた。しかし、本巻クライマックスでの覚醒した榛名を見ると、そこまですることで出雲の意志を受け継ぐ榛名という図式になるのだな、と思った。要は覚醒榛名誕生のための咬ませ犬なのだが、まぁそういうことなのだろう。本巻は、精神のバランスが崩れた雪風を中心に描かれているが、佑鹿(アニムスを持つ男)の秘密や三瀧高校への転校の理由なども明かされていき、物語の焦点が佑鹿にも宛てられ始めている。出雲が上級ラルワで雪風の兄かもしれないという噂が流れ、それを章義舎のみんなが庇う食事のシーンは実に良かった。仲間意識の発露とともに、孤立していた雪風と八班を立て直し、数々の実戦も経験、それより持前の勤勉さで実力を付けてきた佑鹿を認める章義舎全員の善意が感じられる。雪風を庇うことは、セットと見られ同様の悪意を向けられ兼ねない佑鹿をも庇うことにもなる。もしかしたら三瀧高校史上初の校内カップル誕生を応援しているのかもしれないと、食事中の周り(和泉三姉妹)からのからかいから想像するのは深読みか。しかし、この後の呼び出しで実技での八班、特に雪風のダメ出しをする最中にまたも佑鹿にさり気ないアプローチを仕掛ける五十鈴。相変わらずからかい半分ではあるが、徐々に真剣度が上がってきているよう。終盤の出撃準備のどさくさに紛れてデートの約束まで取り付けている。香椎さんと争うつもりはないと繰り返すが、それは同じ土俵には立たず、自分なりの方法で佑鹿をモノにするという意味なのでは、とさえ思えてきた。まだ五十鈴の本心は分からないが、これはこれで楽しみな要素になっている。肝心の雪風だが、敵となった榛名を見て発奮して元の強さを取り戻すのだろうか。榛名は雪風の大事な人を奪うと言っている。雪風にとって大事な人は榛名だった。これからの雪風にとって大事な人は佑鹿であることを自覚できるかが試されているようでもある。この自覚が出来た時に雪風は本来の力を取り戻し、むしろさらに強くなるのではないだろうか。

DSK

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