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春のオルガン 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2008/07/01 |
| JAN | 9784101315133 |

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商品レビュー
3.4
99件のお客様レビュー
わからないことに出会って、何が起こっているのかも自分では説明できなくて、もやもやと、ただただ混乱するしかないこと。12歳のトモミの物語ではあるけれど、大人の日常はそういうことの連続でもあったりするなと思う。なぜ?と受け入れられないこと、でもどうしようもできないと知ること… 「ど...
わからないことに出会って、何が起こっているのかも自分では説明できなくて、もやもやと、ただただ混乱するしかないこと。12歳のトモミの物語ではあるけれど、大人の日常はそういうことの連続でもあったりするなと思う。なぜ?と受け入れられないこと、でもどうしようもできないと知ること… 「どうしようもないかもしれないことのために戦うのが、勇気ってもんでしょ」 が心に残ってる。 どうしようもないことについて考えて戦うなんて、今ではすっかり避けてしまってることじゃないかと…
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小学校を卒業した春休み。ひょんなことからトモミは弟のテツと一緒に、野良猫たちにエサをやることに。 家を出ていった父、仲の悪い隣家のおじいさん、毎日ネコにエサをやり続けるおばさん、納戸のガラクタを直してばかりいる祖父。大人の世界は不可解なことだらけ。 角田光代さんが解説で書いて...
小学校を卒業した春休み。ひょんなことからトモミは弟のテツと一緒に、野良猫たちにエサをやることに。 家を出ていった父、仲の悪い隣家のおじいさん、毎日ネコにエサをやり続けるおばさん、納戸のガラクタを直してばかりいる祖父。大人の世界は不可解なことだらけ。 角田光代さんが解説で書いているように「未解決なことばかりなのに、読後感はすべての解決を見たかのような爽快」がすべてを表している。本当に不思議。モヤモヤが残らない。
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春が来たら読むと決めていた本。 川原に放置されたバスで祖父で過ごした夜の場面、ガラクタ置き場でおばさんと野良猫にエサをあげる場面…きっと何度も読み返したくなるんだろう。 子供から少しずつ大人に変わっていく中でトモミが抱く戸惑いや、自然と沸いた残酷な発想に対する後ろめたい気持ちや、...
春が来たら読むと決めていた本。 川原に放置されたバスで祖父で過ごした夜の場面、ガラクタ置き場でおばさんと野良猫にエサをあげる場面…きっと何度も読み返したくなるんだろう。 子供から少しずつ大人に変わっていく中でトモミが抱く戸惑いや、自然と沸いた残酷な発想に対する後ろめたい気持ちや、大人たちのトラブル。子供のころ感じたお腹の底がズンと重くなるような、あの不安感を思い出した。 全体的に仄暗い印象の物語で、作中のほとんどの問題は解決しない。 でも生きていくって、成長するって、こういうことなのかもしれない。心の中にサーッと風が吹き抜けたような、爽やかな余韻。余韻に浸りながら、角田光代さんの解説を読み、そうか、と自分なりに物語を落とし込んでいる。 夏になったら"夏の庭"、秋になったら"ポプラの秋"、そして春がきたら"春のオルガン"。 これからも、それぞれの季節を迎えるたびに湯本さんの本を開くんだろうな。
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