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旅路の果て 白水Uブックス62
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旅路の果て 白水Uブックス62

ジョン・バース(著者), 志村正雄(著者)

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旅路の果て 白水Uブックス62

定価 ¥1,045

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 1984/08/01
JAN 9784560070628

旅路の果て

¥990

商品レビュー

3.9

9件のお客様レビュー

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2018/01/06

 バース初体験。  冒頭から数章はあまりにも思弁的。  主人公「ある意味で、ぼく、ジェイコブ・ホーナー」の一人称で語られる物語なんだけど、そのジェイコブの心中や心情にしても、会話にしても、あまりにも思弁的すぎて、読む人によっては忍耐力を必要とするんじゃないかと思う。  そこ...

 バース初体験。  冒頭から数章はあまりにも思弁的。  主人公「ある意味で、ぼく、ジェイコブ・ホーナー」の一人称で語られる物語なんだけど、そのジェイコブの心中や心情にしても、会話にしても、あまりにも思弁的すぎて、読む人によっては忍耐力を必要とするんじゃないかと思う。  そこには肉体的な物はなく、経験則は単に論理の堆積であり、もちろん感情的なものや感覚的なものは欠落している。  欠落、というよりも丁寧に排除されている感がある。  だから読み始めて数章で「ああ、だめだこの作品、読めない」と思う方も多いかと思う。  思弁的、とはいっても決してわかりづらいことが書いてある訳ではないのだが、やはりある程度の忍耐は必要かも知れない。  登場人物の一人「レニー」が崩壊してから、物語はガラっとその表情を変える。  僕自身もこの「レニー崩壊」から後は、一気に読み通してしまった。  もちろん、思弁的な内容は随所に表れてくるが、現実がそんな論理を凌駕している。  ストーリーのコアな部分だけを抜き出してしまえば、まぁ、ベタな話なんだけど、そんなベタな話を夢中になって読ませてしまう何かがある。  逆説的な言いかたかもしれないが、それは「思弁的」な文章なのかも知れない。  好感が持てる登場人物は一切現れない。  どの人物も最低で厭らしく、同情出来ないし、感情移入なんて無理。  仮にシンパシーを覚えるポイントがあったとしても、それは「近親憎悪」なんてゾっとする単語で言い表せてしまいそう。  主人公のジェイコブは精神的疾患を抱えているにしても、どの人物も頭でっかちで、言葉で論理で現実をひねり倒そうとする。  そして男たちは疲弊し、女は悲劇的な死を迎える。  この女の死に行く様子は、そんじょそこらのホラー顔負け。  読んでいて心底恐怖した。  万人に喜ばれる作品でないことは確か。  読み終わった後の後味の悪さも、救いの無さも「面白さ」という一言で括られるのならば、これほどに「面白い」作品もそうは無いだろう。  他の方のレビューを読むと、この作品はバースの中でも「読みやすい」部類に入るそうだ。  他のバース作品もぜひ読んでみたくなった。

Posted by ブクログ

2017/03/04

20170304読了。最初は表現がめんどくさい感じがして、のれなかったが、乗馬を習うあたりから駆けて進むように読めた。1953年メリーランド州における、ある行為の困難さは今の自分に理解できず。

Posted by ブクログ

2016/09/29

パラノイア的にだいぶブッとんだ男が主人公。一人語りのような奇妙なリズムにうまく乗れると、テンポよく読める。 「変な奴」はいったい誰なんだ?

Posted by ブクログ

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