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沈んだ世界 創元SF文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 1968/02/10 |
| JAN | 9784488629014 |
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沈んだ世界
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沈んだ世界
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商品レビュー
2.8
10件のお客様レビュー
ごめんなさい。 楽しめませんでした。 突然太陽の活動が活発になり、地球の気温が急上昇した世界。 極地の氷は融け、海水面が数十メートルも上昇し、人類をはじめ地上の生き物たちの生息環境は激変した。 その中で、人類はどうなるのか、とか、そういう世界でどう生きていくのか、とか、そういう...
ごめんなさい。 楽しめませんでした。 突然太陽の活動が活発になり、地球の気温が急上昇した世界。 極地の氷は融け、海水面が数十メートルも上昇し、人類をはじめ地上の生き物たちの生息環境は激変した。 その中で、人類はどうなるのか、とか、そういう世界でどう生きていくのか、とか、そういう哲学的な、形而上学的なことを考える小説なのだと思いました。 そういうの、嫌いじゃないのですが。 まず、ビルのてっぺんがのぞいているくらいの水浸しの都市。 そうなるとまず、建物を上へ上へ拡張していけばいいのでは?と思う。 しかし、新たな建築資材を手に入れるのは難しそうだから、水没する前の建物の使える物を調達すれば?と思ったけれど、実際に住んでいる人が立ち退きに同意する保証はないな。 強制執行が当たり前になると、民主国家ではやっていけなくなるかも。 なんて考えているうちに、気がついた。 仮にそれができたとして、いつか建物は朽ちてしまう。 建材の劣化が先か、増えていく水量の水圧に負けるのが先か。 作中では食料や燃料が欠乏しつつある。 人類は酷暑の中、悪夢の中に生きているような日々を送っている。 悪夢を見ている時間と起きている時間、どちらが生きている時間なのか。 気温の上昇に伴い、海の水が蒸発することによって湿度の上昇も起こる。 ということは、雨が降り続くんじゃないの? そして限界まで厚くなった雲は、日差しを遮り、気温の上昇を抑えられませんかねえ。 うーむ、わからん。 熱せられた空気の対流による強風は? 科学の知識がないから、疑問だけがぐるぐる回る。 灼熱の地球。 人類が誕生する前の地球に戻ったかのよう。 そして動植物には、それぞれの遺伝子が持つ記憶を遡るように、過去の形質が現われる。 それは進化なのか、退化なのか。 わからないのは、その、住むに適さない地域に残りつづけたいと考える人たち。 それが主人公たちなんだけれど、なぜ他の大勢の人たちのように、比較的安全な場所に避難しないのかがわからない。 それは緩い自殺なの? 生物学者の興味として残るなら、そう言って、連絡の手段を確保して、自分の研究成果を伝えるのが筋じゃないのかな。 っていうか、気温の単位が華氏で書かれているので摂氏に直すと何度なのかピンと来ないのだけど、だいたい一日中摂氏50℃だったとして、人は生きていけんじゃろう。 高温多湿がここまでくると、人は体温を調節できない。 多湿のせいで汗をかけない→体温が下がらない→熱中症。 そして、体温が40度を超えると、たんぱく質の変性が起きてしまう。 脳のたんぱく質が変性すると、生きていくことが困難になる。 私が子どもの頃、40度超の熱を出した時に、「一週間熱が下がらなかったら命の保証はありません」と医者に言われたのは、多分そういう理由。 4~5日で下がったから生きているけど、未だに脳に支障がなかったと言える自信はない。 結局小説の本筋じゃないことばっかり、数ページ読んでは考え、数ページ読んでは考えして、あんまり楽しめなかったのでした。 60年代の、地球温暖化なんてかけらもなかったころの作品なので、そこに価値はあると思うけど、今のリアルな温暖化の現状を考えると、他人事として作品を楽しむことはできなかった。 ごめんね。
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『結晶世界』『燃える世界』『狂風世界』とあわせてバラードのディザスターものとして一括りにされているようだが、作品につながりはない。登場人物も共通しない。 このシリーズ?にはしかし、共通点がある。ほんとにそれ必要?というものまで執拗に描写すること。半ばを過ぎた辺りでグダること。執拗な描写が、グダった後半では枷になっていること。いらんだろそれという気分になる。本書あとがきにアシモフの言が引用されているが、SF要素が飾りであること。 中盤以降のグダり方には覚えがある。映画『地獄の黙示録』である。映画は1979年公開なので、因縁があるとすれば映画が本書に影響されたということになるが、さて。ともかく、後半マクー空間に引きずり込まれてワケワカ展開になるのがそっくり。うんざり。 後半は翻訳もひどい。4作品に共通しているので、原文がひどいのかもしれない。 著者がいう内宇宙とはなんであろうか。 自分探しの旅であるならば、ゲドは若き日の傲慢さが責任感へと昇華したさまを読み取るができる。 本シリーズの主人公はホワイトカラーらしい人物像しか明らかにならない。共通してるのは頭がおかしいこと。外側は作品ごとに異なるが、内面には同じ人格がいる。著者のそれであろうか。理解できんが、ロックな生き様を描いてみせたということなのだろうか。 最後に翻訳について。 「船員」は「乗組員」と言い換えできる。本書に頻出する「乗り組み」はおそらく「乗組員」のことであろう。即座には理解できなかった。そういう風に言う時代があったのか? このシリーズ?の他の翻訳者にも感じるのだが、どうも、言葉遣いがフラットでない訳者が横行していたようだ。
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気候変動で大部分が水没した未来の地球を舞台にした作品。 物語は水没したロンドンで生物学的調査を行う科学者ケランズ博士を中心に展開する。 彼は、かつての大都市が熱帯の海と化し、摩天楼の頂上だけが島のように水面から顔を覗かせている光景を目にする。 街路は運河となり、巨大なシダ類や...
気候変動で大部分が水没した未来の地球を舞台にした作品。 物語は水没したロンドンで生物学的調査を行う科学者ケランズ博士を中心に展開する。 彼は、かつての大都市が熱帯の海と化し、摩天楼の頂上だけが島のように水面から顔を覗かせている光景を目にする。 街路は運河となり、巨大なシダ類やソテツが建物を覆い尽くしている。 この世界には巨大なイグアナが闊歩し、原始的な爬虫類たちが新たな支配者として君臨している。 バラードはこうした世界を非常に視覚的で詩的に描写する。 作品の大きな魅力は、ケランズ博士の心理的変容にある。 最初は科学者として客観的に状況を観察していた彼が、徐々に原始的な衝動に支配されていく過程が丁寧に描かれる。 そして、彼の中で南へ向かいたいという、理性では理解できないものの、まるで遺伝子に刻まれた太古の記憶が蘇るような、欲求が目覚める。 この「逆進化」というテーマが作品を特別なものにしている。 文明が崩壊した世界で、人間が進化の階段を逆戻りし、より原始的な状態へと回帰していく。 それは退化ではなく、むしろある種の解放として描かれる。 ケランズが感じる陶酔感や解放感は、現代社会に縛られた読者にも奇妙な共感を呼び起こす。 バラードの文体は幻想的で美しく、破滅的な世界を詩的に昇華させる。 水面に映る廃墟の影、熱帯の植物が放つ濃密な匂い、夜に響く不可解な生物たちの鳴き声。 すべてが鮮烈なイメージとして脳裏に焼き付く。
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