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日本三文オペラ 新潮文庫
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日本三文オペラ 新潮文庫

開高健【著】

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日本三文オペラ 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2011/03/01
JAN 9784101128023

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商品レビュー

4.5

31件のお客様レビュー

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2010/05/28

泥棒集団「アパッチ族…

泥棒集団「アパッチ族」の息遣いが感じられる生々しい迫力に圧倒されます。本書に漂う人間臭さが私は大好きです。

文庫OFF

2023/03/25

開高健の本の中で一番読んでみたかったもの。 色々な説明書きをチラ読みしたり、人からのおすすめコメントを聞くに、エンタメの傑作!みたいに紹介されてることが多かったので、起承転結のハッキリした骨太な物語なのかと想像していたら、そうではなかった。 この人は物語ではなくて、人間というもの...

開高健の本の中で一番読んでみたかったもの。 色々な説明書きをチラ読みしたり、人からのおすすめコメントを聞くに、エンタメの傑作!みたいに紹介されてることが多かったので、起承転結のハッキリした骨太な物語なのかと想像していたら、そうではなかった。 この人は物語ではなくて、人間というものを描こうとしているのかもしれない、と思った。 フクスケの目を借りて、アパッチ族たちひとりひとりを生き生きと描き出している。自分もその中で暮らし、時に彼らに味方したくなるような気持ちになった。 ひとりひとりを描きながら、全体でこの時代と社会に生きてる人間の切ないものが朧な輪郭で迫ってくる。 ああ、いいラストシーンだった。映像として頭に残る。小説には言葉で書かれていなかったことまで、こびりついている。

Posted by ブクログ

2021/03/10

30年ぶりに小説を書こうと思い、構想を女房に話すと、 「ええんちゃう、書いたら」と言われた。 その参考資料として、まず、開高健の「日本三文オペラ」を読むことに。 図書館で借りて読み始めると、圧倒的なおもしろさ。 これは参考資料としてというより、じっくり鑑賞したいと思い、 1週間近...

30年ぶりに小説を書こうと思い、構想を女房に話すと、 「ええんちゃう、書いたら」と言われた。 その参考資料として、まず、開高健の「日本三文オペラ」を読むことに。 図書館で借りて読み始めると、圧倒的なおもしろさ。 これは参考資料としてというより、じっくり鑑賞したいと思い、 1週間近くかけ、行きつ戻りつしながら読んだ。 あきません。 どうしてこんな凄い文章が書けるんだろ。 こりゃ、わしには小説なんて無理や、と文豪の力を見せつけられました。 それにしても、おもしろかった。 お読みになっている方も多いことでしょうが、 これは今のOBPのところにあった兵器工場(砲兵工廠)の、 爆撃跡地から鉄などの金属を盗み出して生計を立てていた人々の物語。 アパッチ部落と呼ばれいて、開高健だけでなく、小松左京もSFで登場させている。 開高健は、アパッチ部落に入り込んで取材を重ねたそうだけど、 戦後間もないころにここでなにが行われていたか、 人々の暮らしぶりややりとり、 得体の知れない者同士が敬意を払いながら生きていく様、など、 いろんなことを鮮烈に描いている。 去年、上半期の芥川賞を取った西村賢太(記者会見の時「そろそろ風俗行こうかなと思ったと発言した“中卒作家”)の「苦役列車」も素晴らしい作品だと思ったけど、西村賢太もこれには足許にも及ばない、と感じているのが日本三文オペラかも。 ああ、すばらしかった、そして、自信なくした。 *おおさか本音っとで、エコケーンさんという方が、一昨日、ガード下をテーマに書かれた日記に、今ではほとんど面影が残っていないアパッチ部落の入り口のところの写真をはり付けておられました。これも何かの偶然、いや、縁を感じました。

Posted by ブクログ

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