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ディアスポラの力 ユダヤ文化の今日性をめぐる試論
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ディアスポラの力 ユダヤ文化の今日性をめぐる試論

ジョナサンボヤーリン, ダニエルボヤーリン【著】, 赤尾光春, 早尾貴紀【訳】

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ディアスポラの力 ユダヤ文化の今日性をめぐる試論

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 2008/06/20
JAN 9784582702750

ディアスポラの力

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2016/01/16

イデオロギーとしてみた場合のラビ・ユダヤ教は、自民族中心主義や自民族至上主義の教義に染まっていないと言えるだろうか。もちろんそうではない。むしろラビ・ユアや教が示しているのは、ユダヤ的人種主義が、他の民族における人主義と同様、文化体系にとっては取るに足らぬ偶発的な位置側面にすぎじ...

イデオロギーとしてみた場合のラビ・ユダヤ教は、自民族中心主義や自民族至上主義の教義に染まっていないと言えるだろうか。もちろんそうではない。むしろラビ・ユアや教が示しているのは、ユダヤ的人種主義が、他の民族における人主義と同様、文化体系にとっては取るに足らぬ偶発的な位置側面にすぎじ、文化維持に必須でもなければ、文化の本質をなすものでもないということだ。文化的アイデンティティ、あるいは人種やジェンダーや性のアイデンティティの批判的構築がもつ第一の機能はおそらく、支配や抑圧の要素を除去する形でアイデンティティを構築することにあろう。だがそれは不可能な取組みだというう人もいる。ユダヤ性の本質からしてそうだというのではなく、いかなる集団的アイデンティティも、抑圧されてでもいないかぎり抑圧的なものだという理由でそう言うのだ 。 ユダヤ人の歴史とアイデンティティの構築にとって決定的に重要なのは、意識的にせよ無意識的にせよ、しばしば抑圧されてきた単純な事実だ。つまり、ディアスポラとは、ユダ王国の崩壊後にそうであったように、戦争や破壊によって強いられたものではなく、それより数世紀も前に既にユダヤ人の大多数はむしろ土地の外に自発的に住んでいたという事実である。それどころか、パリサイ派のユダヤ人とその後継者たるラビたちは、トーラーの学習を妨げない異郷の権力と、宗教生活を阻むユダヤ人権力のどちらに支配されるかを選択できた場合、概して前者を選びとってきたのである 。

Posted by ブクログ

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