- 中古
- 書籍
- 文庫
- 1225-14-08
冬そして夜 創元推理文庫
定価 ¥1,540
220円 定価より1,320円(85%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2008/06/27 |
| JAN | 9784488153090 |
- 書籍
- 文庫
冬そして夜
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
冬そして夜
¥220
在庫なし
商品レビュー
4.4
17件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1作ごとに主人公が替わるビル&リディアシリーズ第8弾。今回はビルの番。 2003年のエドガー賞(MWA最優秀長編賞)受賞作。 もともと好きなシリーズだけれど、さすが受賞作だけあってなのか、受賞作ということに対する先入観なのか、いつもよりも断然まとまりが良く感じた。 いつもはビルとリディアの会話や事件への切り込みは面白いが、事件の背景とかが複雑過ぎて最終的にくっちゃくちゃになるのがこのシリーズの難儀なところなのだが、今作にはそれがなかった。 アメリカ小説あるあるのフットボール信仰をベースにした物語。 舞台はニュージャージー州の田舎町ワレンズタウン。 町の営みの中心は金曜日に開催される地元高校のフットボールの試合。 フットボールで活躍する者こそがヒーローで、かっこ良い奴で、スクールカーストの頂点に君臨し、何をしてもたいがい許される。 他の者はかっこ悪い奴らで、鼻にもかけられない。 異常なことは、この慣習が町ぐるみで後押しされ、かれこれ20年以上も昔から根深く続いていること。 ビルの甥ゲイリーは、半年前にこの町に新参者として加わり、フットボールのチームに所属している。 幸いにも実力を認められ、つまはじきにされることもなくそれなりに溶け込めていたが、シーズンオフの次シーズンを占う上級生VS下級生の試合を前にビルの住むニューヨーク界隈で酔っ払いの持ち物を物色していたかどで逮捕される。 ゲイリーはビルに助けを求めるが、求められたビルの方も実は顔を合わせるのは数年ぶり。 身元引き受け後、詳しい事情を聞くも、頑として口を割らずはぐらかすゲイリー。 その次の瞬間には、ガラスを割り窓から通りへ去っていくゲイリーの姿が。 数年ぶりに助力を求めらたゲイリーの力になることができず、負い目を感じたビルはゲイリーの行方を調査するが、その過程でゲイリーの住む町ワレンズタウンのいびつな様子が露わになっていく。。。 不健全な町ぐるみの加熱と、その膿と化しているかのような主役でない者達がもたらす淀む空気感もなんのその、ゲイリーの行方を追うために不文律や聖域なんか気にせず、切り込んでいくビルとリディアの活躍ぶりが気持ちいい。 加えて、斜な態度、減らず口ばかりで時にやんちゃな手に出るビルを理解するのは普段は相棒のリディアばかりと相場が決まっていたところだが、ワレンズタウンのサリバン刑事がなかなかにビルの立場を理解尊重し、協力譲歩するところがこれまでにない関係性で新鮮味を感じた。 いろいろとアメリカ社会の闇をえぐりつつの社会派的側面もありつつ、シリーズとしての展開的にも最後かなりビターな結末で、次作の始まりはどうなることやらと気を揉むことに。 次は『シャンハイ・ムーン』。 つい先日、本屋でシリーズ最新作『ファミリー・ビジネス』が刊行されているのを見かけた。 しばらく止まっていたシリーズものが『南の子供たち』の再開を機に毎年コンスタントに進みだしたのは嬉しい限り。
Posted by 
〈ビル&リディア〉シリーズ。これまでもこのシリーズの存在は知っていたけれど、手に取ったことはなかった。新刊が発売になっていたことをきっかけに読んでみたけれどすごく面白い。探偵のコンビの造形や語り口、事件がどんどん奥へ奥へ広がっていく展開とよみどころがたくさん。既刊シリーズ...
〈ビル&リディア〉シリーズ。これまでもこのシリーズの存在は知っていたけれど、手に取ったことはなかった。新刊が発売になっていたことをきっかけに読んでみたけれどすごく面白い。探偵のコンビの造形や語り口、事件がどんどん奥へ奥へ広がっていく展開とよみどころがたくさん。既刊シリーズが絶版状態になっているのがとても残念。再販してくれないかな。
Posted by 
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ビル・スミス&リディア・チン、2人の私立探偵を主人公としたバディ物のシリーズ8作目。昨年に読んだ「南の子供たち」が、年間ベスト5に入る素晴らしさだったので、2003年度アメリカ探偵作家クラブ最優秀長編賞受賞作の今作を読む。途中までは、これが最優秀賞に値するのかと、疑問を持ちつつ読み進めたが、中盤、ケイト・マイナーから話を聞いた下り以降、物語が加速し始め、後半から終盤に至って、これは、最優秀賞に値すると、変わりました。 ビルの甥ゲイリーの「正しいことをする」と言って、失踪した事件をきっかけとして、ビルとリディアの2人は、ニュージャージー州のワレンズタウンという町の暗部に踏み込んで行く事になりますが、それは、アメリカ全体の問題、暗部で有るとも言えます。 提示されている謎・疑問は、全て解決もしくは、説明されています。個人的には、ビルの義弟スコットが、何故、それ程、ビルを憎んでいるのかという疑問に対する、リディアの解釈に痺れ、感心させられました。 テーマの重さ、ラストのやるせなさから、後味の良い読後感には、なりえませんが、間違いなく傑作です。 他の作品も乞う再販。☆4.9
Posted by 
