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怪談実話系(1) 書き下ろし怪談文芸競作集 MF文庫ダ・ヴィンチ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | メディアファクトリー |
発売年月日 | 2008/06/25 |
JAN | 9784840123471 |
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怪談実話系(1)
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商品レビュー
3.6
18件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
一階だと言うのに、雨漏りがすると愚痴を漏らす彼氏に眉を潜めた。一階なのに雨漏りがするはずがない。そう言うと、分かってはいるが雨漏りの音がするのだと言う。そしてある日、彼氏の家に泊まるとその雨漏りの音が確かに聞こえはじめ……。 *** 昨日読んだ、「ずっと、そばにいる」の改訂前の本。内容はほぼ一緒で、作者は同じだが違う話が二編掲載されていた(しかし、そのうちの一編はこの作者が別のタイトルで出している怪談集で別読んだ記憶が……)。失礼ながら既に読んだ9話は読み飛ばさせていただく。という訳で、実質一編しか読んでないので読了本として投稿するのは悩んだのだが、折角一遍読んだので感想を投稿。完全に読んだ事がないのは、平山夢明の「顳顬 蔵出し」こちらは、作者が収集した短い話が5話。人ならざる者に化かされたような話、ゾッとするような話が混じっている。その中で一番ゾッとしたのは「雨だれ」。一階に住む彼氏が、妙なことを言い出す。一階に住んでいるのに雨漏りがするというのだ。その話を聞いた語り手は、一階なのに何を変なことを、どうせ二階の人間が何かをこぼして水漏れをさせたのだと言ったが、二階は空き部屋で誰もいないらしい。不思議な事もあるものだと、その場は流したのだが、後日彼氏の家に泊まった際に語り手も、寝ている時に確かに雨漏りの音を聞いた。雨漏りの音が聞こえる辺りを手で探るが、濡れている様子はない。ますます変だが、何かあるわけでもないので、その場も特に何もせず寝続けた。それから数日後、彼氏が風邪をこじらせて寝込んでしまった。あまりに辛そうなので泊まって看病をすることに。そして、その夜もまた雨だれが畳を叩く音が聞こえる。どうして、雨も降っていないのに、雨漏りの音がするのだろうか。そう思い、音を聞き続けていると、音が雨漏りの音でないような気がする。耳をそばだてると、雨漏りの音だと思っていた音のあとに、畳をこするような音が続く。さすがに無視しきれなくなった奇妙な出来事に、目を開くと眼前に信じられない光景が広がっていた。 部屋にいると定期的に聞こえてくる、雨漏りの音にまつわる物件ホラー。雨だれだと思っていた音の正体は実は……。というものだがその正体を脳裏に想像すると、怖いというより気色が悪いというのが先立った。読んでみて想像してほしいのだが、いやー本当に気持ちが悪い。過去にここでどういう事があったのかは読んでみれば明白だが、これは下手したら彼氏は取り込まれていたのでは?多分この日彼女である語り手がいなかったら本当にまずかったのではないかしら。後日、不動産屋に何か過去にあったのではないのかと問いただすが、煮え切らない返事。事故物件は間に人が住めば瑕疵に関する告知義務はないとのことだが、あれはどうにかならないのかな……。あっちも商売だし、仕方ないのだろうけど、安い家賃ではないわけだしいやだなぁというのが借り手の言い分だ。
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2015.8.29読了 水色のトレーナーの話は、加門七海氏の話だと思っていた。立原透耶氏と七海氏は同一人物のペンネーム違いだと思っていた。なぜかそう強く確信していて、疑うことを知らなかった。だから、驚いた。多分どの話よりも一番の衝撃。 京極先生はやっぱり上手だなあと嘆息した。 岩...
2015.8.29読了 水色のトレーナーの話は、加門七海氏の話だと思っていた。立原透耶氏と七海氏は同一人物のペンネーム違いだと思っていた。なぜかそう強く確信していて、疑うことを知らなかった。だから、驚いた。多分どの話よりも一番の衝撃。 京極先生はやっぱり上手だなあと嘆息した。 岩下志麻子氏は、「ぼっけえ、きょうてえ」や「岡山女」ほどではなくても、せめて「現代百物語」くらいのレベルを期待したが、力が抜け過ぎているように感じた。 他は普通の怪談話。
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(本のタイトルが)実話系、となっているのは、実話とフィクションが混じっているから。 加門七海さん、立原透耶さん、岩井志麻子さんあたりは全部実話だと思うけど(他の著書から判断)、あとはわからないなぁ。話として面白ければどっちでもいいんだけど。 この本の中で一番ぞくっとしたのは安曇...
(本のタイトルが)実話系、となっているのは、実話とフィクションが混じっているから。 加門七海さん、立原透耶さん、岩井志麻子さんあたりは全部実話だと思うけど(他の著書から判断)、あとはわからないなぁ。話として面白ければどっちでもいいんだけど。 この本の中で一番ぞくっとしたのは安曇潤平さんの『顔なし地蔵』でした。
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